あおがしま・夏の風物詩

　「たちばな丸」で１泊、青ヶ島へは２泊、今夜が最後の夜になってしまいます。本当にあっと言う間です。もっと長くのんびりしたいし、力仕事とかのお手伝いもしてみたい・・・。
　小さなお子さんはもうおねんねの時間なので、今のうちに花火！！です。（２１時頃）

　離島での花火はとても美しく、楽しい。

　１９９９年初めて来たときは、かなり漆黒の闇だったというのに、最近は街路灯が増えているせいか、明るくなりました。

　最後にみんなで記念写真！！
　その後も、しばらく宴会が続き、私はもう酔いつぶれてしまいました。友人はお父さんとの話がとても楽しく、ものすごく盛り上がり「あおちゅう」を１本まるごと空けてしまったらしい。明日（月曜日）は仕事だというのに、夜おそーくまでのお付き合い、本当にありがとうございます。明朝はヘリコプターなので、今のうちにレンタカーの清算と思い、ここまで運転してきたけど、飲んでしまったので宿まで徒歩。「清算は明日でいいんじゃない」とお言葉に甘えて・・・。
　ここからだと確か、猫坂を降りて、んー？二股の道に差し掛かる。こっちか？と宿とは違う方向へ。いち早く気付いた友人。「こっちじゃない、この道」。青ヶ島の道に詳しいのは友人のほうじゃないですかね。（笑）
　宿に着いたのは深夜０時過ぎ、花火だけのつもりが、美味しいたこ焼き、高級魚のお刺身や煮付け、たくさんのお酒までご馳走になりました・・・。宿では多くのビジネスマンがお休みになっているので、あまり音を立てないように忍び足。シャワーを浴び、１時就寝。
　今日（２２日）の船は欠航しました。ひんぎゃのお山さんのブログを見る限り、海上状況はあまり悪くなさそうですが・・・。
　今日は、前線の影響により、１日雨でした。風は出ていなくて大丈夫かと思いましたが、海上状況は悪かったそうです。

１０月１８日（土）　○　就航
１０月１９日（日）　日曜運休
１０月２０日（月）　○　就航
１０月２１日（火）　○　就航
１０月２２日（水）　×　欠航
１０月２３日（木）　あおがしま丸はドック入り
－－－（ここから予想）－－－
１０月２４日（金）　△　条件付就航　貨物便　ゆり丸　２４日も前線が停滞。風が強い予想。頑張れ！ゆり丸。
１０月２５日（土）　○　就航　　高気圧に覆われる　１１月１２日まで「ゆり丸」代走。
１０月２６日（日）　日曜運休
１０月２７日（月）　○　就航　
１０月２８日（火）　○　就航
１０月２９日（水）　辰巳
１０月３０日（金）　芝浦

小幌駅（その１）

　秘境駅は訪ねた足跡を残せる「駅ノート」なるものが置かれているところが多いようです。今は無き山口県の美祢線の支線、大嶺駅（１９９７年廃止）にも駅ノート設置。管理者とコンタクトが取れ、１９９７年３月３１日大嶺駅最終日、さようなら大嶺支線の運転や、１日駅長などのきめ細かなレポートを送って下さいました。大嶺支線は、厚狭から大嶺間として明治３８（１９０５）年９月開通。当時は大嶺炭鉱が栄えており、駅舎の中に数人の鉄道省職員が駐在。駅うどんもあったというのに、炭鉱閉山後は急速に過疎化が進み、ついに廃線に追いやられてしまいました。今も大嶺駅が活きていれば、秘境駅ランキングは上位に入るほうだと思います。小幌は駅舎すらないので、雨でも濡れないようにボックスで管理。駅ノートはあとでゆっくり拝見するとし、今は探検するしか！！

　すごい秘境に来てしまったと、あまりその場から離れず感慨に浸る私。（笑）９月下旬の北海道は寒いかも知れないと、長袖を用意しておいたのに、この日は十分暑い日でした。駅員さんも運転士さんも半そででした。２月の「さっぽろゆき祭り」は氷点下だというのに～！！

