かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

求償権の追求

2013-12-10 | 事例
工場の空き地の片隅に建てた2階建て。うまい事に借り手が就いた。社長がFと云う会社だった。
出入りは裏口から出来る。全然邪魔にはならない。
彼は大喜び、ある程度顔見知りになって社長同志で一杯飲んだ時、彼はFの借り入れの保証を約束した。
殆どが保証協会付きだったがプロパーも少し有った。

そんな付き合いが半年くらい続いただろうか、Fが突然夜逃げをした。
後に保証協会が1億1000万、銀行プロパーが3000万の保証債務が残った。
保証協会の方にはもう一人保証人が居る。彼とその保証人は顔見知り程度。
平成12年の事だった。

其れからだ。保証協会は日参だった。
回収のポイントを彼だけに絞ったみたい。
個人名義の不動産、之を売らせる算段だ。
売って弁済せよと迫る。当然彼も抵抗する。
相手の脅し文句。
「そうしないと、今後保証をしないばかりか、今保証をして居る物も、保証を解除します。
 あなたは直ぐに全額返済しないとすべてが差押、やがて競売になりますよ。」
正直に之を100%信じた。

彼は自分の不動産を売却した。
お陰で保証協会は8500万返済でき2500万の残となった。
プロパーも残は1200万と大きく減った。
彼の不動産は無担保は自宅だけになった。
ほかの所有不動産は担保つきで限度一杯借りて居る。

そんな彼から毎月返済して貰おうとまだ銀行は縋りつく。特に保証協会が執念深い。
そんな保証協会にさすがの彼も怒鳴る。
「全く関係の無い俺がもう80%くらい返済をして居るよ。債務者のFを探して居るのか、
 又もう一人の保証人のIさんはどうなっている。そちらも交渉しろよ。俺にはもう払えない。」
平成17年ころだった。

平成16年ころから彼はGと知り合っている。
Gは彼の弱腰を責めた。
弱腰だから何時までも保証人の貴方を攻めるのだ。
強腰でドンと断れ。
そして念のため、自宅に担保をつけさせた。お金を実際に動かす周到ぶりだ。

プロパーも保証協会も彼を責めたが彼はGの言う通り、強く抵抗した。
「保証人だから債務者に代わって弁済の義務は承知している。
 しかし、もう全てを出した、だから85%も弁済できたのではないか。
 もう債務者や、もう一人の保証人にも当たってくれ。今の回収ぶりは余りにも、ひどい
 では無いか。」
その結果、彼に対する請求は止まった。
これで彼は此の件は免責になったと思い込んでいた。

平成22年、彼自身の会社が可笑しくなった。プロパーは何とか整理できそうだったが保証協会までは不可能だ。
代位弁済になって彼は保証協会に呼ばれた。月3万で当分御願いしますと話を付け終わったら、
選手交代でほかの係りの人が出てきた。聞くとF担当と云う。

Fは時効だろうと云うと、いや18年に時効中断の訴訟を起しました。と云う。
ひいては彼ともう一人の保証人は、10年になるから、時効中断の訴訟を起します。悪しからず と云う挨拶。
保証協会の言では債務者が時効になっていなくても保証人の時効は10年で一区切りが有るらしい。
近いうちに訴状が行くが気にしないでくれと云う話。其れに基づいてFも後元金残が2500万程有るが、
もう1000万彼に出してくれないか。そうすれば今後完全に免責するという話。
冗談じゃあない。何だって私だけを責めるのか。もう一人の保証人は隣町に居ると云うでは
無いか。家など建て直して立派な生活をして居るらしい、なんで其処から回収しないのか。
Gの影響か、強気になって家に返った。

それから3ヶ月、電話があった。
もう通知が裁判所からも、届いて居る様に、あなたがまだ保証人であることを認めてください。
ひいてはあの保証人も居所がわかりました。そちらから回収しますが、貴方にも遅延損害金の1部、100万を払って頂けないか。

何処までもくどい奴です
「払え無いと云ったら払えません。」
「貴方の自宅に響くかも知れませんよ。」
怖さを押えて云いました。
「Fのほうを払えば、本業の保証協会分払えないよ。Fのために払うならば自分の分を払うよ。」
その剣幕に負けて引っ込みました。

もう電話は来ないと思って居たら又有ました。
今度は10万で良いというのです。
此の粘り、彼もGも負けました。
「解かった。しかし、和解書と交換だよ。」
その交換が出来ないと言います。
「来月になる。其れを信じて払ってくれ。」
騙されてもと、和解しました。
翌月、A版の用紙に一行、「求償権は消滅しました」と訳のわからない書類1枚、小さな
角印つきで送って来ました。

殆どの求償権が解決できず終わります。解決しただけよかったかもしれません。


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12月9日(月)のつぶやき

2013-12-10 | 事例

準備書面の書き方。二件重なった。最初は粗筋だけ教えてこれで十分かと思ったら飛んでも無い。
全然飲み込んでいない。日頃のアドバイスが解かって居るか心配になる。
最初から自分が書いて渡した方が早かったと悔いる。離れていて電話で教えるのは大変だ。
無料相談、生きているだろうか。