かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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裏切られても怒れない

2016-04-21 | 雑感
言いなりきになると思って居た妻が、いきなり言い出した。
「この預金は全て私のものです。だから私の好きのように使わして頂きます。」
これには驚いた。

事の切っ掛けは我が家の預金額を調べた事にある。
古くなったから家を建て替えようと思って居た。女房も喜ぶだろう。
ローンを使わなくても大丈夫と思って、念の為に妻に全ての預金額を聞いた。
「もうこれで家は建つよ。思い切って建て直そう。」

思いもかけず、この時に妻は急に開き直ったのである。
「妻の名義にして有る預金が7割以上ある。これは私のお金だ。私は家など ぼろくても
 よい。もっと欲しい物が有ります。」

「冗談じゃあない。すべて私が稼いでお前に預金して置けと渡したお金だ。
 夫婦だから半々と言うならばまだ話も分かるが、なんでお前の物なんだ。
 それにもっと欲しい物ってなんだ。」

定期預金の勧誘に来た銀行の女性の勧誘員が、
「預金は夫婦親子の間で有ろうが、その名義者の物です。
 ほかの人が、俺の物だ、下してくれと言っても、その必要有りません。だからこの
 預金を定期にするのに、旦那の承認を貰う必要はありません。」
と教えたらしいです。

どんな言葉でも自分の都合のよいように解釈し、それを忘れない人。妻はそんな
タイプの人だったのです。
大喧嘩になったけれど結局は男の負けです。

旦那は負けました。新築の建て替え資金、懸命に働いたお金、3200万はすべて
妻にやったのです。
普通ならば、こんな時に絶対に頑張る彼がなんであっさり妻の言い分を飲んだか
後で考えると、自分でも納得できません。
何か幻惑されたとしか思われません。

ここで妻は早速庭に野良猫のアパートを作ったのです。
猫、それも野良猫、大嫌いです。以前。妻は猫のアパートを旦那に持ち掛けた事も
有りますが、彼は相手にもしませんでした。
恐らく猫好きな妻には何より大切な事だったのでしょう。
怒り心頭でしたが我慢しました。

こんな女の心変わりは良くあります。特に旦那の仕事が行き詰った時。献身的に
助ける女と、旦那を裏切る女性に別れます。

そんな企業の旦那が、入院から戻ってきた時、長年の妻はおらず、連絡先メモに電話すると
弁護士事務所でした。
別れ話と、財産分割として今までの預金は全額頂きましたと言う伝言でした。
結局は女の言う通り別れましたが、旦那が怒って居ると言うより困って居た顔を思い出します。

倒産した。債務は保証協会だけが残る。家は無傷。このままならば保証協会が必ず要求してくる。
そうだ離婚しよう。慰謝料か手切れ金か解らないがこの家を貰ったことにしよう。

いわゆる偽装離婚です。
旦那はそれを信じて、住民票まで移して会社泊まりです。
偽装でなくて、本物になってしまったのです。
女の言い分は「貴方が借金を全部返せば、何時でも歓迎よ。でも戻さないうちに帰るのは
ご法度です。」
これに負けて居ます。

こうした旦那は殆ど無法な女房に強く出れないのです。理由は解りません。
理屈から云えば、明らかに女が悪いのです。でもそれでも言えない。
前の3200万を取られた男が云って居ました。
「いや、まず第一口数に負けるよ。
 でも、それ以上の何かが有るな。結婚して40年は過ぎて女の長所短所は解って居るよ。
 口が多くても、中身はもろいよ。ここで争って私が勝つと彼奴はどうなる。くだらない
 ことが頭に浮かんでどうしてもあいつの言い分を飲んで しまうのだな。」

でもこんな有様をさして世間では「女の方が1枚上手」と言う見たいです。