【令和3年酒類鑑評会(本格焼酎部門)優等賞 甘藷部門 32/50
(鹿児島)「かいこうず/吹上焼酎」
契約栽培で生産された希少芋「栗黄金」を使用しています。麹は昔ながらの黒麹を使用し、低温発酵でもろみを造り伝統的な常圧蒸留を行いました。
「栗黄金」独特の甘味のある華やかな香りとふくよかで濃醇な味わいが特長です。ロック、水割り、炭酸割りもお勧めですが、お湯割りの美味しさは格別です。
“かいこうず”とは、ブラジル原産の落葉樹。通常小枝にとげを持つ。夏から秋にかけて,鮮紅色の花を多数つけます。
“かいこうず”は鹿児島の県木です。
アルコール度数 25度
吹上焼酎株式会社 鹿児島県南さつま市加世田宮原1806番地
吹上焼酎のラインナップ
芋焼酎「はまこ」10年貯蔵「小松帯刀」「せごどん」「かいこうず」 など
始まりの芋
旨い芋焼酎を造るために。
中米から南米北部原産と考えられているサツマイモは、ヒルガオ科の植物です。鹿児島には1700年頃に、琉球を介して伝わったとされ、瞬く間に全国に広がりました。食物繊維が多く、温めても壊れにくいビタミンCやカリウムなどの栄養に富み、カロリーは米や小麦の3分の1、昔も今も生活に欠かせない野菜のひとつとして君臨しています。甘藷、唐芋、琉球芋などさまざまな呼び方があるのも、日本人と古くから付き合いのあった野菜ならではのことです。
全国で消費されるサツマイモの約4割は鹿児島県産(2008年現在)です。鹿児島県内で詳しく見ると、南九州市の知覧町や頴娃町、川辺町、指宿市、種子島などサツマイモの名産地がたくさんあります。畑の温度や気温差、土壌の性質などで食味や栄養分も違ってくるさまざまなサツマイモですが、基本的には火山灰でできたシラス台地で育つのに適しており、成長も早いので、幾度となく昔の日本の飢饉を救ったと言われています。とは言っても、簡単に美味しいサツマイモができるわけではありません。
まず土作りから始まります。サツマイモは暑さや乾燥に強いのが特徴ですが、畝を作り腐葉土などで柔らかく湿った土で整えます。そして苗を植えつけます。根と茎を土の中に押し込み、葉は太陽にあたるよう土上に出しておきます。肥料を施したら、次は雑草との戦いです。夏の育ち盛りに葉はぐんぐん成長しますので、除草を行います。芋の種類や栽培方法によっては5月から収穫することができますが、一般的には8月の終わりごろから収穫開始です。
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