今週の新刊全店案内をチェックしていて、「これは!」と思えた本をご紹介したいと思います。
「ろう者のトリセツ聴者のトリセツ ろう者と聴者の言葉のズレ」
著者:関西手話カレッジ
出版社:星湖舎
ISBN 978-4-86372-008-4
定価 1,260円+税
「ろう者の手話の意味がわからない
行動や感覚が理解できない
聴者の日本語の意味がわからない
気持がわからない」
それは・・・お互いのズレが原因!
このトリセツ(取扱説明書)で誤解を解消してすっきりコミュニケーション!!に惹かれ、「ぜひ購入したい」とサイン。
選書会議を経て、発注、納品されるのはおよそ3週間~1ヶ月後なので、今すぐ読みたければネット通販。
ネット通販で注文したものが今日届きました。
世の中は聞こえる方の「聴者」が多数で、「ろう者」は少数民族です。
聴者とろう者の考えや価値観も異なるのも当然なことで、お互いに歩み寄れば問題なく生活はできるのですが・・・・
まだまだお互いに理解できていない方々が多数いらっしゃいます。
ろう者の言葉にどんな意味があるだろう?
聴者の日本語ってどんな意味になるだろう?
これを読めば、思い当たる節がたくさんあり、笑える本でした。
(当事者同士は深刻な問題になっているかも知れませんが・・・) たとえば、「悪くない」
実は私も使います。
「悪くない」という手話は最高レベルの評価だというのに、聴者の感覚からすれば「最低ラインはクリアしている」意味になってしまいます。 これだけではなく、「朝ごはん」の言い方も異なります。
聴者「朝ごはん食べた?」
ろう者「食べてない。パンとコーヒー、バナナとヨーグルト」
聴者「それって、立派な朝ごはんじゃんか?」
ろう者にとっては「ごはん」は「白いご飯」のイメージ。
これだけではなく、「お茶にしませんか?」も、休憩に入りませんかという意味になってしまいますが、「日本茶はいりません」と捉えてしまうこともあります。
手話に興味のある方、知り合いにろう者がいらっしゃる方、ろう者の方も聴者の考えていることは理解できないと思っている方・・・お勧めできる本です。