てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

心あったか、岡山人

2007-07-31 19:20:35 | 暮らしと生活
 「俳優の八名信夫さんが、救急車到着までの救命活動に役立ててもらおうと、JR岡山駅にAED(自動体外式除細動器)2台を寄付した。」との美談を、31日付の山陽新聞夕刊で報じていた。

 記事によれば、八名信夫さんの父亀億(ひさお)さんは旧国鉄職員で同駅に勤務。八名さんは1945年6月29日の岡山空襲の際、「岡山駅と駅員を守らなければならない」と駅に向った亀億さんのことを覚えており、50回忌に合わせて寄贈したそうだ。
 なお、AEDは新幹線改札口と在来線中央口に設置され、同駅では計7台となるという。

 AEDについては、小生は人一倍強い関心をもっており、小欄でも度々触れた。心肺停止後10分間で救命は絶望的とされている。命を救うためには、「素早い電気ショック」が必要。そのためにはAEDを使うのが最良の救命法である。皆さんが広くAEDについて理解を深め、一層の普及が急務である。
 個人の奇特な善意にすがる次元の問題ではない。国を挙げての取り組みが望まれる。

 さて、その八名さんは、小生の母校岡山東商、明大を経て東映フライヤーズに入団、投手をつとめた後、俳優に転向。昭和34年東映ニューフェイスとなり、「遊星王子」でデビュー。36年テレビ映画「紅孔雀」で主役に抜擢。その後は悪役一筋。
 59年、悪役ばかりで「悪役商会」を結成。悪役俳優のイメージが先行するが、 最近は個性派俳優としての活躍が目立ち、バイプレーヤとして欠かせぬ存在だ。バラエティ、コメディ、ミュージカル、CMタレントと八面六臂の大活躍。
 
 オフの八名さんは、柔和な人格者との多方面からの評価が高い。長年、町おこし、若者たちへのメッセージ活動を続け“他人の子も叱ろう”のAC公共広告機構のCFは講演活動の中から生まれた。ACC賞など6つの賞を受賞。
 現在は岡山県の観光特使のようなこともしておられ、地元岡山のPRに一役買っている。「イチおし岡山WEB」では独自の視点で岡山の魅力を語っておられる。八名さんのイチおしは、ズバリ「人の心」で、帰岡のたびに地元の人と触れ合って、たくさんの元気をもらうそうだ。

【参考関連サイト】
八名信夫-Wikipedia 

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参院選で自民党大敗-与野党逆転

2007-07-30 00:10:51 | ビジネスと社会
 年金不安の嵐が吹き荒れ、「政治とカネ」の問題が問われた、自民党逆風の中で行なわれた参院選では、自民党は大敗を喫し与野党が逆転した。選挙期間中にも閣僚の不祥事、大失言や不用意発言が相次ぎ、その対処を巡って任命者安倍総裁の資質が問われた選挙であった。

 与野党選挙の象徴と位置付けられていた岡山地方区(一人区)では、まさかの山が動いた。民主党の新人姫井由美子氏が、現職の自民党参院幹事長片山虎之助氏を接戦の末、突き放した。
 姫井氏には我々生活者の目線に立った、新しい政治を目指して頂きたい。

 今回の自民党の敗因は、小泉政権の光と影の政治の、影の部分が一気に噴出した感がある。国民審判は厳しい内閣不信任を下したにもかかわらず、安倍総理は「教育再生や憲法改正問題などの、改革を前進させることが使命」と続投を決めた。果たして内閣支持率が低下し求心力を失いながら政権が続行できるのか、大いに疑問が残る。早いうちに内閣改造、党役員人事の刷新しかなかろう。或いは解散総選挙か。

 余談ながら、小生は姫井由美子氏ご本人と直接面識はないが、半世紀前に姫井さんのご両親の月下氷人を、わが両親が相務めたご縁から、陰ながら応援させて頂いた。いまのお袋はこの吉報に反応する状態にはないが、霊前の親父にはそっと伝えた。
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社友懇

