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うわっ。寒い。サミイ~と口をひん曲げたくなるほど。10月21日。日曜日。快晴の秋晴れ。
今日は「おひまち」。お日待ちと書く。刈り入れがすんだ後の農村の行事。農事に携わる人の収穫祭。これだけ寒ければ、魚捕りの壕の岸辺には、温まるための火も興されるかもしれない。
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うわっ。寒い。サミイ~と口をひん曲げたくなるほど。10月21日。日曜日。快晴の秋晴れ。
今日は「おひまち」。お日待ちと書く。刈り入れがすんだ後の農村の行事。農事に携わる人の収穫祭。これだけ寒ければ、魚捕りの壕の岸辺には、温まるための火も興されるかもしれない。
今夜は客人。8時に来られた。夕食を食べずに待ってた。客人はビール党なのでお付き合いをする。家の中が華やかになる。積もる話をする。老人は早々と出来上がってしまった。早めに引っ込む。それがいい。失礼して寝よう。
能古の島アイランドパークへ到着した。船を下りてバスに乗った。満員すし詰め状態。山の頂まで細い山道をゆらゆらゆらゆら揺れて上ってきた。入園料1200円。電動車椅子料500円。公園は広い。家族連れの客が多い。外国語が飛び交っている。そして若い恋人たちのアベックアベックアベック。公園の花畑小径は幸せデートコース、寄りそって歩いている。見ているこちらも幸せをもらう。コスモス園が遠くに見える。寒い風が吹いている。ジャンパーを着ていても寒い。
能古の島アイランドパークへコスモス園を見に来た。まだ姪の浜渡船場。これから船に乗るところ。一時間に一本しかない。往き帰りどちらも。長い列を作っている。青い海が見える。その向こうに島影。風はない。海は凪いでいる。ポカポカ陽気。腹が減ってきた。島に渡れば食べるところがある。それまでは我慢。船賃は往復で430円。突き出た長い波止場では釣り客が糸を垂れている。
僕は運動靴。リュックを背負っている。
オシッコを洩らしている夢を見て、目覚めた。よくこんなことがある。下腹がぱんぱんに膨れている。トイレに行って解消する。凋む。軽くなる。喉が渇く。枕元とのペットボトルで、クククククと潤す。これでヨシ。また寝付ける。夜明けまでにもう2回、これを繰り返す。
オシッコ出るからいいじゃないか。出なくなってみろ。苦しくてのたうち回るぞ。出ることがどんなに素晴らしいことか。そうだそうだ。夜中頻尿の文句を言うのはよそう。こんなことくらいで悩むものか!
今夜は鍋料理だった。出汁は昆布。白葱が一番おいしかった。豚肉はあまり食べきれなかった。後で白餅を加えた。ご飯は要らなかった。日本酒の熱燗を飲んだ。出来上がった。
ふっふっふ。贅沢といえば贅沢。老いて、日本酒が飲めるんだからなあ。
7
攻めにも守りにもしどろもどろ。これでも生き延びて来たのである。攻めや守りのほかに何かあるのか。あるのかもしれない。
まったくそういうものを度外視していいものがあるのかもしれない。
そうでなかったら、わたしの今日はない。
6
理に適わないことが起きるのである。理詰めには行かない。
わたしはこれで救われて来た。この世は摩訶不思議なところである。
5
こんなんでよくもまあ生きて来られたなあと思う。
そう。負けてもよかったのである。負けても生き延びられたのである。不思議なことだ。全く不思議なことだ。
理に適わない。