　室蘭方面のホームはコンクリートだというのに、長万部方面はただの鉄板。

　改札口もない、外界につながるような道もありませんっ！！

　保線員詰所の建物。ちゃっかり施錠中。

　小幌駅に「みどりの窓口」があって、小幌駅発行の往復乗車券を発券できていれば奇跡ですが・・・。実は東京駅で事前購入。

　秘境駅だというのに、トイレが・・・

　中を開けてみたら・・・長年も掃除していないせいか、便器はかなり汚れていました。お見せできる状態ではないので、画像の一部を処理しました。トイレットペーパーホルダーがないせいか、あんな置き方だと使う気が・・・。

山口からのヒラマサ

　山口県日本海側の小さな漁村からいただきました。いつも伯母が送ってくれます。
　両親は昔ながらの刺身派、私はいろんな野菜と和える派でいつも分かれてしまいます。
　お刺身用に生姜の千切りを小鉢に入れて、テーブルの真ん中に置いたら・・・父が小鉢まるごと醤油入れて自分用と化す。「これは皆で分けようとしたものなんだよ」とキーッと怒ってしまいました。

　これは今日の分。伯母からいただいた梅干しを使って和えたものです。生姜、ミョウガ、青シソ、紫玉葱、キュウリの千切り、梅干し、酢、白だし、昆布茶の粉末少量を使って和えたものです。醤油にわさびのありきたりな味より、そっちのほうが美味しい。
　お刺身用の生姜千切りを作って欲しいと父に頼んで、出されてきたものはなんと５ミリ程度の立方みじん切り。「魚をさばくのが上手なのに、何で添え物にこういう形になるんだ？」とキーッと怒ってしまいました。いつも怒ってばかりでごめんなさいよ・・・。

ずーっと憧れだった駅にやっと下車

　青ヶ島の話も長い、小幌の話も長くなりそうです・・・・。自分のお気に入りの場所だといつもエンドレスです（笑）

　大きな旅行用のスーツケースを抱えながら何もない日本一の秘境、小幌駅に降りるなんて、おたくらは、いったい何者や？と、運転士さんはそう思っていたかも知れません。時間はまだ９時１５分。次は１５時４０分、その次の１７時５５分が最後。もし、１７時５５分だったら、「この駅に降りたら、翌朝まではありませんよ」って声をかけられそうです。「反対方面の１９時１２分発のに帰ります」と降りる理由を話せば大丈夫です。もし、長万部行き１９時１２分の汽車で小幌に降りる客がいたら・・・運転士さんはどう声をかけるか気になるところ。もし、私が運転士だったら、「あのー、お客さん、本当にこの駅で降りても大丈夫なんですか？」かな。

　東室蘭方面にあった、保線区の小屋。

　反対側の長万部方面でも、保線区の小屋。
　なるほど、保線区作業員のため、駅として存続しているわけです。

　私は小幌駅にきれいな花が咲いていることは気付きませんでしたが、友人はよく見つけました。誰も見られることはない秘境の駅、目を楽しませてくれる人は皆無。小幌の冬は積雪深くなる。こんな過酷な環境でも、けなげに逞しく咲くお花たち。誰も見られないからと醜く咲くのではなく、美しい姿に心打たれました。人に見られなくても、黙々と仕事をこなしていると同じように・・・。

あおがしま丸予想

　１０月１５日に出した予想のとおり、１６日から休まず順調に就航！！です。１６日（木）は台風１９号の影響により、８日ぶりに臨時就航。８日分のたまっていた荷物や食材はどっさり届き、午後から大変忙しかったに違いない。半世紀前だと、年に数回（４、５回は東京～八丈島間の定期船が青ヶ島に延伸、沖合で小型ボートに乗り替えて、旧堤側のごつごつと大きな岩、今みたいに桟橋もなく、原型を留めている船着き場へ。島民総出なので、学校も臨時休校。子どもたちも海岸に出て、物資運搬のお手伝い。電話もない時代なので、郵便物が何よりも楽しみだったらしい。封書１０円切手（当時）に「櫛型印」の日付は３、４ヶ月前。でも、お手紙の内容はとても新鮮。今来たばかりの船に手紙を託さないと、次に返事を出せるのは３、４ヶ月後なので、その場で返事をしたため、青ヶ島発のお荷物と一緒に大型船へ。あれから半世紀。お天気が悪いときだけ欠航続きだけど、今日みたいなよいお天気だとほぼ毎日船が来ます。
　富士山に初冠雪が見られると、もう台風の発生はないと昔から言い伝えがありますので、冬本番到来までしばらく安泰になりそうな予想です。

