17年前の夏、宮城・鳴子温泉を旅した。御当地では伝統工芸品として鳴子こけしが有名。その鳴子こけしは姿形と描彩が溶け合って、素朴さの中にも深淵の美を生み出している。ずっしりとした、温かい木のぬくもりを感じ、当方を魅了する。
そんな中で目に留まった逸品「翁と嫗こけし」(宮下はじめ作)があった。当時、私の父は既に他界していたので、夫婦揃って元気な義父母にぴったりの土産と思い求めプレゼントした。両親は大層喜んでくれ、大切に飾ってくれていた。
ところがその5年後には義母が亡くなり、今年の1月には義父も亡くなった。つい両親の棺に入れるタイミングを失したので、両親の形見分けに持ち帰った。何時の間にやら我ら夫婦も、このこけしに肖りたいと願うに相応しい年に達した。(お断り:facebookに同文掲載)


そんな中で目に留まった逸品「翁と嫗こけし」(宮下はじめ作)があった。当時、私の父は既に他界していたので、夫婦揃って元気な義父母にぴったりの土産と思い求めプレゼントした。両親は大層喜んでくれ、大切に飾ってくれていた。
ところがその5年後には義母が亡くなり、今年の1月には義父も亡くなった。つい両親の棺に入れるタイミングを失したので、両親の形見分けに持ち帰った。何時の間にやら我ら夫婦も、このこけしに肖りたいと願うに相応しい年に達した。(お断り:facebookに同文掲載)

