かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

サービサーからの提案

2008-11-20 | 事例
久しぶりに来たサービサーからの書類は、
「減額するから和解しましょう。」と云う提案書でした。
仲間に聞きますとこのような提案書は増えつつあって、多いらしいです。
特にサービサーからサービサーへとたらい回しになって居た債権は、
時間も経って居るでしょう。多いみたいです。

「貴方の場合、現在の元金残は別紙のごとく5400万円です。
 100万円で一括返済と言う条件で和解をお薦めいたします。」
と言う和解案です。

銀行から譲渡された時のサービサーとは、何のかんのと書類を
一杯要求されて、その結果、漸く提示された金額は1200万円でした。
其れも「本来ですと50%の2700万円位頂か無くてはなりませんが。」
と注釈付きでした。其れを20%近くまでするからと云う態度です。
「そんな。1000万円以上のお金が有れば会社の整理などしませんよ。」
と嫌味を言うのが一杯でした。

「法的回収に入らせて頂きます。」
和解にならないと見るや、直ちに訴訟の申請です。
「放っておきなさい。」と仲間の助言。放っておいたら敗訴して、
差押許可書の債務名義が相手に渡されました。
それから、銀行を変えて、2回預金の差押がありました。

1200万円といわれた時は、「200万円くらいならば払えます。」と粘りました。
しかしサービサーの要求とは雲泥の差です。
以後、此方は貝になったように抵抗せず、為るままになっていたのです。

訴訟になった為に、時効も遠くなりました。さりとて、とても
要求など飲めませんガードを堅くして無抵抗になって居るより
有りませんでした。

もう3年早かったらな、飛びついたのに。
100万円の和解提案書を見て、残念です。そう思っても今は
どうしようもなく、此れも放っておくより仕方有りません。
もう差押は無いだろうと思っても、心の隅の何処かに何かが
引っ掛かかって居ます。
このサービサーは年に1度差押をやるような気もします。

こんな事を考えてばかりいるから、今までの仕事も用心が大きく、
伸びなかったのです。
和解さえしていれば今の状態は変わっていたと思います。

今となっては30万円ならば無理をすれば和解が出来ますが、
100万円ならば非常にきついです。
以前の1200万円と200万円の時と同じ繰り返しです。
こんな繰り返しでは疑心暗鬼になるだけで話が纏まる筈が有りません。
もっといけない事は、こんな気持ちならば私に仕事と
取っ組み合う気持ちの余裕が無くなる事です。

私の知って居る人で2億4000万円に対して4000万円を
要求されて居る人が居ります。彼の社長の頃はこんな額のお金は
自由になったでしょうが、今は10円万のお金にも不自由しています。
奥さんは家を出てしまい、自宅を失った彼は2万円の安アパートに
生活して居ますが、サービサーは其れを知りつつ、4000万円でないと
和解はしないと頑張って居ます。
不可能のことを突きつけて何の益が生まれるものでしょうか。

友達が債務を全部片つければ一つの会社を任せるのだが、
ただし破産をするような男では駄目よと云っています。
其れが救いの文句となり、破産も出来ないと云って居るのです。

救済を片つけるといえば、友達も300円万くらいは出すでしょうが、
最近サービサーに小当たりに当たっても、まだ4000万円を固守し、
300万円と言っても一笑に伏しただけです。

「倒産した会社の社長は、普通は相当な額の
 会社のお金を、保管していると見て間違いがない。」
破産に関して裁判所はこうした見方が基本らしいです。
其れと同じようにサービサーは、会社の要人だった保証人に対して、
こうした見方をして居ります。

6~7年前、サービサーが漸く活動しだした頃、
良い方法に変わってきたなと、皆歓迎したものです。
銀行がしなかった多額の債務カットをしたからです。

サービサーは庶民の味方と思ったことは、
どうやら間違っていたらしいです。

少なくともサービサーは、債務者や保証人を感情の
ある人間としては見ては居ないらしいです。





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