かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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銀行交渉は付き添い無しで

2013-02-27 | 事例
「それで?」後の言葉を待ちました。
銀行に返済出来なくなった連中の集まりです。
ある男がサービサーに呼ばれ、直ぐに和解が出来たと自慢して居るのです。

男のサービサーに譲渡された額は800万でした。
譲渡されると間もなく、「会いたい」と連絡が有りました。
「伯父と一緒でよいか。」「構いませんよ。」
と言う事で知り合いのコンサルタントと同行したとの事です。

その場で320万で和解が成立しました。
「こうした和解の相場は上がって居て、普通は5割くらいと云っていました。
 そこで思い切って4割を言ったのです。同行を、御願いした先生もよいだろうと目配せが有りました。
 相手は5割を主張しましたが二人で御願いして、これに決まったのです。
 先生にもご一緒して頂いて、助かりました。」

「冗談じゃあない。高すぎますよ。100万でも高いと思いますよ。粘れば30-50漫画よいところじゃないですか。」
喉元まで出た言葉を飲み込みました。
人の遣ったことにケチをつける必要などない。まして二人とも良く遣ったと鼻高々です。其れを
失敗だったなんて言うのは,やっかみと思われそうです。

金融機関が和解などの交渉する時は、普通は第三者の同行を嫌がります。身内とか社員など言って
同行する人が多いけれども必ずお見通しです。
同行した場合は、其の額は必ず相当額高いものなります。
理由はいろいろ考えられますが、この事は知っていて損では有りません。

同じ様な例をもう一つ。
以前、ある男がRCCと直接交渉しました。
この時に、「和解が成立した場合は、元の譲渡銀行に報告する」と男がRCCに言って居ました。
RCCは之を嫌がり、和解は進みません。漸く口にした和解が雲500万と男の言う250万の倍でした。
その時にRCCの同席者が呟いた言葉です。
「普通でしたら250万でよい線と思います。しかしこの場合は銀行に報告するでしょう。
 そんな当たり前の線は出せっこありません。さすがRCCと言われる線でないと、和解も出来ません。」

銀行はRCCに譲渡する時、嫌がる男に言ったのです。
「イヤ交渉の内容を当行に報告するといえば、RCCも高いお金を取るなんて真似は出来ません。」
出任せです。しかし男は信じていたのです。
天下のRCCも余分な第3者が介入すれば、其の交渉を断るか、和解案を自分に有利にします。

この話も、最初からRCCは同席者をお断りして居ました。
しかし交渉人が、自分で報告すると言い出したから戸惑ったのです。
珍しいケースだったでしょう。

保証協会の「同行者お断り」は、今は絶対と言えるくらい強いでしょう。
どう理由をつけようが、本人以外の代位交渉や、または同席を御願いしても承知しません。
最初から終わりまで、本人以外は駄目だという姿勢です。

私はこの方がよいと思って居ます。
資金のこと、会社の存続に関する和解の件など、社長の代わる者なんて居る筈が有りません。

其の点サービサーはまだ甘さが有ります。
どこも、やはり本人が主体です。
ですが事前に本人から、代人との交渉を依頼され、交渉が成立したときは又社長がその内容を認めれば
よいというサービサーも有ります。
最近では2つのサービサーと経験が有りますが、やっぱり本人が交渉するのとどこか違います。
相手も脅しが効かなくなるだけ、遣り難いでしょう。
慣れていなくても本人が交渉するのが一番でしょう。

日本には「士業」と呼ばれる職業が有ります。
本人に代わって代行する職業です。交渉もします。
この制度が進んでいるだけに、一寸難しかったり、嫌な交渉ごとは人にお任せたいという気持ちが
働きます。
しかし借金のことくらい、自分が矢面に立つ事は大きな流れだと思って居ます。


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2月26日(火)のつぶやき

2013-02-27 | 事例

興信所情報では、倒産・廃業は昨年から激増らしい。私事と比較する。増えて居る事は確か、しかし2月中旬から、相談件数が急減した。早くから、金融円滑化法は、なくなっても助けてくれる、むしろ本業が問題と騒いで居り、相談件数も準じて居たが、もうアベノミクスの影響が出ているだろうか。


零細企業の融資は100%保証協会が噛んでいる。今後はサービサーの出番は無いと決めて居たら3軒続いて請求に見えた。いずれも、7-8年前に流行ったビジネスローンの終末だ。一旦不良債権になれば、其の処理に10年は懸かる。働き盛りの人生の25%を費やす。サービサーって余分だ。