小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



梅雨空が続いている。雲ひとつない青空も茜色に染まる夕暮れの空もしばらく見ていない気がする。最近撮った写真はどれも曇天の下のものばかりなので、気分転換に以前撮影した晴天や夕暮れ時の写真をいくつか載せてみることにした。西湘バイパス下り線の西湘サービスエリア。無料実験期間中によく休憩に立ち寄ってはフェンスに寄りかかり、海と空と釣り人の姿を眺めていた。無料実験が6月19日で終わってしまうのが残念。酒匂川河口を右岸側から撮影。撮影したのは今年の1月16日。3月に河口の造成工事が行われたのでだいぶ河口の流れが変わってしまった。造成工事前の蛇行した河口は流れがゆるやかだったので空が川面に映り綺麗だった。永塚付近の収穫前の水田風景。郊外に出かけると大きく開けた空と田園の風景が多く残っているのも小田原の魅力だと思っている。黄金色の稲穂の上を雲がゆっくりと流れていたのが印象的だった。夕暮れ時のセメントサイロ。下曽我駅近くの住友大阪セメントのセメントサイロも定期的に撮影している。夕焼けに染まった建物と原っぱがなんとも侘しくて好きな風景の一つ。夕暮れ時の中央労働金庫小田原支店。白っぽい建物なので夕焼け色に染まり美しい。昨年撮影した夕焼けの写真の中で一番迫力のあったのが9月8日の夕焼け。この日は記録的な大雨で酒匂川は決壊寸前まで増水した。前日から猛烈に降り続いた雨も6時前には止んでなんとも不気味な夕焼け空が広がった。日没間近の飯泉取水堰。散策の帰りに飯泉橋周辺で日没を迎えることが多い。飯泉橋から川沿いの道に下りて夕日と堰や鉄橋のシルエットの風景を撮影するのが楽しみとなっている。写真の風景は昨年の9月25日。9月8日の豪雨で流された車が水没したままになっていた。開成町の水辺スポーツ広場近くの花畑。毎年秋に綺麗な花を咲かせていたので、近くの鉄塔や秋の空との風景を撮影していたが、ここも昨年9月8日の豪雨で流出してしまった。夏空が広がる荒久海岸。箱根の山々の向こうからゆっくりと雲が流れ、水平線には入道雲。眩しい日差しと波の音。梅雨明けが待ち遠しい。

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この小田原には長い歴史の中で廃寺になった寺院がいくつかある。廃寺の原因は天変地異だったり檀家や住職の断絶など様々だが、小田原市矢作にかつてあった超光寺は16世紀の戦乱により廃寺となった伝承が残っている。小田原市矢作。循環器病院裏手から矢作小学校のグランド周辺にかけて、かつて声聞山超光寺があったという。今は駐車場になっている場所の一角には石塔が建っている。正面には南無阿弥陀仏の名号、花押には祐天。台座には超光寺と刻まれており超光寺の供養塔のようだ。碑文によると造塔は元治元年(1864年)。側面には造塔の由緒が刻まれており要約すると「かつて声聞山超光寺がこの地にあったが、天正18年(1590年)の小田原合戦の戦乱により寺は焼かれ芝原となった。その後、田畑開発の折に墓石や人骨が見つかりここに集めたが、村長の家に祟りがありこの供養塔を建てた」。この供養塔は祟りを封じ込めるために祐天上人の名号が刻まれたようだ。祐天上人は江戸時代を代表する呪術師で、密教僧でなかったにも関わらず、強力な怨霊に襲われていた者達を救済、その怨霊までも念仏の力で成仏させたという伝承が残っている。台座の側面には世話人や組が刻まれている。周辺の村々からの寄進や供養があったことをうかがわせる。小田原の川東地区周辺は小田原合戦の戦乱で多くの犠牲が出たようで、ゆかりの伝承を持つ塚などが多くあったようだが、都市化が進むにあたり次第に無くなりつつある。