１０月１５日（水）　×　欠航　船は、東京から八丈島へ移動　
１０月１６日（木）　○　臨時就航　貨物便（８日ぶり）
１０月１７日（金）　○　就航　（先週欠航した分の貨物は「ゆり丸」）ダブル入港
１０月１８日（土）　○　就航
１０月１９日（日）　日曜運休
１０月２０日（月）　○　就航
－－－（ここから予想）－－－
１０月２１日（火）　○　就航
１０月２２日（水）　○　就航
１０月２３日（木）　あおがしま丸はドック入り
１０月２４日（金）　○　就航　貨物便　ゆり丸（時間未定）
１０月２５日（土）　○　就航
１０月２６日（日）　日曜運休

※１０月２４日（金）から１１月１２日（水）まで、あおがしま丸ドック中は貨物兼任の「ゆり丸」が代走します。

青ヶ島ごはん（part３）

　青ヶ島の民宿はどこでも、真心のこもった手作りのお料理が出されるので、とても美味しいです。為朝荘さんは若い女将さんなので、さすがに同世代の好みを把握していらっしゃるそうです。栄養のバランスも抜群。栄養士認定の御宿。夕食後は大杉ガイドで大変お世話になったお兄さんのところで花火をする約束。今年３月放映された、サラメシin青ヶ島のＮＨＫの番組でお兄さんの可愛いお子さんも映っていたので、一緒に夏の風物詩を楽しもうと計画。
　今回は青ヶ島まで全便船便なので、内地で購入した花火を持ち込んでも問題はありません。航空機やヘリ利用だと手荷物検査で没収されてしまいます。ホームセンターやおもちゃ屋で普通に買えるものなので、空の便では火薬類を積めない危険物扱いだと認識していない方が多いようです。ゆうパックや、宅急便など宅配業者に託しても中身が花火だと絶対ダメです。新東京郵便局羽田分室では北海道や沖縄、八丈島宛の郵便物をＸ線で検査、疑わしいものを発見すると陸路輸送または船便に切り替えます。花火だったら、差出人に差し戻し。
　北海道から内地宛は、札幌中央郵便局丘珠（おかだま）分室。ゆうパックの追跡履歴では、「札幌中央郵便局丘珠分室　通過」と表示されるので、たぶん、丘珠から貨物専用航空便に搭載かな。航空機に搭載できないものは、ＪＲ貨物のコンテナか苫小牧から大洗（茨城県）行きのフェリーに搭載かも知れません。ＪＲ貨物は、もちろん小幌駅を通ります。

　花火をするつもりが・・・晩御飯までごちそうになりました。

　さすがにお兄さんは人情深い。魚の種類まで、レポート用紙で解説。このお魚は、高級魚とされている、オナガダイです。
　「青ヶ島の？」
　「いや～、八丈島産です。今日の船で入荷したばかり」

　お父さんが特別に「たこやき」を焼いてくれました。初めて口にしたのは、２０１０（平成２２）年８月の牛祭り。自慢料理を屋台形式で販売。たこ焼きはタコの粒も大きく、本場の大阪に匹敵。とても美味しくって忘れられない味。お好み焼きも、広島風に焼きそばも入っていました。別の屋台ではデザートの杏仁豆腐もあったり・・・。日本一絶海の孤島だというのに、グルメの島。

　友人はさっき宿で美味しいご飯食べたばかり、もうお腹がいっぱいだと言うので、２個くらい美味しく味わってＫＯ（ケーオー）。私は友人の分も含め２皿平らげてしまいましたっ！！青ヶ島の話はまだまだ長ーいです。

