「お前んとこ、大晦日までに完全に会社を無くするか、または他の経営者に売り払え。
完全に無くするのだ。一寸でも残っていれば当局は徹底して対応するからその覚悟で
居てください。1月18日にその結果を見に、又3人で来ます。」
昨年の10月の下旬の事でした。
もう国税に移って12年以上です。借地の上の建物だけですが、1億3,000万で差押になっています。
一昨年は販売会社に売った売掛金全部差押になりました。
ですが、不動産はそのままです。実際の価値は0でしょう。
売掛金はGの教えて呉れた通りにやって、何とか差押の付いたまま、実際に執行されなくて
現在に至って居ります。
その間国税は3ヶ月から6ヶ月に1度は調査に来ました。
金庫も調べます。たとい1万円でも有れば、自主納税と云う事にして持ち帰りです。
でも殆ど毎回、空振りです。
Gは同じ事を何時も注意して居ました。
「調査を恐れるな。積極手に協力しなさい。そしてどんな小さい事でも嘘は言ってはいけません。」
そして彼には強く云っています。
「どんな事があっても此の企業は止めない。やり抜く。と云っていなさい。そうして居る限り、国税も此処をどうしようもないでしょう。」
彼も徹底して守っています。
正直此の態度が国税には一番困ったらしいです。
彼が困ったのは二つ、赤字と資金繰りです。
早くから給料を未払いにしています。全部で7000万位の残です。
労働基準局も調査に入って本当と認めてものの其処から進展は有りません。
潰れるから進展のしようがないのです。それでもパートは毎日働いています。
資金は今までは胡散臭い手形の割引屋が多かったですが、全部が倒産などで、もう其れも有りません。
これ以上資金繰りを続けるには詐欺紛いのことが必要です。
国税も其れを見極めたと思います。
それが会社消滅論でした。
昨年10月、3人で来たとき、決めて来たのでは無いでしょうか。
「いいか、年末までだ。」
「お前んとこ、万歳すれば世間は赤飯炊いてお祝いするよ。」
Gは無駄口を効きながら腕を組みました。
存続の方法を探っています。
「社員は何て言っているの?」
「パートの小母ちゃんばかりですが、皆どうしても続けてくれと云っています。」
「給料もろくに払って居ないのだろう。」
「此のあたり、他にパートの口もないし。第一小母ちゃんたちは、私らがやると会社も
黒字になるね、何て話し合っているらしいです。」
それがGにピンと来たのです。
「決めた。会社を売ろう。小母ちゃんたちに売ろう。お前は手を引くんだ。
私がセットしてやる。その前に社長を誰か選びなさい。」
社長はたった一人の男性パートにしよう。
延滞給料は7-8年前から始まって今では7000万の額になって居る。
之を会社の譲渡金に使えば丁度良い。
実際に使う物だけを未払い給料と相殺し、後は旧会社に残せば、何もかもうまく行く。
税務署に対する口裏は決まりました。
「パート全員は会社が消滅すると聞いて、決起し自分等で会社を続ける事にした。
未払い給料が大分残っているから、それで買おう。尚、気持ちを引き締めるために、
実際に一人1万づづ出資をしよう。
3ヶ月は彼に居てもらって売り先と資金の事を教えて貰えばよい。」
Gは税務署が、新会社を第2次納税義務者にしなければ良いのです。
18日に来た国税は、まさか操業しているとは思って居なかったでしょう。
皆仕事をし、しかも見慣れた顔ばかりです。
「何、従業員会社? インチキだ」
でも従業員の誰に聞いても、もう今までの社長とは関係ない私らの会社だと云っています。
会社譲渡の辻褄もあっています。数字的にも認めざるを得ません。
彼が3ヶ月間面倒を見るって? これが臭い。
と云っても引き継ぎ期間を認めざるを得ないでしょう。新社長の要望も強いです。
国税もついに認めて帰りました。
「全て皆さんの会社です。頑張って下さい。」
彼には「絶対に新会社にもぐりこんだら駄目だよ。」と最後の言葉でした。
国税は途中で新社長に電話をしてきています。
間もなく彼のところに昔差押えた不動産の差押解除と、同じく売掛金差押の解除通知が来ました。
彼はもぐりこんで資金と営業をやっています。
Gはすっぱり止めることを口癖のように云っています。
