てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

前例に少し安堵

2013-06-06 12:42:00 | 農事
 昨日は連日の日照りに業を煮やし、播いた籾の発芽を促すべく散水を試みた。ただし、田圃中は到底手に負えないので発芽の出遅れている部分だけが精一杯だが。

 先ずは試しに小さい方の田から取り掛かった。用水はまだ水が流れてない上に、水道がないため家からタンクで運びジョウロで施していると、見かねた近所の人が「手間のかかることをやっとんじゃなぁ。田に水が入る頃には放っておいても芽は出るよ」と慰めてくれる。だが、焼け石に水とはこのことで、散水する先から見る間に土が乾く。

 続いて大きい田圃は、隣接の倅宅の水道からホースが届く範囲内で、倅の応援を得てやり果せた。果たしてどれほどの効果があるのか分からぬままの空しい作業だが、ひとまず終えて少しは気持ちが修まった。
 
 そういえば過去にも似たような事例を思い起こし、農事メモと拙ブログを繰ってみた。2005年(平成17年)のことである。この年は入梅が遅れて6月11日となり、この時点でもなお殆ど出芽しておらずほとほと困却していた。にも拘らず、そのうちにちゃんと発芽し、石高こそ例年より少なかったものの、秋の収穫に漕ぎ着けている。

 おおよそ人の記憶というものは、時の経過とともに曖昧になり、誠に覚束無いものである。ましてや悪事となれば記憶から葬り去りたいものだが、ブログには安堵の様子が綴られていた。また、農事メモに書き留めていたからこそ、前例に安堵し今年はまだましな方だと思い直した。何事も案ずるより産むが易しである。
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め、芽が遅い!

2013-06-04 12:27:00 | 農事


 毎年のことながら籾播きを終えてからも、発芽を見届けるまで気を揉みます。今年は明らかに出芽が遅く、どうも失敗した様。籾播き機が不調で、播いた籾に被せる土が少し厚かったのと、発芽を促す慈雨が少ないことが災いしている様です。

 例年なら播いて2週間後のこの時分には通り(筋)が立つのですが、今年は所々まだ出芽せずご覧の有様です。皮肉にも向うの方(写真右上)にしっかりと雑草だけは生えています。
 農事に携わって40年以上になりますが、初めての経験です。今更田植えをやり直す訳にもいかず、最悪の場合は農家でありながら米を買わなければならない羽目に・・・・。

 「案ずるより産むが易し」、「成るように成る」、「この世で起きた事は、この世で治まる」など都合のよい言葉を並べて、もう少し辛抱に待つことにします。(お断り:Facebook投稿と同文)
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