
N波さんの詩集「摘み菜」
お盆を前に、小欄「2011/6/18 母の無二の親友」でご紹介したN波さん母娘に来訪賜り、母の霊前へ過分のお供えと一編の詩集を手向けて下さった。
平成16年に刊行された詩集「摘み菜」は八章からなり158句が収録されている。「第三章 静に過ぎぬ」には、母に纏わる歌として次の句を認めた。
『若き日に 共に学びし 三徳塾(※1) 面影もとめて 友の顔浮ぶ』
『遠き日の 学び舎に咲く 緑(※2)の桜 今も変わらず 我にやさしき』
母がN波さんと一緒に受けた満蒙開拓女子青年拓植訓練では、もしも戦争が長引いていたら戦地へ派遣されるところだったことなども新たに聞かされた。
前回の記事で、N波さんの孫娘が偶然にも小生の会社の後輩になると記したが、本日道案内の娘さんと話を進めるうちに、家内とは郡市をまたがって生まれ育ったにも拘らず、出身高校が5年後輩であると判明した。
一連の出来事を偶然と考えるには余りにも運命的で、何かの縁と思わざるを得ないような不思議なご縁を感じた。
誰しも、この様な一つや二つの不思議な巡り合せは経験しておいでのことだろう。差し障りのない範囲でお聞かせ頂ければ幸いです。
「※1 三徳塾」は前回記事にある満蒙開拓女子青年拓植訓練でのこと。
「※2 緑」とは母の名前にかけてある。