
唐突ではありますが、冒頭の絵の中央にある「4つの点」を30秒ほど見つめた後、そっと目を閉じてください。すると、あらっ不思議!何かが浮かび上がりませんか?(答えは後述)
いわゆる「騙し絵(トリックアート)」の一種です。騙し絵の有名なものとして、海外ではエッシャーやアルチンボルド、日本では歌川国芳などを思い浮かべます。
実はこの絵は、倅が娘のために今流行っている「ロンポス101 ピラミッド」という知育玩具を求めた雑貨屋ニュートンスタイルの店頭に貼ってあったもので、目に留まったという。
一口に騙し絵といっても、ウィキペディアによれば、次の6つに大別されます。
1. 壁面や床などに実際にはそこに存在しない扉や窓、人物、風景などを描き、あたかも存在するように見せかける作品
2. 平面作品に物を貼り付けて、絵の一部が外に飛び出しているような作品
3. 3次元の現実ではありえない建築物を描いた作品(例えば、エッシャーの作品)
4. 人体や果物・野菜などを寄せ集めて人型に模した作品(例えば、アルチンボルドや歌川国芳の作品)。寄せ絵、はめ絵という
5. 普通に見ると人間の顔に見えるがさかさまにしたり、向きを変えたりするとまったく別の物に見える作品(例えば、ルビンの壷)
6. 大きさや長さについて錯覚を起こさせるような作品
冒頭の騙し絵は、差し詰め上記(1)でしょうか。いわゆる「残像現象」です。もっと騙し絵に関心がおありでしたら、こちらをクリックしてみてください。騙し絵だけでなく、錯視(視覚の錯覚、目の錯覚)などのことも紹介されています。先入観を捨て、頭を柔軟にしてちょっと遊んでみてください。
【答え】
まぶたの裏に「キリスト」の顔のような残像が現われます。モナリザやザビエルのようにも見えました。しかし、私の場合、数秒で消えてしまいます。