女子中学生のための合唱曲 「わたしがいたします」
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「それはわたしにできることだから、わたしがいたします」って、言えるようになったわたしが生まれている。新しいわたしの誕生に、わたしがびっくりしている。
窓にぱたぱたはたきを掛ける。雑巾掛けをする。台所に立って大根を切る。お風呂掃除をする。ゴミ出しをする。
すればするほど、わたしが光って来る。ぴかぴかに光って来る。鏡の前が嬉しい。よじれによじれていたわたしがすううっと消えている。
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女子中学生のための合唱曲 「わたしがいたします」
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「それはわたしにできることだから、わたしがいたします」って、言えるようになったわたしが生まれている。新しいわたしの誕生に、わたしがびっくりしている。
窓にぱたぱたはたきを掛ける。雑巾掛けをする。台所に立って大根を切る。お風呂掃除をする。ゴミ出しをする。
すればするほど、わたしが光って来る。ぴかぴかに光って来る。鏡の前が嬉しい。よじれによじれていたわたしがすううっと消えている。
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小学生のための合唱曲「お母さんのお膝」
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ふんわりふんわりしているものは? 夕焼け空の雲。
ふんわりふんわりしているものは? 作りたての卵焼き。
ふんわりふんわりしているものは? お母さん。
お母さんのお膝。
お母さんのお膝は夕焼け空の雲みたい。やさしくあったかく匂ってる。
お母さんのお膝は作りたての卵焼きみたい。やさしくあったかく匂ってる。
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プランターに種蒔きをしていた中国野菜のターサイが密植していたので、畑に移植した。作業に1時間ほども掛かってしまった。
水遣りを忘れてしまった。明日の仕事にしよう。
ターサイはタンポポのように葉っぱを横に広げる。まあるく。直径20~30cmほどにも成長する。
中国料理にうってつけの野菜のようだ。フライパンでじゃんと焼く。味がいい。スープに加えてもおいしい。とにかく緑が濃い。
ヒヨドリの好物である。ヒヨドリもおいしいということを熟知しているようだ。大群で襲って来て食べてしまう。
今場所で優勝すれば横綱昇進が叶う。そういう期待がかかっている大関の琴櫻が、今日も負けてしまった。3日間で2敗となった。同じ期待を背負うもう一方の大関、豊昇龍は負け無しの3勝だ。堂々の勝ちっぷりだった。
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もう一人の大関大の里は今日は勝って2勝1敗とした。危ういところだった。
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畑仕事を早く切り上げて4時から6時まで大相撲初場所をテレビ観戦した。
王鵬が強い。落ち着きがある。風格が出て来た。
わたしは全身が無毛である。眉毛、睫すらない。もちろん頭はつるんつるんのユル・ブリンナーだ。男性のシンボルの臑毛(すねげ)、顎髭、鼻下チョビ髭もない。
病気になってこうなったんだから、しようがない。
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でも、公衆浴場に行ったときにちょっぴり気にしている。あるべきところにあるべきものがない、ということに、人が気づいたら、火星人入浴を疑って掛かるかもしれない。
あるいは、人の憐れみを買っているかもしれない、などと。
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毛が生えてくることはない。髪の毛も。だから散髪に行くこともない。散髪料金がただになっているから、悪いことだらけということでもない。
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ふっと、自分は一足先に、死後の宇宙旅行の準備が完了しているんだな、などと思ったりする。いろいろに思う。思うことは自由なんだから。
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僕のへんてこりんな受け止めなんだけど、こんなふうにも思ったりして、ニタリとする。
マイナスを受け止めたら、その分のプラスをもらえるんだと。いや、もらっているんだ、と。人生はあんがいとバランスが取れているんだ、とも。
パソコンのキーを打つ毛糸の手袋の、指先に穴が開いてしまった、小さいけれど。
で、家内に頼んでみた。すぐに編み棒を使って、繕ってもらった。穴が塞がった。
使用を続行した。いまどき毛糸の手袋の、修繕などする人は稀であろう。おそらく。
稀であれば希少価値が生まれる。しばらくは廃棄などしないで置こう。用は足せる。
鉢植えの鉢が片方に傾いているが、そこに植えられている麦藁草は垂直に立ち上がっている。
なんだか、「偉いもの」を見てしまった。場が歪んでいても、歪まないでいられる意思。その力。それを発揮している。ひとりひっそりと。
少年少女合唱団の歌声を聞く。美しい声に元気をもらう。生きている世界を全部美しいと思う。思ってしまう。
と、少年少女に歌ってもらう合唱曲の、歌詞をわたしも書いてみたくなる。少年少女が歌っている場面を想像する。
*
合唱曲「そして立ち上がる」 作詞 薬王華蔵
1
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何があってもいいんだ。あったらいけないということはないんだ。
泣きたい。涙がぽろぽろ出てしまう。悲しい。投げ出してしまいたくなる。・・・・でもでも・・・・でもでも。
泣いて泣いて泣いて人間になる。そして立ち上がる。
立ち上がる力を与えられていることを、知る。また涙が溢れる。
大空が広がっている。麦畑に雲雀が鳴いている。
2
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何があってもいいんだ。あったらいけないということはないんだ。
泣きたい。涙がぽろぽろ出てしまう。苦しい。投げ出してしまいたくなる。・・・・でもでも・・・・でもでも。
星空が手を差し伸べる。無限大の宇宙が語り掛ける。