朝ごはんの後、行ってみたのは、こちら。
田母沢御用邸です。
赤坂離宮、東宮御所として活用していた元は紀州徳川家の江戸中屋敷だった建物を、1893年(明治31年)に移築。後の大正天皇となる嘉仁親王の別荘として整備されました。この場所には、もともと銀行家、小林年保の別荘があり、中屋敷移築部分、別荘部分、増改築部分からなる、建築面積1360坪の大きな大きな御屋敷です。部屋数は全部で106。江戸、明治、大正時代の建築様式をみてとれる、貴重な建物です。
入口は、東宮御所時代に増築されたもの。
中はほんと広かった!当時、それこそ大勢のお付きの方々が同行されたのでしょうね。
ビデオルームや資料の展示室となっているお座敷をぬけて・・・謁見所へ。
ここで、大正天皇が執務にあたられていたとか。ちょっとシャープなデザインの照明もすてきですが、絨毯やテーブルクロスの布地もすごいですね!
あちこちには、菊の御紋が。
10枚の花びら。これは、天皇ご一家のみ、許される特別な御紋なのだそうです。宮家も使っちゃいけないですって。
ここは、御学問所。
床の間の壁には、梅の絵が描かれていて!
いやー、ワタシなら、絵にみとれて勉強に集中できないかもー。
照明器具にも梅のモチーフ。
すてきすぎる!
期間限定で特別公開されていた皇后御学問所。
小林家の別荘だった部分の2階です。
ふすまの引き手など、女性的で繊細な意匠が施されていましたよ。
すすきと桔梗?
梅にうぐいす!
この御用邸の特色の1つは、建物の下に、トンネルのような通路(下行道)がはりめぐされているところ。この通路をめぐる、中坪ツアーにも参加しました。
右下が、下行道。実際に、ここをたどりながら建物見学。
増改築がくりかえされ複雑な配置になっていることから、庭師やお付きの方々はここを近道にしていたようです。
でも、地下も複雑で迷っちゃいそう
日光にも御用邸があったこと・・・実はこの日まで知らなかったです。
今上天皇も、戦時中、こちらに疎開して1年ほどお過ごしになられていたそうで、数年前、ご夫妻で訪れたそうですよ。
さて、たっぷり見学した後は、敷地内のお休み所「雅」で一息。
お茶とお菓子をいただきましたー。
お煎茶のセット「日光」(¥360)。お菓子は、創業天明7年の老舗、綿半の「日の輪」。
おまんじゅうの皮を焼いたもの?
うっすら、丸い輪がすけてみえて、なんとなく神々しくみえて。焼き色部分は、ちょっとシャリシャリもしてます。中はこしあん。
・・・田母沢御用邸、見応え満載です。 庭には大きなシダレサクラがあって、それは美しいそうで。いつかみにこれたらいいな。