てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

小なりといえども…

2007-08-31 18:29:29 | 健康と医学
 今日は頭部に出来た粉瘤(アテローム)の摘出手術日。手術着に着替えて手術台に上がるのは21年ぶりのこと。執刀のO原、K瀬両医師と看護師二人に全てを委ねた。

 6階にある手術室へのエレベーターでは、他に2組の患者と一緒になる。1組は家族に「頑張って!」といわれ、「頑張るのは自分じゃなくて先生」と返す。あと1組は鼻からチューブを通し車椅子で、かなり重篤そう。小生が最も軽そうなのだが、付添いの看護師から「頑張って!」と激励の言葉をかけて貰い、「こらから小なりといえども手術なんだ」と、いやがうえにも緊張感が高まる。

 手術に入る前に、主治医のO原先生が肩に手をおいて「三日月51さんから聞いています」の一言に、やっと緊張が解れ安堵する。
 話は逸れるが、術前の緊張のあまり、血圧が下がり手術を見合わせた例を過去2回見ている。1回目は40数年前の蓄膿の手術、2回目は30数年前の痔の手術である。

 手術部位が後頭部のため、うつ伏せ体勢での手術。「皮膚の裏に麻酔が効くまで個人差がある。痛かったら遠慮なく仰ってください」と言われ、一瞬チクッとしたと思ったらもう手術が始まっている。
 クラシック音楽をBGMに粛々と進められる。時折「ハサミ」とか「そっちを引っ張れ」の会話が聞こえる。痛くはないが、切り口を広げたり出血を拭う感覚だけが伝わってくる。終わりごろには血が額を伝って、目の前の白いシーツを派手らしく染める。

 切り口を縫合しながら、「白い糸で良かった」「黒なら同化して髪の毛と区別がつかない」などと、二人の医師が言い合うのを聞きながら、手術の終盤を悟る。ここまで所要時間は正味ざっと30分、切り口は約4㎝で5針を縫う。

 若いK瀬医師から、切除して瓶に入った親指大の病巣を前に説明があった。「ひとまず病理検査に出すが心配はない。粉瘤(アテローム)といってニキビの親玉のようなもの」とのこと。

 術後の経過観察は明日の9時で、一週間もすれば抜糸となるだろう。案じていた摘出手術は、思いの外簡単に済み、10年来の小さなコブとやっと決別出来た。
 小なりといえども“手術”であり、また良性といえども響きは悪いが“腫瘍”には違いない。
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軍配は姫か虎か

2007-08-30 21:55:57 | ビジネスと社会
 まさに青天の霹靂のニュースが流れた。

 先の参院選の岡山選挙区で自民党の片山虎之助前参院幹事長を破って初当選し、「姫の虎退治」として話題を呼んだ民主党の姫井由美子氏に、不倫疑惑が浮上した。30日発売の「週刊文春」9月6日号が報じている。

 当の姫井氏は一切ノーコメントを貫いている。残念ながら、否定も反論も無いってことは、記事の中に何かしらの真実が含まれるからなのか。真相が知りたくて姫井氏のホームページを訪れたが、アクセス急増のためかメニューだけでリンクはつながらない。姫井氏の経営する喫茶店「ゆめカフェ」は、辛うじてオープンしているものの、リンク先の「姫井ゆみ子のホームページ」は、同じくトップページが表示されるのみ。

 民主党では28日にも、比例代表で初当選した横峯良郎議員の「不倫&賭けゴルフ疑惑」の週刊誌報道について釈明会見を行ったばかり。出る杭は打たれるというが、選挙に勝ったら勝ったで、民主党も大変だ。

 いくら国会議員といえども人の子。個人の恋愛感情まで干渉はできないが、不倫は絶対にいかん。人としてあるまじき行為で、踏み越えてはならぬ絶対的なモラルである。

 姫井氏は、45万1千人の支持者に対して、また夫や二人のお子さんのためにも、きっちりと真実を語り身の潔白を証すのが急務であり、責務である。

 今にして思えば、片山虎之助氏の敗戦の弁は実に潔かった。それまでは官僚上がりで倣岸不遜というイメージしかなかった氏に対する認識を変えたほど。選挙戦で「姫の虎退治」などと揶揄されながらも、率直に自民党とご自身を、反省すべきは反省すると言われていた。


(追記)
 上記記事をアップした後、30日午後10時過ぎに、「姫井ゆみ子のホームページ」を再訪したところ、次のようなお詫び記事が掲載になっていた。随所に誤字が見受けられ、内容にも錯綜ぶりが見て取れる。
 速やかなる真相究明と善処方が望まれる。
 
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「姫井ゆみ子」より

今回は週文春において
全く事実と歪んだ記事がでた事で皆様には多大なご心配をおかけ致しています事を深く心よりお詫びします
それに伴い、またかな励まし電話、メール、FAX等を頂き感謝いたしています
又大手新聞社の女性記者のお方からですが自分も剣道を習っていますが
国体で優勝したというお方がこのような方では剣道している人間として恥ずかしいですと言う励ましのコメントも頂きました 今回の件は弁護士に依頼致していますので、そちらで話し合いが出来次第報告させて頂きます