2007-07-29 17:46:15 | ビジネスと社会
 社友懇(社友懇談会:かつて勤めていた会社のOB会)があり、社の幹部列席の下に300名弱が集った。

 開会に先立ち、この1年以内に物故者になられた13名に黙祷を捧げた後、昨年12月に就任した新社長から、「地域に根をおく社としては、先輩の皆さんがやってこられたように、社員一人ひとりの意識にかかっている。社員に危機意識が不十分である。グループ各社も含めて、大企業病に罹ることのないよう心したい。いくらIT化が進んでも、人間関係までデジタル化しないように心がけ、今日のこの会を社の新しい歴史へと繋ぐものにしたい。これからのことについて十分語りあって欲しい。」と、社の置かれている厳しい環境や、社の取り組み姿勢について縷々説明があった。

 続いて、顧問・社友を代表して「社の顧問経験者から社員まで、広く全OBを招待してくれる会は、全国でもわが社のこの会をおいて他にない。これを明日の原動力としたい。新社長からの並々ならぬ決意に感動した。新社屋での業務開始から1年になるが、新聞大会など社を挙げてのご苦労が社の存在感を高めた輝かしい1年だった。IT革命、インターネットの普及などで市場を取り合う厳しい状況下にあって、わが社の特性、ノウハウ、知恵を活かして磐石の基盤を築き、1年半後に迫る“創刊130年”に向けて一層の発展を祈る。」と返礼があった。

 殆どは久々に顔をあわせる人ばかり。めっきり歳を寄せた方、現役時代よりもむしろ若返って、イキイキとした方…と三者三様である。現役、OBとも各テーブルを忙しく行き交い、盃を酌み交わして在職中の苦労話や懐かしい回顧談に花を咲かせて旧交を温めた。アッという間のお開きとなり、続きは数名で席を移して二次会へ持ち込んで語り合った。

 席上、同期入社16名のうち取締役1名、役員待遇1名、関連会社の社長1名がおり、それぞれから小生の近況を気遣う言葉と共に、同期の中から近々定年退職する2名の送別会の案内を受けた。未だに声掛けしてくれることは誠に有難いことなのだが、さる事情から丁重に辞退した。

 我々が営々と築き上げてきた会社を立派に守り、更に発展させてくれていることを見届けて安心すると同時に、そのご苦労に感謝した。そしてこのような会に招かれた幸せを噛み締めた。
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ザ・アイリッシュダンス

2007-07-27 17:38:21 | 舞台、ライブ

岡山にアイリッシュダンスがやって来た

 かみさんは、従姉妹H恵さんから「チケットを予約していた知人夫妻が急病で行けなくなったので、私と一緒にどう~?」とお誘いを受けた。
 「アイリッシュダンス」が何たるかも知らないまま、親しくしている従姉妹の申し出だけに二つ返事で受け、昨夜岡山シンフォニーホールで開催された、ザ・アイリッシュダンス~ラグース・ショー~の観劇が実現した。小生はアッシーを相勤めた。

 アイリッシュ・ダンスは、上半身は微動だにせず、脚だけが強烈なリズムを叩きだすステップダンスを中心にしたダンス。
 もともとアイルランド随一の観光地、アラン島を訪れる観光客のためのショーとして作られたが、そのパフォーマンスが評判を呼び、現在は各国で披露しているそうだ。
 歌と音楽、そしてダンスの軽やかなステップを繰り広げる、それはいうところのミュージカルである。

 公演がハネた二人を迎えに行くと、ともに興奮冷めやらぬ口調で、口々に熱く話してくれた。

妻「上半身は微動だにせず、脚だけが強烈なリズムを叩きだすステップダンスに感激」
H恵「歌と踊りと音楽と、とことんケルティクな世界に酔いしれることが出来たよ」
妻「今でも目の前に鮮やかなタップの靴音が蘇るなぁ」
H恵「ダンスと民族楽器のからまる振動が、心に熱く打ち付けてきたわ~」
妻「また、誘ってな!」

