てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

久々の「うなせん(=うなぎ専門?)」再訪

2025-03-29 16:55:11 | グルメと料理
小生のような無類のうなぎ好きには外せない老舗鰻屋に「うなせん」がある。
現役時代にはサラリーの範囲内の「並み」が精いっぱいだった。

リタイア後はすっかりご無沙汰だったが、今年1月の小生の誕生日に倅がテイクアウト・プレゼントしてくれたのをきっかけに、女房と二人で20数年ぶりに訪ねた。

現在はロイド眼鏡をかけた千秋似の女将が独りで切り盛り、もう一人のやや若い女性従業員が配膳。
かねてより、愛想もなくお客などおかまいなしで、母と二人三脚で、しゃべりっ放しで料理をするような店だった。

焼くだけの関西仕様だが、箸だけで簡単に切れるほど軟らかい。タレはすっきりタイプ、甘辛さを抑えてあり焦げ目の香ばしさを堪能できる。うなぎ自体の厚みはなく、脂のノリも少なめ。
北大路魯山人は『食器は料理のきもの』と宣うが、「プラ膳」はどうもいただけない。

レジで、
「今も変わらぬ昔の味で、とても美味しかった! お母さんはお元気?」と尋ねると、
「昨年10月16日、2回目の脳梗塞を起こし、95歳で亡くなりました」とのことなので、お悔やみを申し上げた。

うなせん
岡山では老舗の部類で、先代は市場かどこかでウナギを扱っていたと聞く。



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愛は胃を通る

2025-02-04 17:03:47 | グルメと料理
思いがけず非番の倅から愛妻ならぬ“愛息”ハンバーグ弁当が届いた。

人一倍食への執着が強く遠方の高校へ通学する際、一度たりとも弁当を忘れたことがなかった倅。
大学進学の下宿生活を前に、食いはぐれてはならじと、いの一番に自分から乞うて女房に教わった一品が「ハンバーグのレシピ」だった。

学生時代に培ったレパートリーは結構広く、これまで何度も弁当を届けてくれた。
倅の長男、長女が長じて、今では二人とも会社勤めをしているが、勿論倅の愛情いっぱいの弁当持参である。

小生の好きなドイツ語の諺に『愛は胃を通る=Die Liebe geht durch den Magen.』という名文がある。
美味しい食事を食べると愛情が深まる、という意味だ。
若かりし頃、取引先の跡取り息子の結婚式披露宴に招かれ、この名文を新郎・新婦ご披露したことなど懐かしく思い出した。




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海鮮てんこ盛り

2025-01-23 13:01:46 | グルメと料理

昨日の話の続き。
朝一、岡山市民の台所・岡山市中央卸売市場の一角にある「味の匠 大名庵」へ。
看板にあるように当店のウリは海鮮丼だが、敢えてでちらし寿司をテイクアウトしてK坂先生宅へお届けした。

奥様から「昨日のドリンクは、通っているジム用に車に積んであるのを差し上げたまで。 まあ、わざわざ市場まで行ってくださり、これじゃあまるで“エビで鯛”じゃが! どうもありがとう」と大層喜ばれ、却って恐縮したほど。

海鮮丼、ちらし寿司のいずれも上置きには、甘エビ、タコ、穴子、ウニ、サーモン、大トロなどの王道海鮮たちから、漬マグロや蟹味噌まで入っていて、それはもう大盤振る舞い。

わが家へはちらし寿司と海鮮丼を一人前ずつ持ち帰った。
昼食に女房と二人して海鮮丼1パックをあけるのが精いっぱい、腹いっぱい。
ちらし寿司は夕食か、明朝へ持ち越すことにした。

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名代かっぱ

2024-10-07 12:37:05 | グルメと料理

倉敷市にある「名代かっぱ」のとんかつが無性に食べたく、久しぶりの美観地区をも素通りして目的地へまっしぐら。
丁度開店時間の11時20分に到着したところ、日曜日とあって既に長蛇の列。
これに怯むことなく、まずさしあたってウェイティングボードの2枚目に記す。

「(生来短気なくせに)食べることとなると気が長いな~!」との女房の冷やかしを背に、じっと耐えて待つこと2時間。
やっと店内に招き入れられたのが13時10分。
カウンター越しの厨房では、老若5人の女性ばかりのスタッフが見事に注文をさばく姿に見惚れた。
念願の「とんてい」にありつけたのが13時半という遅いランチなった。

20数年前の倉敷勤務5年間には足しげく通い、とてもお世話になった店。
昔変わらぬジューシーで肉厚がサクサクッっと揚がっており、特製のデミグラスソースとベストマッチ。

若いころの習性でつい名代とんてい(とんかつ定食160g)を注文し、それはそれで美味しく頂いたが、喜寿の身にはいささか重すぎて腹がパンパン。次からはミニとんてい(100g)で十分。

あまりのボリューミーさに、夕食は抜きに決めて店を出たが、店の外には相変わらず行列が続き、末尾の客へ早々と「売り切れ」を告げていた。

 

 

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墓参土産

2024-09-22 10:49:42 | グルメと料理

お彼岸を迎えて、わが祖先と家内の両墓参を滞りなく済ませた。
恒例により、いつも墓守をしてくださるN井家へご挨拶に寄り、両腕に抱えきれぬほどの野菜を頂戴した。

久しぶりに大芦高原へも立ち寄る。
高原への道中、路肩へ車を停め、お目当ての山栗を収穫。
完全無農薬、無肥料のため、安心安全でこの上なく美味。
小粒なので食すのに手間がかかるのが難点。

 

帰途、産直で特産ニューピオーネを求め(完熟につき4房500円の大特価)、自家製のそれと食べ比べてみた。
買ったモノは見て呉れは良いが、やたら甘いばかりで、特有のほどよい酸味が足りない。
手前味噌ながらわが家のニューピオーネに軍配!

 

頂いた茄子は辛子漬に変身、ジャガイモ(キタアカリ)はフライドポテトにして美味しく頂いた。いずれも小生のリクエストなりで、負けず劣らずの絶品に仕上がった。

 

 

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