第2会社の設立が詐害行為で訴えられるのは今は皆無に近い。
しかし保証協会は代位弁済者の作った会社、または身内が社長でも、同業種の場合は、
代位弁済が有る限り、借入保証をしないとは殆どが知らない。其の時点で第2会社は行き詰る。
こうゆう事は、もっと早くからオープンにすべきと思うが。
東京都入札指定の江東区の電気工事の業者。
今まで泣きに泣いて居たが今後は何倍かに成ると大張り切り。
近県の鳶職の元締めも人が確保できるかと心配している。
人件費の高騰はやむなしとの事。オリンピック。
土建業者には好景気をもたらすかも知れないが、
インフレも一緒に呼びそうな気がする。
「競売は、落札しなくて4回目になると裁判所が競売を取り下げるよ。
そうなれば幾ら担保が付いて居ても取られる事はない。」説明しちゃった。
これだけが頭に残り、競売って4回まで売れなくて最後には心配ないと信じている。
自分に都合のよい事だけが残る。
当人はルンルンだが此方は本当に困る。
信金が最後に言った。「300万出せば担保も解除し残債3億も放棄する。」1文もなかった。
断ったらサービサーに譲渡。サービサーは債務名義を取ってから通知が来た。
1千万、毎月10何の分割OK。NOならば競売だ。」払えない。
こんな物件売れないと思っても競売が怖い。72才、陽は指さない。
社長は苦い顔です。
「他の銀行はこんな事言って居ないだろう。」
手形借入は此の銀行だけでは有りません。他行も有りますが、メインの此の銀行だけは
2年ほど前から、素直に書き換えてくれないのです。
「手形貸付ですから、本来は書き換える義務は有りませんし、貴社からも全額払って頂かないと成りません。
または、一旦全額返金をして頂き、改めて貸せるのが筋です。
其処までは言いませんから、少しは元金を入れてくださいよ。」
2年前に始めて言われた時は大喧嘩になりました。
「他行はそんなこと、言って居ない。ましてや、お宅はうちのメイン銀行ではないか。」何を言っても駄目でした。
「解かりました。それでは此の手形、交換に回らさせて頂きます。」
最後の脅しには ころと負けてしまいました。
「単名の手形は交換では不渡りにならない。店頭で不渡りに出来るだけだ。」と誰かに聞いた覚えは有ります。
が、何のことか意味が解かりません。
不渡りに成れば倒産だと言う事で泣く泣く払ったのです。
払った額は、ほぼ証書貸の返済元金と似た様な額でした。
「之を貸し剥がしと云うのだな。」
社長には忘れられないことでした。
次の年も繰り返しでした。
今年も期日前に銀行に連絡すると慣れたものです。
「例年と同じ様に、又若干お支払いを御願いします。」
社長は考え込んでしまいました。
「何故うちがこうなるんだ。
世間は金融円滑化法のために、潰れそうでも金利だけだ。
うちは、減額支払いなどした事がない。其れを、メインバンクが。」
銀行には月次こそ出していませんが、決算書は必ず提出しています。
此処4年くらい売上も利益も殆ど変っていません。同業者は皆大幅な右肩下がりと云ってましが、お陰さまで平行線です。
勿論、粉飾などは一切無関係です。
ただ難を言えば、総借入れが年商をはるかにオーバーしています。
其れだって10年前と比較すると相当減って居ますが、此の2-3年はさして減っていません。
此のとき彼に最近の新聞記事が閃いたのです。
「日本の世界に位置するメガ銀の自己資本比率が若干落ちそうだ。」
落ちるといっても、最低の8%ではなく、15%内外の最高値からほんの僅かです。
「其の関係で我々に皺寄せが来て居るのかな。」
以前は日本中が此のBIS規制で大騒ぎと成りました。
そのために銀行が潰れたり、合併も有りました。
今度は「トップの面子のために我々が犠牲に成るのか。」
元金の返済も出来ない企業は資金円滑化法で守られて居ました。
そんな企業から無理やり回収して潰してしまえば、BISどころか、銀行の命取りです。
そんな企業は、張子の虎の様に温存しか有りません。
そこで、元金を少し位回収しても、生きて行く企業からは、少し返済を強めたいと云うのが銀行の勝手な真意ではないか、
反抗すれば貸し剥がしをすればよい。
これが銀行の戦略変更かと気づいたのです。
彼は債権関係の勉強会で此の事を発表しました。
意見を述べた人が5人居ました。
5人ともほぼ同意見で、彼の意見とは大きく違いました。
「原因は手形貸付にある。
手形貸付は1年未満の短期貸付であるが、既に固定化されている。これが体質を悪く
して居る。
かっての当座貸付と同じく金融機関は、此の弊害を直そうと躍起居になって居る。
其の現れではないか。
改善策とすれば、之を証書借入に切り替えると、恐らく銀行も同意すると思う。」
5人とも同意見でした。
手形貸付けは、売上入金が有るまでの短期、長くても1年以内の返済にして、
現在のような滞留貸付から切り替えようとする銀行の方針と云うのです。
少なくとも全額切り替えならば、その時に見せ金は必要です。
だから力のある銀行ほど、手形貸付けの改善に躍起になって居るという事です。
手形貸付の貸剥がし説が大きく出たのです。
此の他に、借入限度の事も少し気になります。
今の全借入は年商の1.5倍です。多い事は十分に承知しています。
これでも13年前の2.3倍から比較すると、確実に減少して居ますが牛歩と同じです。
此の銀行は其れを承知で取引を開始してくれたのです。
会社は此処10年のうち赤字は1回しか有りません。後は黒字です。
牛歩で有っても確実に借入残は減っています。
ですから、これが手形貸付ヲ減少する引き金にはなっていないと思います。
結論はまだ出ていません。
予告は有りましたが、本格的の話は有りません。
此のメイン銀行との取引を失いたくは有りません。
手形借入を証書借入に変更する妥協案は用意して置きます。
原因が当社の業績とは関係ないと思っていますから、何となくすっきりしません。
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期せずして競売の話が3件重なる。
今から始まるのと、入札が間近までの3件。いずれも「手放すのはやむなし。」と決まっている。
1軒は裁判所からの書類が自宅に届くのは嫌だと
ごねて居るし、1件は今になって買い戻しと騒ぎ出した。
自分等の住まいが決まるまで、競売って此方にも雑用が増える。
此処2年くらい思う。MU銀行は貸し剥がしをして居るのだろうか。
約定通りに返して金融円滑化はして居ない。売上も利益も、此処4年間は同じだ。
もちろ黒字。手形書換えの度に小額づつ返済を要求される。 理由は言えないらしい。
何故だ。理由を知って対策までを知りたい。
自営では食べていけないと転職を探す。47才。手取り30万を保証するところが有った。
今の仕事は月45万くらいだ。其処から税金や保険など引くと幾らに成るか掴んではいない。
転職を決意をしたら、転職は単身赴任が条件だった。手当ては30万内。
所帯が二つに成る。此の人、これからどうなる。
「10年前に3,000万を借りたと言っても、其の証拠は要求しないでしょう。
もう保管して無いと云えば通りでしょう。」
何とか無担保の土地に抵当権を付けたいその理由。
原因証書まで処分するという自分の矛盾に気が付かない。言って聞かない。
1年後、又泣く人を見るのか。
会社は絶対大丈夫と云うから保証したのだ。
それが潰れて俺のところに請求が有るなんて詐欺だ。
損害賠償を請求すると言って義母に高額の請求書を送った人が居る。
20年前は日本中に知られた人だが業界は全然違う。
業界が違うと、人って皆此のくらいの相違があるものだろうか。