一日よく働いたなあ。怠け者の我にしてはよく働いたなあ。休憩もしたけど、昼ご飯のときと、客人が来たときを除いて、ほぼ一日畑にいて農作業をした。気がついたところに行って、しなければならないと判断したことを、した。
といっても、高が知れているけど。なにしろ老爺。のろのろのろ、よろよろよろだからなあ。
6時20分でもう暗くなった。手元が見えなくなった。仕事を辞めて家の中に入った。
さあて、夕食を頂くとしよう。働いた日には、日本酒の熱燗がより一段とおいしいだろう。
一日よく働いたなあ。怠け者の我にしてはよく働いたなあ。休憩もしたけど、昼ご飯のときと、客人が来たときを除いて、ほぼ一日畑にいて農作業をした。気がついたところに行って、しなければならないと判断したことを、した。
といっても、高が知れているけど。なにしろ老爺。のろのろのろ、よろよろよろだからなあ。
6時20分でもう暗くなった。手元が見えなくなった。仕事を辞めて家の中に入った。
さあて、夕食を頂くとしよう。働いた日には、日本酒の熱燗がより一段とおいしいだろう。
寒暖の差が大きい。正午になった。日射しがきつい。外に出ていると暑い。汗ばむ。朝食の後すぐに外に出て農作業にかかった。まず、庭先で、それから畑に回って、台風の残した傷跡の補修をする。少しまた少し。吹き込んできたゴミ芥を除去する。倒れ込んだ草木や野菜類を元に戻す。けっこう手間暇が掛かる。根こそぎやられて枯れそうになっているものもある。
休憩して軽くシャワーを浴びた。縁側の寝椅子に背中をもたれる。読みたい本がたくさんある。お昼ご飯のご飯時だが、ひとりだから、用意するのも億劫だ。
9
吹き荒れる風もなくて、天地四方が落ち着きを手に入れている。こんな朝は、これに随順をして、つとめて深い息をすると、おいしく爽やかに感じられる。天空の空気の食事という食事。落ち着きの食事という朝の食事。
8
朝がしっとり濡れている。わたしの朝もこうしていよう。潤っていよう。大地に朝露が降りてくるようになった。しっとりするようになった。
7
それを台所に座って、根気強く一枚一枚手にとって丁寧に選り分けて揃えた。肉厚でやわらかだ。これならおいしいだろう。年を取ってきたら韮が好きになった。栽培法を覚えた。愛情を注ぐようになった。
6
6時半を過ぎた。お腹が減ってきたぞ。今朝の味噌汁の具はきっと韮だろう。昨日の夕方、包丁を使って根元からがさりと切り取って来た。台風でもみくちゃにされていたのだ。新芽を出させることにする。
5
成育を続けていた大切な秋野菜もぐちゃぐちゃに倒された。茫然としているよりも、気力を奮い起こして、もう一度蒔き直しをした方がよさそうだ。やっぱり気持ちが腐る。そこを腐らないでおく。
4
烈風に毟り取られて大空に舞った木の葉、草の葉の類いが、汚れて枯れて縮れて、細かくなって庭や畑を埋めている。近所に杉の木の大木が数株あって、枯れ葉がここまで飛び散ってきている。
3
今日はもう10月も3日まで進んでいる。水曜日。大暴れした台風が残していった乱雑と混乱を、とりあえず片付けねばならない。乱雑の小と混乱の小とから。ぼちぼちと。
日が昇ってきてあたたかくなったら、作業を始められるだろう。
2
気温が下がっていて寒い。長ズボン長袖シャツの上にもう一枚重ね着をする。空がしだいしだいに明るくなって行くが、早朝農作業に出て行く気合いが湧いてこない。