「コンパクト和包丁 -YAUCHI-」
伝統を破り、伝統を守った堺刃物の新しいカタチ。
「600年の伝統がある堺刃物を次の後継者へ伝えていかんとあかん」と語るのは八内刃物の二代目研ぎ師、八内靖夫さん。刃物の町・堺においても今では数少ない両刃研ぎの名人だ。息子の剛志さんが三代目として跡を継いだのをきっかけに、デザイナーの杢保(もくぼ)順也氏とともに自社製品を開発することに決めた。職人用ではなく一般家庭用で、コンセプトは「一人暮らしの狭い台所でも使える、若者へ向けた包丁」。若い世代に堺包丁を知ってもらう試みだ。「柄」と「刀」が同じ長さのデザイン、2年間試行錯誤を繰り返した黒檀の柄、堺刃物としてはどちらも新たな試みだった。こうして完成したコンパクト和包丁「YAUCHI」は、一般家庭用であるにもかかわらずプロのパティシエからも高い評価を得る。「新しいことにチャレンジせんと伝統は守られへん」。この斬新な1本が、また堺の伝統をつないでいく。
八内刃物製作所 大阪府堺市堺区北旅籠町西2丁2-13
*https://osaka-sei.m-osaka.com/product/300/ より
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