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居てください。1月18日にその結果を見に、又3人で来ます。」
昨年の10月の下旬の事でした。
もう国税に移って12年以上です。借地の上の建物だけですが、1億3,000万で差押になっています。
一昨年は販売会社に売った売掛金全部差押になりました。
ですが、不動産はそのままです。実際の価値は0でしょう。
売掛金はGの教えて呉れた通りにやって、何とか差押の付いたまま、実際に執行されなくて
現在に至って居ります。
その間国税は3ヶ月から6ヶ月に1度は調査に来ました。
金庫も調べます。たとい1万円でも有れば、自主納税と云う事にして持ち帰りです。
でも殆ど毎回、空振りです。
Gは同じ事を何時も注意して居ました。
「調査を恐れるな。積極手に協力しなさい。そしてどんな小さい事でも嘘は言ってはいけません。」
そして彼には強く云っています。
「どんな事があっても此の企業は止めない。やり抜く。と云っていなさい。そうして居る限り、国税も此処をどうしようもないでしょう。」
彼も徹底して守っています。
正直此の態度が国税には一番困ったらしいです。
彼が困ったのは二つ、赤字と資金繰りです。
早くから給料を未払いにしています。全部で7000万位の残です。
労働基準局も調査に入って本当と認めてものの其処から進展は有りません。
潰れるから進展のしようがないのです。それでもパートは毎日働いています。
資金は今までは胡散臭い手形の割引屋が多かったですが、全部が倒産などで、もう其れも有りません。
これ以上資金繰りを続けるには詐欺紛いのことが必要です。
国税も其れを見極めたと思います。
それが会社消滅論でした。
昨年10月、3人で来たとき、決めて来たのでは無いでしょうか。
「いいか、年末までだ。」
「お前んとこ、万歳すれば世間は赤飯炊いてお祝いするよ。」
Gは無駄口を効きながら腕を組みました。
存続の方法を探っています。
「社員は何て言っているの?」
「パートの小母ちゃんばかりですが、皆どうしても続けてくれと云っています。」
「給料もろくに払って居ないのだろう。」
「此のあたり、他にパートの口もないし。第一小母ちゃんたちは、私らがやると会社も
黒字になるね、何て話し合っているらしいです。」
それがGにピンと来たのです。
「決めた。会社を売ろう。小母ちゃんたちに売ろう。お前は手を引くんだ。
私がセットしてやる。その前に社長を誰か選びなさい。」
社長はたった一人の男性パートにしよう。
延滞給料は7-8年前から始まって今では7000万の額になって居る。
之を会社の譲渡金に使えば丁度良い。
実際に使う物だけを未払い給料と相殺し、後は旧会社に残せば、何もかもうまく行く。
税務署に対する口裏は決まりました。
「パート全員は会社が消滅すると聞いて、決起し自分等で会社を続ける事にした。
未払い給料が大分残っているから、それで買おう。尚、気持ちを引き締めるために、
実際に一人1万づづ出資をしよう。
3ヶ月は彼に居てもらって売り先と資金の事を教えて貰えばよい。」
Gは税務署が、新会社を第2次納税義務者にしなければ良いのです。
18日に来た国税は、まさか操業しているとは思って居なかったでしょう。
皆仕事をし、しかも見慣れた顔ばかりです。
「何、従業員会社? インチキだ」
でも従業員の誰に聞いても、もう今までの社長とは関係ない私らの会社だと云っています。
会社譲渡の辻褄もあっています。数字的にも認めざるを得ません。
彼が3ヶ月間面倒を見るって? これが臭い。
と云っても引き継ぎ期間を認めざるを得ないでしょう。新社長の要望も強いです。
国税もついに認めて帰りました。
「全て皆さんの会社です。頑張って下さい。」
彼には「絶対に新会社にもぐりこんだら駄目だよ。」と最後の言葉でした。
国税は途中で新社長に電話をしてきています。
間もなく彼のところに昔差押えた不動産の差押解除と、同じく売掛金差押の解除通知が来ました。
彼はもぐりこんで資金と営業をやっています。
Gはすっぱり止めることを口癖のように云っています。
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