「マイナー契約」
佐々木朗希が自ら捨てた500億円 “過小評価”も貫いた信念…MLB公式「2年待っていれば」 2025年1月18日 18時30分 フルカウント
山本は2023年12月にドジャースと投手史上最高額の12年3億2500万ドルの契約を結んだ
ロッテからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた佐々木朗希投手が17日(日本時間18日)、自身のインスタグラムでドジャースに移籍することで合意したと発表した。もっとも、「25歳ルール」によりマイナー契約での渡米に。MLB公式は、本来なら超巨額契約の可能性があったことを指摘している。
MLB公式サイトは佐々木の移籍が決まると速報記事を掲載。佐々木の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏が「MLB史上最強の投手の一人になりたいのだ。だから彼はここに来るのだ」と“代弁”した話を引用し、「ササキがなぜこのタイミングでメジャーに移籍することを選んだのかの大部分を占めている」とした。
23歳の佐々木は、現行の制度では25歳未満の選手のためマイナー契約しか結ぶことができず、契約金も各球団に割り振られた国際ボーナスプールから捻出する必要がある。ドジャースの2025年度の国際ボーナスプールは514万6200ドル(約8億円)だったが、佐々木獲得資金を捻出すべくトレードなどを行い、最終的に契約金650万ドル(約10億円)で合意したと報じられている。
もっとも、佐々木の実力を鑑みれば、契約金はかなり少ない。MLB公式は「もしあと2年待っていれば、彼はヨシノブ・ヤマモトと同様の契約を得られる立場にあったかもしれない。ヤマモトはメジャーリーグで1球も投げる前に、投手として史上最高額となる12年総額3億2500万ドル(約507億円)の契約を手に入れた」とし、本来はメガディールも可能だったと指摘する。それだけに、マイナー契約、わずか10億円の契約金での移籍に驚きを隠せないようだ。(Full-Count編集部)
*https://news.livedoor.com/article/detail/27970799/ より
「マイナー契約」
マイナー契約を簡単に書くと、「40名のロスター(日本の一軍選手登録に相当。日本は28名。)枠の外で契約すること」をいいます。
分かりにくい書き方ですが、一行で書こうとするとこう書くとこうなります。
そもそも、メジャーリーグのベンチ入り人数は25名です。これは日本のプロ野球も同じ数です。
そして、メジャーリーグは、このベンチ入りの25名に入るために、まず40名のロスター(ROSTER)枠に入らないと、一軍のベンチに入る資格を失うことになります。
40人枠
この40名のロスター枠内で契約を「メジャー契約」といい、一軍に入る資格を保証された上で契約を交わすわけです。選手とすれば、安心です。
一方、マイナー契約は上述した通り、この40名のロスター枠の外で契約することをいいます。選手はメジャーリーグでのプレーを保証されておりません。
3A(スリーA、トリプルAとも言います。)以下のマイナーリーグでプレーすることを余義なくされます。
もっとも、メッツとマイナー契約した高橋尚成投手のように実力が認められればメジャーに上がる可能性はあります。
メジャーリーグの場合は、この40名のロスター枠があるため、40名の内の誰かと契約解除して枠を空けないと実力があっても上に上がれないことになるので、日本の場合と大きく異なると言えます。
よって、日本からMLBに移籍する選手は最初から「メジャー契約」でないとしんどい思いをすると言えます。
ホークスの川さき選手もマリナーズとの「マイナー契約」が噂されていますが、なんとかメジャー契約でMLBに渡って欲しいところです。
ベンチ入り人数 25名 = Active Roster
いわゆる1軍枠 40名 = Roster =メジャー契約
※上記意外をマイナー契約といいます。
Rosterに入れば、最低年俸が保証されます。
こちらはCollectible Bargain Agreementという労使に関する合意書に規定されており、年度によって代わります。