皆様のかなご声援に応えて
政治の分野で思い切り命の限り取り組んで参ります
簡素ではございますが今回のご報告をさせて頂きます

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またもや近所で火災

2007-08-29 20:47:12 | 暮らしと生活
 午後7時半ごろ、例によって倅宅の庭木に水遣り中、けたたましい消防のサイレン音。表に飛び出すと、すぐ近所で黒煙の立ち上るのが見える。

 我々が現場へ駆けつけるや否や、何台もの消防車が到着するのだが、道路が狭くて傍まで入れない。火柱が上がり、時折爆発音がするので、危険を避け離れて遠巻きに、祈るような思いで一刻も早い鎮火を待つ。
 なかなか火勢は衰えず、我らが駆けつけてから鎮火するまでに20分以上要した。火元の木造2階建(1世帯2人)は全焼。人家密集地であるが類焼がなかったのと、人的被害のなかったのが不幸中の幸いだった。

 前回の火災から4週間足らずの内に2度目の、しかもごく近所での相次ぐ火災である。前回は不審火、今回の原因は今のところ不明だが、改めて火災の怖さを思い知った。

 午後8時45分のNHKニュースによると、「午後7時過ぎ、家人よりコンセントから火が出たと通報があり、消防が駆けつけ消火にあたったが、通報から鎮火までに40分かかった。出火原因は警察と消防で調査中」とのこと。


爆発音と共に火柱が上がる

爆発音と共に火柱が上がる

出火から鎮火までに40分以上かかる

地元テレビ局の取材

狭い路地にホースが伸びる



中井消防団の姿も

平成19年8月30日付山陽新聞より

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最後の古井戸

2007-08-29 17:55:54 | 暮らしと生活
 
満々と水を湛える井戸(上層部分)        300年の歴史を刻む古井戸

 近所に古い井戸を埋めるというのでのぞいてきた。

 川に架かる橋の拡張工事に伴い、敷地の隅にある無用の長物と化した井戸が邪魔になるので、埋め立てるのだという。何でも300年以上も前のもので、井戸の深さは約3㍍ほどあり、今もほぼ8割方水を湛えている。中井町内に現存する最後の井戸かもしれない。

 間もなく満82歳になる当主O森さんの話では、「昔は各家庭には必ず井戸があったもので、この井戸も(手押しポンプがつく)今から65年ほど前まで生活に供していた。」という。
 井戸の水に浸かっている部分は木製の樽で、その上に岩を積み、更に最上部はセメント状のもので固めてある。

 中井の地名の由来としては、1789~1801年編纂の『吉備温故秘録』に、「……清水用水、川の内に井筒あり、是より清水湧出せり、至って冷水なり、川中の井の上略にて村名とせしなり……」と記されている。文中の清水川こそ現在の中井川である。

 従って、ここの井戸もさぞかし清水が湧出していたのかと思いきや、あにはからんや金気(鉄気)が多く含まれ鉄分のにおいがあって味も良くなかったそうだ。同じ中井川でも、ここは中流にあたり、地層が良くないことに起因する。
 そういえば半世紀も前の話だが、ここの隣の家が子供達の遊び場となっており、みんなが出入りしていた。台所にあった手押しポンプの口には金気の濾し袋がついており、布が鉄分で赤く染まっていたのを懐かしく思い出す。

 今でも満々と水を湛える、300年の歴史を刻む古井戸の話であるが、追ってO森さんからも「なかいサイト」掲載用に原稿を出して頂くよう依頼してきた。
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偶然の確率

2007-08-28 16:43:55 | 暮らしと生活
 昼前、大学病院の診察を終え駐車場から一般道路へ出た途端、前を走る車のナンバーが、かつて所有していたマイカーのナンバー「12・01」と、メーカー(マツダ)が共に同じであることに気付いた。

 これまでに走行中に同様の経験に3度遭遇し、今回が4度目になる。そのことは、こんちゃんのブログ「2007年07月31日なんとなく数が・・・」へカキコミした。
 またエンピロさんとも先日、「数字の並びの偶然性」について話したばかりだった。

 このような場面に遭遇すると、とても他人とは思えず、合図を送るか写真に撮りたい衝動にかられながらも変に怪しまれても困るので、いずれも止めていたが、これだけ度重なる偶然は、「吉兆」を示唆しているのではと考え直し闇雲にシャッターを切った。

 過去40年間のマイカーナンバーは、《12・01→45・99→23・35→32・09》と変遷を辿っている。
 その中で今回遭遇した「12・01」という数字に特別な意味はないので、作為的に入手したナンバープレートとは思えない。偶然の結果だと思うのだが、統計学的見地から果たして、どれほどの確率なのだろうか?
 自分の車と同ナンバーの車と、前後ろ並んだことって、みなさんそんなに度々経験がありますか?

 肝心の今日の不整脈の経過観察だが、ホルダー心電図結果は期外収縮104回と許容範囲内であった。先程の「吉兆」とは、このことだったのかと手前勝手な判断をし、帰宅の足取りが軽かった。


偶然出会った同じナンバーの車
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