今までの「ひめゆり平和祈念資料館」「沖縄県立平和祈念資料館」「海軍司令部壕跡地」は特に予約はせず現地で受付すれば、見学させてくれるのですが・・・南風原陸軍病院壕跡地は要予約でした。
何で予約が必要なんだろうと思いましたが、謎が解けました。
海軍司令部壕跡地は壕の中に照明を設置し、ガイドさんがなくても見学できます。内部は明るく、通行の妨げにならなうようにコースも整備。しかし、ここは当時そのままを再現するため、壕内に照明はありません。内部も舗装されていません。懐中電灯を頼りにしているため、壕の内部を熟知しているガイドさんと同行でなければ入れません。
受付にいたガイド「あなたは聞こえないんですか?」私「はい」両親に指差しながら「この方も?」私「はい」ガイド「はぁー、困ったな、説明ができないな」。この様子を見た私は少しカチンと来ました。ここに訪ねてくる人はすべて健常者というわけではありません。外国人や、ろう者も訪ねてくる可能性もある。どうやら、ろう者が訪ねてきた実績がないらしい。ろう者が何度も来る実績があれば、あらかじめ説明文を書いた大きな用紙を準備していたかも知れません。
壕の中はかなりデコボコだから、頭に当たらないようにヘルメット着用して、片手に懐中電灯。
入口にあった、説明。ガイドさんは説明文に書かれた内容を音声で説明。
壕の中に入る前の事前学習。
普段は慎重に施錠してあり、ガイドさんが開錠し、真っ先に目についたものはこれでした。
発見されたときの様子をそのままにしてあります。
南部撤退するのに、いろんな医療品を持ち運べないため、その場所で埋められました。
見学を申し込んだのは、私たちだけではなく、もう1組がいました。沖縄戦争を研究する若い人が2人。
ガイドさんが音声で説明しているのに、私たちは聞こえない。見かねた学生さんが手話で「これは、アメリカ軍が焼き払った跡です。今も、まっ黒です」。
これは奇遇。学生さんも手話ができないと思っていたのに、ガイドさんの言っていることを通訳してくれるなんて、天の助け。どのように伝わればいいか、自分なりによく考えての表現でした。困っている人を放っておけない、優しい学生さんありがとうございますっ!!
沖縄の話はまだまだ続きます。