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< 郷土料理 > 神奈川 よこすか海軍カレー

2024-11-21 09:45:32 | 郷土料理

 「よこすか海軍カレー」

 主な伝承地域 横須賀市

 主な使用食材 牛肉または鶏肉、人参、玉ねぎ、じゃがいも、カレー粉、小麦粉、米

 歴史・由来・関連行事
 日本における家庭料理の大定番、カレーライス。そのルーツの一説には日本海軍でふるまわれていた軍隊食だというものがある。明治時代、白米中心の食事をとっていた日本海軍では、ビタミンが欠乏して起こる脚気が深刻な問題となっていた。そこで栄養改善のため導入されたのがイギリス海軍で提供されていたカレー風味のシチューにとろみをつけたカレーであった。とろみをつけたのは、「ご飯に合うように」「揺れる船の上でこぼれにくいように」などの理由があったものと考えられる。肉や野菜をたっぷり使ったカレーで栄養を補うことで、脚気の患者数は激減した。やがて退役した兵士たちが故郷に帰ってから、海軍式カレーライスを日本全国に広めていったという。
 この軍隊食レシピを現代に再現した「よこすか海軍カレー」は、海軍にゆかりの深い横須賀市で街おこしの一環として平成11年に生まれた。誕生から約20年以上たった今では、市を代表する名物料理となっている。

 食習の機会や時季
 季節を問わず、一年を通して老若男女に人気のメニューである。カレーライス以外にも、レトルトカレーやカレーパンなどバラエティに富んだ関連商品が展開されている。とりわけレトルトカレーは20種を超えており、全国の家庭で楽しまれている。

 飲食方法
 肉、人参、玉ねぎ、じゃがいもをサイコロ状に切り、炒めておく。フライパンに牛脂を入れて小麦粉を炒め、カレー粉、スープ、肉、野菜を入れて弱火で煮込み、塩で味をととのえる。ご飯にかけて、チャツネなどとともに食す。地元の認定店では、栄養バランスを考慮していた海軍の献立に倣い、よこすか海軍カレーにサラダと牛乳をセットにして提供することがルールとされている。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 横須賀市は平成11年に「カレーの街宣言」を行って以降、よこすか海軍カレーを主軸とした地域活性化に取り組んでおり、「よこすかカレーフェスティバル」などのカレーを楽しめる多様なイベントが開催されているほか、特設サイトも設置されている。
 また、「よこすか海軍カレー」は商標登録されているため、商品にその名を使うには「カレーの街よこすか事業者部会役員会」による認定を受ける必要がある。現在(令和3年)、市内の40以上の店舗でよこすか海軍カレーが提供されている。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/35_5_kanagawa.html より


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