本当は見に行きたいのに

　もっと早いうちに行く！と決まっていれば、休暇の交代が取れたはずなのに、その話が来たのは９月下旬。代わりの人見つからずなので、両親を国王様のところへクルマで送って、帰宅。房総の田舎町から片道１００キロ。もし、休みが取れたら、１日じゅう楽しめるはずなのに残念。
　親は何もない山口県の日本海側で暮らしていた頃、街へお出かけといえば小倉。下関でＪＲ九州の電車に乗り替えるだけ。ここは何度も乗り替える東京の複雑な鉄道網なので、クルマでドア・ツー・ドアのほうが安全。
　行くときは夕方、かなり渋滞。やっと渋滞から抜けたと思ったら、この先もまた断続渋滞と表示。と、そのとき。私の後ろを走っていたクルマが邪魔だ！退け！と言わんばかりに車間距離を詰めてハイビーム。眩しい光がバックミラーに反射。運転マナーの悪いバカがいるもんだな、と頭に血がのぼったけど、しばらくシカト。左側の車線が空いているのに見計らって進路変更、後ろのバカが追い越したとたん、再びその真後ろになるように進路変更。さっきのお返し、ハイビーム。バカの相手をすると自分も事故に巻き添えになるので、ロービームにしてゆっくり走行。前方が断続的渋滞とわかっているなら、そんなに急がなくてもよろしい。ハイビームで前の車を退かそうとするなんて非常にゲス。車間距離保持義務違反２点、反則金９千円。前のクルマをあおる行為は、危険性が非常に高く、前車に強い不快感・恐怖感を与える悪質性の高い違反行為。
　帰りは渋滞のピークを終える時間帯なので、普段使わない箱崎～小松川線でもスイスイ。１時間４０分なので、あっと言う間でした。

青ヶ島ごはん（part２）

　夕景を見ようと、為朝荘さんから散歩。ところが、この日は雲がかかってしまいました。お天気の条件が合っていれば、グラデーション（空模様が連続的に変化）が見られるはずなのに、残念。

　集落方面。夏はよいお天気だったり、雲がかかったりして、よく変わるみたいです。撮影日は７月２７日の夕方６時４５分頃。

　為朝荘さんは、青ヶ島伝統住宅をリニューアルしていますが、間取りは昔のままになっています。廊下があって、お部屋は襖で仕切り。私たちが泊まったのは、増築の新築洋間でした。
　お客さんは・・・どうもビジネスマンっぽい。遊びに来ている感じはしませんでした。

　食堂の入口。長いテーブルに部屋ごとのグループ分け。メインディッシュの並べ方で、この席は３人グループ、あちらは２人グループ。真ん中も２人グループ。

　民宿なので、ごはんやお味噌汁はセルフサービス。お味噌汁はクッキングヒーター、ご飯は大きな釜で保温中なので、できたてほやほや。
　向こうのお皿は友人。若い女将さんに「ごはんの量とか、何かリクエストすることはありますか？」とチェックインのときに聞かれました。「この方は食が細いので、量は少なめでお願いします。私は普通で大丈夫です」と伝えたとおりでした。青ヶ島は欠航続きで食材がなかなか入らないときもあるので、食べ物は大切に・・・。
　メインデッシュは焼肉ブロッコリー添えひんぎゃの塩風味、タコのマリネ、焼きホタテ、焼き茄子。
　小鉢は冷奴、ごはん、お味噌汁。魚が釣れていれば、青ヶ島らしく、お刺身や島寿司が並ぶけど、海上状況が悪くなかなか漁に出られなかったようです。
　食事中、となりの席に座っていた男性２人に聞いてみました。「観光でいらしていますか？」「いいえ、仕事できました。出張です」「村役場の何か、でしょうか？」「はい、システムエンジニアです」となりのグループも、今は私服に着替えているが、ここに来たときはスーツ姿だったので、何かの仕事で来ているに違いない。遊びに来ているのは私だけでした・・・。
　出張なら旅行代金も自己負担はないかと思います。仕事で来て、青ヶ島が気に入ったら、今度はプライベートでおじゃりやれ～！！

念願だった、キングオブ秘境駅・小幌駅下車！

　まもなく、こぼろです・・・キハ１５０はワンマンカーなので、車内のアナウンスは録音された女性の声であろう。

　静狩を出ると、途切れ途切れのトンネルが長く、運転士さんが少しずつブレーキをかけ、減速し始めました。かなり長いトンネルに挟まれていて、小幌駅に降りると駅のまわりは鬱蒼とした森の中。唯一、海岸につながる整備された細い道は駅の南側にあります。海岸に出れたとしても、まわりは入り江。国道などの外界に出ることは一切できない。この駅で降りてしまうと、次の列車が来るまで駅から海岸以外は一切脱出不可能。国道につながっていないし、まさに青ヶ島と同じく「絶海の孤島」という言葉がぴったり。日本で１番、すさまじい駅。

　ここが小幌駅ですよ！！小幌！！小幌駅に着いたとたん、運転士さんはドアのボタンを押して、乗務行路表を見ながら、次の礼文駅停車時間に指差し呼称。
　「あのー、降りるんですけど・・・」と運転席に身を乗り出す。
　運転士さんもさすがにびっくりして、「降りるんですかいっ！？」と運賃箱ボックス横まで来てくれました。

