「 317 two piece トンネル」
DRILL DESIGN×老舗履き物メーカーがコラボレート
2枚のひのきを伸縮素材でつないだ、柔軟で快適な室内履き
■老舗履き物メーカーの新しいチャレンジ
静岡市葵区で創業70年以上の歴史を誇る水鳥工業は、下駄の製造をはじめ、サンダル材料の加工やシューズの中底なども手がける老舗の履き物メーカー。長年培った職人技とノウハウを活かし、斬新なデザインと長時間履いても足が痛くなりにくい“新たな下駄づくり”など、他とは一線を画す履き物づくりを行う。今回紹介する「ツーピース トンネル」は、多方面で活躍するデザイナーと協同し、下駄だけにとどまらない新しい履き物を発信する同社のプロジェクト「m+d」の商品。林祐輔氏と安西葉子氏によるプロダクトデザインユニット「DRILL DESIGN」とのコラボによって誕生したモダンな室内履きだ。
■ひのきと伸縮素材が生む、これまでにない履き心地
「ツーピース(two piece)」という名前は、ひのきの板2枚を伸縮素材で繋ぐというユニークな天板の構造が由来。これにより、足裏の動きに合わせてソールがしなやかに曲がり、階段の昇降などでも天板が足に付いてくるような、ストレスフリーで快適な履き心地を実現。素材にもこだわり、天板は静岡産の天然ひのき、天板の繋ぎとソールには、クッション性に優れた軽量のEVA樹脂素材、甲全体を覆う長めのアッパーには、柔らかく肌触りの良い合成皮革「シフォンカーフ」を採用。生地の裁断や縫製などは工程ごとに作業が細分化されており、それぞれ熟練の技術を持つ専門の職人が手作業で行っている。
■日常の中に天然ひのきの心地よさを取り入れる
一見、スタイリッシュなフォルムだが、ひのきという自然素材を通じてどことなく温かみが感じられるこの商品。足裏の肌が、直接天然ひのきに触れることによる癒しの効果、気持ち良さはやはり格別だ。足の動きに合わせて屈曲する構造は、とにかく歩きやすく、長時間履いていてもまったく疲れない。柔軟性があり、スムーズに脱ぎ履きできるので、家庭でのマイスリッパ、オフィスでの室内履きにオススメ。耐久性にも優れており、ベランダやガーデン用サンダルとして使用しても。シンプルなデザインとカラーは、年齢性別を問わずギフトとしても喜ばれそう。
*https://fujimaki-select.com/item/045_0007.html より
株式会社水鳥工業 静岡市葵区平和1丁目18番22号
昭和12年(1937)創業、静岡市の下駄メーカーです。
下駄は静岡の地場産業でもあります。
創業当時は下駄の木地を作っておりましたが、時代の変革とともに履物の主流は下駄からサンダル、靴へ。
その流れからサンダルの天板、それから靴の中底加工を始め、現在も続いています。
平成元年ころから原点に戻り下駄木地の生産を始めます。
そして、サンダル・靴の中底づくりの技術を生かし、 足裏にフィットする「げた物語」を製造販売スタートしました。
現在では、下駄だけにとどまらず、静岡産ヒノキを使用した室内履きなど商品ラインナップも多彩に変化しています。
デザイナーとのコラボレーションや地域産業や作家との共作商品や、大学との共同実験や産学協同事業、障がいがある方を支援する施設との共作など、履物を飛び越えた取り組みもしています。
伝統や古い慣習にとらわれない新たな発想でチャレンジし続けており、100年企業を目指しています。
大切にしていること
心地よく生きる。
昭和12年創業からずっと静岡市の地場産業である「はきもの作り」に携わってきました。
履き心地の良い下駄づくりから、皆様の健康的な毎日と心はずむ暮らしに一役かうことが出来たら嬉しいです。
目指していること
静岡市葵区の小さな工場から〜 世界中につながる下駄の和
ごあいさつ
“どんな状況でも楽しみながら挑戦し続ける”
時代が移り変われば当たり前に生活スタイルも価値観も変化していきます。
当社はそうした変化を楽しみながら、柔軟に新しいことに挑戦していく会社です。
普遍的に人々が大切にしているものに目を向け、それを軸に置きながら仕事に繋げていきたいと考えています。
創業から80年以上が経ちますが、祖父や父の代から変化を恐れず進み続け、今の心地のよい下駄づくりにたどり着きました。
全ての困難をチャンスととらえ、転機にしてきたからこそ今日まで続く事ができたと思います。
また、社員ひとりひとりがチャレンジを楽しめる自立した人財であって欲しいと願っています。
それが出来る環境を作ること、受け取ったバトンを未来へと繋げることが、この会社を引き継いだ私の役目だと感じています。
これからも《Get a chance!》の理念を胸に、皆様に心地よい生き方のご提案ができるよう、日々励んでまいります。
代表取締役 社長 水鳥友紀子