てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

医者の車引き

2024-05-21 09:48:20 | 人生

あなたはこんなご経験がありませんか?
物事を進めていて、自分の意思に反して悪い方向にばかり進む(転ずる)ことって。
右(吉)か、左(凶)か、二者択一でfifty-fiftyだったりした場合には最悪の結果となる。

若かりし頃、そういった場面に遭遇し、それを見ていた昭和一桁生まれのH大先輩から「まさしく医者の車引きじゃ!」と言われ、一瞬怯んだ覚えがある。
つまり医者の車引き(運転手)は、容体の悪い患者のところへ医者を運ぶという意味だと分かった。

亀の甲より年の功というが、さすが先輩、歳を食っているだけあって上手い例えを言うわいと感心したものだ。
泉下のH先輩、未だにちょくちょくやらかす小生の失敗をみて、相変わらずで進歩がないのう!と嘆かれること必至だ。

写真は本文と全く関係ありません

ジベレリン処理1回目を終えたピオーネ

 

コメント (7)
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初にして最後の体験

2024-04-24 13:03:25 | 人生

山陽新聞のくらし面に毎水曜日掲載になる阿川佐和子さんのエッセイ「だいたいしあわせ」を楽しみにしている。

24日付け、タイトルは「初めてのお年寄り」。
瀬川瑛子さんとの遣り取りを通して、阿川さんの解釈に我が意をえたり。

「お身体はどこも悪くないですか?」
「悪いところが佃煮みたいにたくさんある」
「お尻のあたりが猛烈に痛くなって、でも私、歳を取るの初めてだったから、原因がわからなくてすごく悩んだんです」
 結果、その痛みは座骨神経痛だとわかったそうだが、「歳を取るのが初めてだった」というその台詞に私は胸を打たれた。
 誰でも歳を取るのは初めてだろう。でも、そう捉える瀬川さんの発想が素晴らしい。

似たような話。
高校・大学が同窓の、50年以上続く飲み会での昔の思い出話。
火葬場の近くにあった高校は、風向き次第で、例の臭いに悩まされ続けた。
特に昼食時だったりすると悲惨で、食欲減退に陥るほど。
そんな話しに及んだところでK亀先輩がこともなげに放ったひとこと。
「なんでもあそこ(火葬場)はエエところらしいで。行ったら最期、誰も帰ってきたものはおらん」
そんな亀さんが自ら実証すべく旅立ったまま5年が打ち過ぎた。
なるほど、確かに向こうはエエところらしい。

 

令和6年(2024年)4月24日付け山陽新聞くらし面より

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