　この切符を見せながら途中下車。「函館線・室蘭線・日高」と印字されているのにちらっと確認し、「ありがとうございます」とおじぎ。いや、ありがとうございますと言いたいのは私のほう。何もない秘境でも、規律とおりに停車してくれたのですから・・。
　ホームに降りたとたん、青ヶ島の池之沢と全く同じ空気が漂っていました。深い森に囲まれ、湿度も高いので、池之沢の森そのものです。そんなところに駅がある理由は内浦湾は別名「噴火湾」でもあり、地殻変動しやすいところです。レールに不具合はないか小幌駅に保線作業員の小屋があるので、外界につながっていなくても、駅に昇格し、時刻表とおりに停車。

　室蘭方面は１日３本。

今日のあおがしま（１０月１６日）

　青ヶ島のお友達から送られた写真です。少し前の台風１９号通過時の荒天とはうって変わり、港もピタっと凪ぎ、きれいな夕日も見られました。
　台風接近時の就航予想はかなり難しく、１６日は８日ぶりに船が動くと予想とおりでした。計算方法は、まず気象庁のホームページで情報収集（天気図、４８時間予想天気図など）、台風情報は米軍が出した予想と気象庁を比較。ヤフーの波高情報も吟味してこの日は就航するかどうか机上論で計算。ちなみに私は気象予報士の資格は持っておりません。
　島民のほとんどは冷蔵庫や冷凍庫の中身はすっからんとかブログやツイッターに書かれているので、８日ぶりの就航は本当によかったです！！

モダンな旅館・四万温泉（柏屋旅館）

　当初計画はリクエストのあった、草津温泉。湯畑付近の旅館やホテルは高嶺の花。目玉が飛び出すほど高いです。２年前、国王様の御下賜により、高級旅館に宿泊。韓国の紙幣でもおなじみ、世宗大王の札束を果たすほど・・・。私たちは庶民なので、湯畑付近ではなく、遠く離れたところのリーズナブルな料金で高級感を味わえる、四万温泉の「柏屋」にしました。
　口コミではパーフェクトに近い点数で格付けされているので、思わず「予約」にポチッ！！今の時代、かなり便利になりました。泊まってみたいと思えるところにネット予約。ネットがあまり普及していない昔は紙電話（ＦＡＸ）か、旅行会社の窓口を経由して宿を確保。

　叔父も、雑踏するところで泊まるのは勘弁。こういう田舎でないと・・・と喜んでいました。こりゃ、私もです。子どもの頃、山口県の何もない漁村で暮らしていたころは、日本一の首都、夜でもとても明るい新宿や渋谷に身を置いてみたいと憧れ続け、千代田区に就職できたのに、休日になると奥多摩や檜原村に通う羽目に。都会生活はもう勘弁だと今は房総の田舎暮らしに逆戻りです。　　目まぐるしい大都会より、の～んびりできる何もない田舎のほうが向いているみたい。子どもの頃と違って、今は日本一の秘境、青ヶ島に身を置いてみたいな、なんて思う時も。日本一秘境の駅（小幌駅、小和田駅などなど）も・・・。

　今回の部屋はテラス付きのスタンダードな和室。まず、スタンダードで泊まって、これで満足できたら、この次はグレードアップするのが私のポリシー（笑）

　昭和のレトロな旅館なので、なんと黒電話。フロントは「９」なので、ジーコ回すだけでつながります。昔の黒電話で警察１１０番や消防１１９番は、「１」が１番短く、「９」や「０」は１番遠い。非常事態にあわてて「１」「１」をダイヤルして、１番遠い「９」や「０」を回転する時間で心を落ち着かせるためだとか・・・。停電時でも、黒電話は電話局から電流が流れるので、必ずつながります。つまり、災害に強い電話かも知れません。

　ろう者にとって「黒電話」はかなり無縁。「紙電話」なら関わり深い。「紙電話」とはダイヤルして紙を送るから・・・。今の時代、インターネットのメールやスマホでもメールやりとりできるので、「紙電話」の利用頻度は昔に比べると激減です。

　柏屋の自慢は館内３ケ所ある、貸切温泉。しかも、無料で滞在中いつでも気が向けたら入浴可能。貸切温泉の入口にランプがついていれば、先客あり。消えていれば、自由に入れます。ドアに施錠すれば「使用中」のランプが付く仕組み。