2018年は545,000ドル、2017年は535,000ドルです。ざっと1ドル100年換算で、5,450万円とか5,350万円ほどです。
*https://www.mlb4journal.com/term-minor-cotracts/ より
メジャーとマイナー、2つの契約の違い 2014.01.07
米移籍先に注目が集まる田中将大
日本人選手がオフにメジャーリーグ挑戦を表明することは、今や当たり前となった。今年も楽天・田中がどの球団でプレーするかに注目が集まっている。一方で、元ロッテ・渡辺俊のようにレッドソックスとマイナー契約を結び、米球界に活躍の場を求める選手もいる。
ところで、日本人選手が米球界に挑戦する際、よく耳にするメジャー契約と、マイナー契約。2つの違いは何なのか。
まず、MLBの1チームが40人までと結ぶことができるのが、メジャー契約だ。その40人の選手枠(ロースター)に入った中の25人がベンチに入り、メジャーリーグの公式戦に出場できる。
この公式戦に出場できる25人枠(アクティブロースター)が、日本球界で例えるならば、1軍選手に相当する。残りの15選手は原則、マイナーでプレーしながら25人枠に入る機会を待つことになる。
ただ、9月1日からはアクティブロースターが40人に拡大される。つまり、40人枠に入っていれば「メジャーリーグの公式戦に出場する権利」は持っているということになる。
40人枠に入れなかった選手は、マイナー契約となる。彼らは3A、2Aなどで結果を残し、メジャー契約を勝ち取らなければ、表舞台にすら立てない。
日本球界で例えるならば、1軍でプレーすることができない育成選手のような立場となる。これが、日本で結果を残し、メジャーリーグへの挑戦権を得た日本人選手が、契約内容にこだわる理由の一つだ。
渡辺俊や、12年にソフトバンクから海外FAした川崎(現ブルージェイズ)のように、マイナー契約でも米球界に挑戦する選手は増えている。ただ、メジャー契約とマイナー契約では、プレーできる舞台以上に、待遇でも天と地ほどの差がある。
井川(現オリックス)は07年にヤンキースとメジャー契約を結んだが、結果を残せずに08年途中からマイナー契約となった。「2Aでは視野が広がった。僕が日本しか知らなかったのもあるけど、マイナーではハンバーガーがあればいい方だった」。12年の日本球界復帰後、特に食事面で苦労したことを明かしている。
08年からカブスなどでプレーした福留(現阪神)は、ホワイトソックスに所属した12年にケガをきっかけにマイナー落ち。同6月に解雇され、同7月にヤンキースとマイナー契約を結んだ。当時の経験を振り返ると、移動面で苦労が大きかったという。
「バスで平気で5、6時間の移動をする。その途中で休憩は1回だけ。普通の観光バスが2台はあったけど、シートのリクライニングも少しだけだった。腰が悪い年上の選手は床にマットを引いて、寝ていた。ほかの選手はそれをまたいでトイレに行ったりね。朝4時起きで飛行機移動もあった。自分でホテルを取って泊まる時は、若い選手なんかは2人で1部屋を取って泊まっていたね」
日本では2軍もマネジャーがスケジュールを管理する。1軍との差はあるものの移動手段も、ホテルの環境も整っている。日米の各球団は抱える選手数が違うため、どちらがいいとは言う訳ではないが、米国は日本以上に環境の差が激しい。
今後始まるメジャー各球団のキャンプには、マイナー契約の有望選手が「招待選手」として参加する。だが、40人枠の大半が決まっている状況で、世界各国の豪腕や大砲との競争に勝ち、残されたわずかなメジャー契約を勝ち取るには、圧倒的な力を見せなければならない。
全選手にメジャーの舞台に立つ権利が与えられている訳ではないMLB。契約内容の違いは、プレーする上で大きな壁となる。
(デイリースポーツ・西岡誠)
*https://www.daily.co.jp/opinion-d/2014/01/07/0006620290.shtml より
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