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光藍社、公演の案内「ザ・アイリッシュダンス~ラグース・ショー~」より

 アイルランド音楽やアイリッシュ・ダンスが世界的なブームとなり、様々なカンパニーが来日する中、アイリッシュダンス・ファンの間でじわじわと噂になっていた「ラグース」が、昨年遂に日本ツアーを実現した。本格的な来日公演を今かと待ち望まれていただけあって、東京近郊で行われた7公演が前売りでほぼ完売、追加公演まで行われる人気ぶり。実際の舞台でも、前評判を上回るクオリティの高いステージで観客を熱狂させた。

 「ラグース」が結成され、活動の拠点としているのはアイルランド西部、アラン諸島最大の島イニシュモア島。最も古いケルト文化が色濃く残っていると言われる、最果てのこの島から、エンターテイメント性抜群のショーが生まれ、世界へと羽ばたいたのだ。プロデューサー兼音楽監督のファーガル・マーフィは、全アイルランド・チャンピオンに11回も輝いた熟練のアコーディオン奏者。現代的なアレンジをほとんど施さない、伝統曲を全面に押し出した構成で、アイルランド音楽ファンに喜ばれている。

 大好評に応えての今回の再来日公演は、昨年よりもダンサーが増えてバージョンアップ。目にも止まらないほどの足さばきと、軽やかに、また力強く地を叩くステップが躍動感に溢れ、圧巻だ。鮮やかな色彩を取り入れたシンプルな衣装も、ダンサーたちの抜群のスタイルを際立たせて目に美しい。

  また、ダンス・カンパニーとはいいながら、音楽もダンスと同等に重視する団体なので、もちろん演奏と歌も聴き応え充分。伝統色の強い曲の数々が楽しめる。

  アイルランドの音楽・歌・ダンスが三位一体となった「ラグース」の魅力を、前回ご覧になれなかった方にも、またすでにファンとなった方にも是非ご堪能頂きたい。見終わった時には、あなたもステップを踏みたくなっているはず!

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 8月12日には高校の還暦同期会が予定されている。それに先駆けて、今日はその内の気の置けない4人で一杯飲むことになっている。
 今日はお返しにかみさんが送迎をしてくれる。
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鰻(マン)パワー

2007-07-26 16:33:19 | グルメと料理
 ウナギの需要が高まる土用の丑の日を前に、ウナギの価格が上昇している。EUや台湾からウナギの稚魚が輸出規制されそうな上、中国産が米国で使用が禁じられている抗菌剤が見つかった問題などから敬遠され、今月から入荷がほぼストップしていることが主因のようだ。

 ウナギが大好きで年中食べていた身だが、食への安全面から、元々中国産には不信感と警戒心を持っており、殆ど口にしたことはないので、今回の中国産入荷ストップのことは別段気にしていなかった。
 逆に、ウナギが品薄になり値が上がれば、その分ウナギを控えて代用品のアナゴにすればよい。アナゴはウナギほど脂質が多くなく低カロリーで、ビタミンAやEが豊富なので健康面でもよいし、値段も安いから一挙両全だくらいに高を括っていた。

 そんな折も折、25日放送のNHKためしてガッテンで、「家庭でプロ級! うなぎ極ウマ調理術」を観てしまった。スーパーなどで売られている調理済みパックのウナギを、家庭で簡単にお店の味に近づける技を公開していた。

 やはりウナギはウナギ。普段は極力アナゴにしても、せめて土用の丑の日ぐらいはウナギにするか。ウナギの鰻(マン)パワーをいただいて、暑い夏を乗り切らねばと思いを新たにした。

【関連記事】
「2005/7/28 本日、土用の丑の日」


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