　檜桶。日本を代表する名泉のひとつ、草津温泉に近いエリアとはいえ、四万温泉は優しいお湯。美肌の湯。草津は酸性が強く、肩こりや膝の痛みなども治してくれます。毎日入ればいいですが、ここからだとかなり遠い。

静狩駅

　長万部で室蘭本線に分岐して最初の駅、静狩。東京都区内から札幌市内ゆきのブルートレイン乗車券では、必ず経由欄に「静狩」と印字。ＪＲの旅客営業規則の第６７条に「旅客運賃・料金は、旅客の実際乗車する経路及び発着の順序によって計算する」と書かれているとおり山線（ニセコ経由）または海線（苫小牧経由）なのか、すぐ判断できるように室蘭本線に分岐して最初の「静狩」が印字されます。
　ここだけではなく、山口県の宇部線経由にして山口線に入るときは「山陽・岩鼻・山口線」。常磐線経由のときは「三河島」、福島で奥羽本線に分岐して最初の「笹木野」などなど・・・。

　キハ１５０車内でも、北海道新幹線を宣伝。車両は「はやぶさ」と全く同じだけど、見分け方はラベンター色のラインが入っていれば、ＪＲ北海道の車両になります。もちろん、東北新幹線の東京駅にもＪＲ北海道が入ります。今度は東海道新幹線の東京駅にもＪＲ九州の８００系「さくら」が入っていれば、北海道のドアから九州のドアへお乗り換えも可能。東京まで６０Ｈｚなので、物理的に九州でも東京駅には入線できるはず・・・。しかし、ＪＲ東海さんにとって、九州は西日本をはさんで２社以上またがるし、もしも何かあったときに相互乗り入れは難しいと考えているようです。（九州が台風や大雨で運休し、東海に乗り入れるべき車両が来ないなど。九州と西日本、西日本と東海といったようなお隣同士の連携ならトラブルが起きても最小限に食い止められる）

　まるで中央線みたいに直線区間。キハ１５０の最高速度は９５キロなので、フル速度で疾走。

　運転士さんの乗務行路表にちゃんと「小幌」がついています。９時１５分４５秒に停車して、９時１６分１５秒に発車と書かれてあります。停車時間はわずか３０秒。もちろん、鉄道時計は乗務の前に秒まで合わせているので、電波時計並みに正確。鉄道時計は電波時計にしない理由は、走行区間中に電波を受信しない区間があったり、たまに狂って時間がずれることがあるので、振動に強いセイコー製のクォーツ懐中時計と定められています。

　静狩駅。貫禄があって大きな駅だというのに、無人駅。調べてみると、大正１２（１９２３）年建築、９１年目。国鉄時代最後の前年（昭和６１（１９８６）年）無人駅化。
　ここから動画をお楽しみください。北斗星から静狩まで２分以内に編集してみました。

予想通り１６日就航っ！！（８日ぶりに船が来ます）

１０月１２日（日）　×　欠航　進路は沖縄本島近海
１０月１３日（月）　×　欠航　奄美大島近海～関東へ上陸
１０月１４日（火）　×　欠航　三陸沖へ抜ける
１０月１５日（水）　×　欠航　船は、東京から八丈島へ移動
－－－（ここから予想）－－－
１０月１６日（木）　○　臨時就航　貨物便（８日ぶり）
１０月１７日（金）　○　就航　（先週欠航した分の貨物は「ゆり丸」）タブル入港
１０月１８日（土）　○　就航
１０月１９日（日）　日曜運休
１０月２０日（月）　○　就航
１０月２１日（火）　○　就航
１０月２２日（水）　○　就航
１０月２３日（木）　あおがしま丸はドック入り
１０月２４日（金）から１１月１２日（水）までは貨物兼任の「ゆり丸」が代走します。

