昨夏のおさんぽ。
上野の旧岩崎邸庭園に行ってきました! 久々です。たぶん10年以上ぶりぐらいかと 平日だったので、ゆっくり見学。
三菱財閥の創始者、岩崎彌太郎の長男、三菱第三代社長の久弥の本邸で、敷地は最大時で1万5千坪、20棟を有するお屋敷だったそうです。東京ドームと同じぐらい? もともとは旧越後高田藩榊原家屋敷跡だったとか。現存する洋館は鹿鳴館などを手掛けたジョサイア・コンドルによるもので、1896年(明治29年)建築。国の重要文化財の指定を受けています。きれいに手入れがされていますね!
玄関を入って内側からみたところ。
床のモザイクタイルはイスラム風?青色が美しい
柱の意匠とか・・・わくわくします! イギリスのジャコビアン様式というようです。
婦人客室の天井は花鳥をモチーフにした刺繍。手をかけていますね。さすが!
テラスのタイルはイギリスのミントン社製。
部屋ごとに壁紙や天井が違っていますよ。
こちらは鹿鳴館で使われていたものと同じ唐紙。現存する版木でつくったそうです。
豪華な金唐革紙をつかった壁紙も。
これが版木ロール。
続いて和館へ。ここは勝手口でしょうか? ステンドグラスがかわいらしい!
和館には売店と喫茶がありまして、お抹茶とお菓子(¥850+税)をいただきました。
お菓子は、菓匠花見さんの「ほおづき」。
うっすらと橙色がかかる練り切り。中はこしあん。
シンプルな造りの和館ですが、材料は一級品。長さ16メートルの長押は檜です。
広間の床の間、富士山ですね!天下の山
あちこちに、三菱の家紋にちなんだ菱形マークが施されてます。欄干や書院の障子の組子とか・・・
襖の引手や釘隠しなどにも
そうそう、外の土塀にも菱形が。
岩崎家の家紋、重ね三階菱。この家紋と土佐山内家の三ツ柏を重ねて誕生したのが、三菱のスリーダイヤマークなのだそう。
山小屋風のこちらは撞球室(ビリヤード室)。洋館と同じく、コンドルが設計。校倉造り風ですね。
地下で洋館とつながっているそうです!
・・・現在は、臨時休園中とのこと。桜が咲く頃には落ち着いて再開するといいですね。