かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

相談料の支払

2015-04-27 | 事例
Gは今まで顧客と契約書を結んだ事は1度のない。
仕事上、色々の契約書を作って渡したことがあるが、自分では使っていない。
しかし、彼がこの仕事を始めて20年近く、支払面で言えば、事前の約束を違えた人は1度も無い。
有るとすれば振込み月日が多少遅れたくらいのものだ。

相談すると、相手がどうして生活をして居るのかわからないほど資金に詰まった人が何にも居た。
にも関わらず彼らの支払いは綺麗だった。

でも円滑法が出来た頃よりこの流れに変化が出てきた。
この法の適用者は、中小企業と云うより、本当は零細企業だった。そのために資金の欠乏は
ひどい人も多い。僅かな相談料すら惜しかったと思う。

まづ彼らが取った手は無料相談のフル活用だった。
幾ら長くても、電話を切られない限り、また何回でも電話をして聞いた。
ひどい人は黙って何枚もFAXやメールで資料を送りつけ、その質問だった。
礼儀を知らない。断るべきと思ったが、一方では困っているだろう。ボランティアではないが
助けてやりべきだと云う考えで出来うる限り対応してきた。

でも彼等の中には、適当の時に今まで謝礼もしてないからと、請求もしないのに送ってくれた
人も少なくない。
勿論、事前約束をした場合は、どんな人でも、きちんと守ってくれた。

ところが、それが崩れる様になったのは昨年あたりからだ。
事前に料金まで決めても、払わない人が、少ないけれど、出てきた。

初めての時は癪にも障った。
電話やメールも何回も続けたが、そうなると相手は梨の礫。
此方もそれ以上追及も出来ない。
結局、払いたいが、困っているから無理だろうと、よい様に解釈して諦めた。

事実同じ資金関係の相談者も、10年前・5年前そして今とでは、会社・個人の資金の余裕に
大きな違いがある。
最近になるほど、生活すら心配の人が多くなった。

今回、一人の相談者と会った。
今まで無料電話で何回も話しているから、内容は大体わかっている。
それが電話だけだけではどうしても解からない。有料相談で良いから一度会って教えてもらいたいという希望。
相談料も普通の半分で約束した。

彼は膨大の資料を持ってきた。
何か公庫にこっぴどくやられたらしい。
今回、リスケの切り替えに、改善計画だけでなく、当面の資金繰り表、其れに自分の財産目録など提出を求められたと云う。勿論、総括の事業方針も提出だ。
之を全部作ってくれとの頼みだ。
ただし、報酬は出さないとならないが、正当な報酬ならば何処に依頼しても相当掛かる。
其れをなんとか1万円でやってくれという依頼だ。

勿論断った。が、しつっこく泣き落としに来て、此方は泣き落とされた。
そして今日の相談料とも今はお金が無いから振込む。待ってくれとのことだ。

本当は振込みを見て、頼まれた資料を渡すべきだろうが、そんな事は大嫌いだ。
支払いと資料を渡すのと違う。出来た資料を送ってやる事は、何より私の義務だと思って
送った。

着いた時には質問もあった。
しかし其れまでだ。
後は電話もメールも出ない。隣県だから訪問は出来るが金額が少ないし諦めた。

事前に値切られてその結果裏切られるのは初めてだ。
世間が以前より詰まってきたのか、当人の性格か、今後も、こんなことは出て来るかも知れない。

でもこれによって態度を変える積もりはない。今までを踏襲していく。
お金が無いと言う事はその人を悪くする。
早く皆が余裕あるようになりたい。


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