憧れの青ヶ島村役場

　７月２７日（日曜日）１７時前の青ヶ島村役場。入口のドアを開けてみたら、開きました！！日曜日は閉庁日のはず、数人の職員さんがパソコンに向かって仕事しておられました。
　青ヶ島を知り尽くした熱狂ファンなら、ここが憧れの職場なんです。（笑）
　私の住んでいるところは・・・組織が数えきれないほどあり、それぞれの窓口で業務をこなしているのに、青ヶ島村は総務課と事業課の２つしかありませんっ！つまり、総務課は都会の役所で言う市民課（住民票、戸籍など）、国民年金課、納税課、固定資産税課、人事課、議会事務局、財政課、住宅課、広報広聴課、社会福祉課（障害福祉課、生活福士課、保育に関するこども福祉課）、図書館も含む教育委員会、経済振興課（観光協会）、学校給食課などもぜ～んぶ兼任。１人の職員が、都会の組織では独立した課を全部兼任するなんて書類の処理などかなり忙しいです。事業課は・・・三宝港での入港作業や、ヘリポートで搭乗券発行や誘導、荷物運搬、都道や村道の管理、村営水道の管理、クリーンセンターの管理、物流センターの管理など、村民たちの暮らしに関わる仕事が主です。それも数名でそれぞれを兼任しているので、総務課と同じくかなり忙しい。いつも本当にお疲れ様です。

　役場内にあった、平成２６年７月１日のデータ。村の人口１７１名。男性９９名、女性７２名。小学生は男性４名、女性８名で１２名。中学生は５名全員男性で、女性はなんと０名！？保育園は、男性１名、女性２名。６５歳以上の高齢者は男性１２名、女性１０名でした。

　役場内にあった、観光客向けの青ヶ島スタンプ。青ヶ島に訪ねてきた証にこのスタンプをハガキに押して、郵便局の窓口へＧＯ！風景印付きをリクエストするとよいでしょう。

１年ぶりの長万部（おしゃまんべ）

　懐かしいです。長万部。去年の７月もここに来ました。小幌駅探検は翌朝のため、駅近くの丸金旅館に宿泊。近くの内浦湾で獲れたてのお刺身や源泉かけ流しが自慢の温泉宿でした。深夜、就寝中。私たちは耳が聞こえないせいか、外ではすごい大雨が降っていることすら気づかず熟睡。翌朝、何事もないかように朝食をいただくため大部屋へ。若い女将さんがやってきて、「あの～、これからどちらへお出かけなんですか？」と聞かれました。友人が「こぼろ」と答えると、目を丸くしてオーバーリアクションしながら　「こ、こぼろ～！？今ね、大雨で特急が止まっているみたいだけど、普通列車は大丈夫なのか駅に聞いてみますね」
　「特急も含め、室蘭方面の普通列車はダメだって駅から回答がありました」
　「あちゃー、今日は小幌ダメっぽい」と憔悴する私。こうなると、もうヤケクソです。行き当たりばったりで成り行きに任せるしかと思ったら、私なんかより友人は時刻表に詳しい。
　「室蘭本線がダメなら、山側の函館本線は動いているかも知れない。小樽行き８時５８分だね」といち早く気付く。
　小樽行きは動いているかと電話確認してみたら、動いているとわかり、急きょ予定変更。今回は小幌駅に寄れなかったリベンジです。

　駅前は何もないところなのに、駅舎は立派。みどりの窓口もあります。

　去年は「室蘭方面　運休」「函館本線９：０８　小樽」の表示だったのに、今日は８：５８　東室蘭行表示。このディーセルカーが小幌駅に連れてくれますっ！！

　駅構内にあった、平成２６年８月３０日よりkitacaエリアは全面禁煙のポスター。北海道は愛煙天国だから、ホームも含め全面禁煙に踏み切るのに、時間がかかりました。先行した首都圏の私鉄各社（健康増進法が施行された２００３年から全面禁煙施行）、その後、ＪＲ東日本の首都圏も施行し、それ以降ＪＲ各社も次々と追随。愛煙天国を象徴するかようにＪＲ北海道が最後。特急の全車両禁煙化も同様。

　４番線ホームは東室蘭と小樽行きが同居しているので、誤乗のないようにと告知するポスター。

　小幌に連れてくれる汽車はこの車両。（８：５８発車）ＪＲ化になって製造されたキハ１５０。

　真後ろにある車両は味のある國鐵キハ４０　８２０、小樽行き。（９：０８発車）でした。
　去年は、大阪からのトワイライトエクスプレスが集中豪雨のため、長万部で運転打ち切り。室蘭本線は不通、トワイライトエクスプレスからの乗客を見込んで２両連結。（それでも満席なので、札幌行きのバスも駅前に用意）
　去年私が乗ったときは２両だけど、今回は１両でした。