「滝野川大長ニンジン」
滝野川大長ニンジンは、現在の豊島郡滝野川村(現在の北区滝野川)付近で栽培されたため、「滝野川ニンジン」と呼ばれるようになりました。
「滝野川ニンジン」は、根が長い品種で、長さは1メートルにも及びました。耕土の深い滝野川は、根の長い品種の栽培に適していました。また、冬場の貯蔵用として根の長いものが好まれました。そのため、滝野川地区では「滝野川ニンジン」が盛んに栽培されました。「滝野川ニンジン」は、淡紅色で香りが強く、肉質がしまっていました。
「滝野川ニンジン」は、昭和20年(1945)頃までは盛んに栽培され、長期にわたって関東地方の代表品種でした。「滝野川ニンジン」は絶滅したと思われていましたが、「滝野川ニンジン」を選抜・育成した「万福寺鮮紅大長人参」は現在でも栽培されています。
*https://www.tokyo-ja.or.jp/farm/edo/19.php より
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