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神社仏閣を巡りながら、石塔や石仏の写真を多く撮っている。幸いこの小田原市内には150以上の寺院が点在しているのそれぞれの境内や路傍で様々な種類の仏像を見ることが出来る。その仏像が堂内や参道に多数安置されている場所が市内には何ヶ所かあり、小田原市扇町の玉宝寺堂内には五百体の羅漢像が安置されている。玉宝寺の五百体の羅漢像が並ぶ祭壇は壮観であるが、上曽我には千体の木像を安置したお堂がある。小田原市上曽我。県道72号沿いの上曽我公民館の敷地に千体仏を安置したお堂が建っている。千体仏とは一つの場所に千体もしくは千体に擬した多数の仏像を彫刻したり描いたりしたもの。上曽我公民館の敷地の一角に小さなお堂が建っている。建て替えられたのか比較的新しいお堂である。お堂の入口には「千體堂」の額。千社札も何枚か貼られていた。この小さなお堂の中に千体の木像が安置されているが、最初に断っておくと、お堂正面の格子が邪魔でガラスも埃まみれなので中を満足に見ることが出来ない。コンデジの小さなレンズを格子の間に押し付けて撮影して中の様子を確認するような状況である。千體堂の中央に安置されているのが本尊の阿弥陀如来坐像。江戸時代の作とのこと。その阿弥陀如来坐像の両側には左右それぞれに五百体ほどの木像が並んでいる。1体の木像は10cmにも満たない高さなので、最初に見たときは蝋燭が並んでいるのかと思ったほど。この千体仏も室町から江戸時代の作のようである。色あせているが彩色が施されている木像は素朴な作りで穏やかな表情をしている。現地で見ると良く分からない千体仏だが、写真だとなかなか偉観に写るのが面白い。たまに立ち寄ってはあれこれ苦心しながら千体仏の写真を撮っている。

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開成町のあじさいの里を会場に今年も開成あじさい祭りが11日から始まった。今年は震災復興支援関連のイベントが多く開催されるようである。あじさい祭り2日目のあじさいの里を訪れた。午前10時に会場に到着。開成町であじさい祭りが始まったのは昭和63年から。今ではだいぶ紫陽花の名所として認知されるようになったようで会場周辺では他県ナンバーの車を多く見かけた。会場内はかなりな人出だった。紫陽花の開花状況は全体的に5分咲きほど。一番楽しみにしている白い花を咲かせるアナベルの見頃はまだ先のようだ。農道沿いには露店も並び賑わっていた。農家の直売所では地場の野菜のほか桃も売られていたが自転車なので買えず。人が多くて落ち着いて写真が撮れなかったが、紫陽花もだいぶ咲いていて良かった。開成あじさい祭りは6月19日までの開催。先週に引き続き帰りに開成駅近くの万福で昼食。チャーハン大盛り680円を注文した。これまたかなりな盛り具合で満腹になった。来週も雨が降らなければ開成周辺に出かけよう。

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6月11日、小田原は強い雨が降る朝だった。7時過ぎに目が覚めたが傘をさして出かけるのもためらわれる程降っていたので二度寝した。11時前に起きると雨が小降りになっていたので傘を片手に散策に出かけた。傘をささずに市民会館前までやってきた。どんよりとした梅雨空を恨めしく眺めながら小田原城方面へ。お昼近かったが朝食代わりの和菓子を松原神社近くの丸島製菓舗で買う。年季の入ったショーケースに昔ながらの和菓子が並んでいた。菓子を買い、お堀端をのんびり歩き藤棚へ。郷土資料館へ向かう遊歩道沿いの紫陽花はだいぶ開花していた。少し前まで雨が強かったせいか、散歩をしている人の姿もまばら。小田原城東堀まで来ると再び雨が降り出した。旧水鳥の池周辺の花菖蒲もそろそろ見頃。旧城内小学校裏周辺の花菖蒲もだいぶ開花しているが見ごろはもう少し先になりそう。常盤木橋の下で雨宿りをしながら丸島製菓舗で買ったどらやきを食べる。生地がしっとりとしていて餡もしっかりと甘く美味しかった。東堀の斜面に植えられている紫陽花が色とりどりの花を咲かせていた。ライトアップも始まっているようなので夕暮れにまた来よう。

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