だからどうだってことはないんだ。いつもどおりなんだ。人に向かって威張ったりは出来ない。そんな生き方はしていない。
ブロッコリーの苗を畑に移植した。10株も。プランターに種を蒔いて育てていたのが大きく生長をした。夕暮れまで作業をした。満足した。
だからどうだってことはないんだ。そうしたからといって、人様に向かって威張ったりすることじゃないんだ。一人で満ち足りるだけなんだ。
だからどうだってことはないんだ。いつもどおりなんだ。人に向かって威張ったりは出来ない。そんな生き方はしていない。
ブロッコリーの苗を畑に移植した。10株も。プランターに種を蒔いて育てていたのが大きく生長をした。夕暮れまで作業をした。満足した。
だからどうだってことはないんだ。そうしたからといって、人様に向かって威張ったりすることじゃないんだ。一人で満ち足りるだけなんだ。
貧しく生きていると、醜さがうつくしく見えて来る。お前知ってたか、問われて来る。
醜く生きていると、貧しさがうつくしく輝き出す。お前知ってたか。問われて来る。
うつくしさなんて、一筋縄ではいかないんだ、何処に居ても、どんな暮らしをしていても。
それをそうとすると、輝きだして来るんだ。それをそうとするこころが動き出すと。動き出すと。
今日は詩を書きました。幾つか即興で書きました。一つの詩が10分そこらで書けました。書きたい書きたいといっていた詩がようやく書けました。
でもなんと言うこともないのです。書けたというだけのことなのです。明日にはもう消えてしまうでしょう。砂に書いたものだから、壊れて消えてしまうでしょう。
風がやっとおさまってきました。これから着替えをして外に出ます。畑に出ます。空はまだまだ鼠色をしています。寒そうです。日暮れがきっと早いでしょう。
童謡 「お嬢の涙」
1
涙を流し たくなって それで流れて 来る涙 お嬢の頬が 濡れている
2
きのうはきのう 今日は今日 ゆうべはゆうべ 朝は朝 お嬢の頬が 濡れている
3
十三七つの お祝いに 来てはくれない 人がいて お嬢の頬が 濡れている
4
ふしあわせでは ないけれど しあわせまでは まだ遠い お嬢の頬が 濡れている
5
胸の病が すすんでは この先なにを 願いましょ お嬢の頬が 濡れている
6
人の命の 玉の緒の かがやくときを かがやけと お嬢の頬が 濡れている
午後二時になった。吹き返しだろう。まだ荒々しく風が騒いでいる。木々の梢が大袈裟に揺れている。小雨も降っている。空はどんより暗い。ガラス窓がガタピシ鳴っている。これじゃ、外に出ては行けない。何が飛んでくるか分からない。
そうだ、お昼寝をしよう。これに勝るものはあるまい。読書にもそろそろ飽いたところだ。
掌篇 「コオロギ」
もうすぐ死ぬんだなあと思う/そこへコオロギが来る/草むらの草の茂みから/ぴょこんと飛んで来て/足元を歩き回る/おれはもうすぐ死ぬんだようと告げてみる/コオロギはそれがどうしたといって/耳を貸そうともしない
それがどうした?/それでどうなるというのでもないのだ/おれがもうすぐ死のうが死ぬまいが/草むらを天下にしているコオロギ氏にとって/何のこともない事柄なのである/いかなる死であろうと/由々しき事柄ではないのである
詩 「老いてもお母さんがいる」
こどもはみんなお母さんが好き どうしようもなく好きで 好きで好きで 野原を駆け回る 蝶々のように駆け回る
お母さんが好きなころのこどもでいたくなって 或る日 ひとりで野原にやって来ると こころが 蝶々のように駆け回る
老いて老いてしまったけど こどもはみんなお母さんが好き 老いてしまったこどもだけど そのこどもにもお母さんがいてくれる そういう事実に立ち戻る
こどものように はしゃいだりはできないけど 老いた者にもお母さんがいる
合唱曲 「わたしがあなたを好きなのは」
1
わたしがあなたを好きなのは わたしがあなたを好きなのは わけがたっぷりあるようで わけなどなんにもありません わたしがあなたを好きなのは ほんとにどうしてなのでしょう わたしがあなたの目を見てる と そこには月が昇ります 月は明るく昇ります あなたがますます好きになり 月は明るく昇ります
2
わたしがあなたを好きなのは わたしがあなたを好きなのは わけがたっぷりあるようで わけなどなんにもありません わたしがあなたを好きのは ほんとにどうしてなのでしょう あなたがわたしの目を見てる と そこには風が渡ります 風はさやかに渡ります あなたがますます好きになり 風はさやかに渡ります
詩「さみしい秋」
1
さみしい秋が さみしがる 秋がみずから さみしがる
2
みんなの分を さみしがる それでたっぷり さみしがる
3
真っ赤な秋が さみしがる 紅葉の山が さみしがる
4
わたしがいても さみしがる みんながいても さみしがる
5
月が上って さみしがる ススキが揺れて さみしがる
詩 「春の山路」
1
だれがわたしを 好いている? 好いててくれる 人はいる?
2
春の山路に 菫咲き 小鳥の歌が 歌い出す
3
たったひとりが 空を見て ひとりでずっと 春にいる
4
わたしを好いて いてくれろ 好いてだまって いてくれろ
5
わたしが好いて いるならば わたしを好いて いてくれる