政府が20日発表した11月の月例経済報告で、日本経済はデフレ状況にあるとの認識を示した。そんな中、26日岡山市内にディスカウントストアのMr Maxがオープンした。岡山県内では初の出店となるが、消費者の低価格志向を追い風にして、県内各地でディスカウントストアの出店が相次いでいる。
同店は最近流行の新業態スーパー店とあって、扱い商品は家電製品、日用雑貨、衣料、生鮮食品と多岐にわたる。
物好きにも市場動向のチェックを兼ねて、同店をオープン以来3日間続けてのぞいて来た。3日目の本日は9時の開店を目指して出かけると、安全上の入場制限をしており、入口で長蛇の列に並んだ。
30分ほど待ってやっと店内に入ると大勢の買い物客でごった返しており、オープン特価の商品コーナーやタイムサービスになると身動きも取れないほど。時節柄もありマスクは必携である。
たとえ値段が安くても「安かろう悪かろう」では困るし、不要不急のモノは結局無駄遣いとなるので、そのことだけは心に掛けた。
3日間で求めたベスト5は
1.ターボベルト=ダイエットベルト(3,000円)
2.ホットサンドトースター(500円)
3.スチーム電気ストーブ(1,000円)
4.SDHCメモリーカード4G(980円)
5.天然生ズワイガニ1㎏(980円)
店から帰りがけの駐車場で、買い物客の一人が「これだけ客で混雑するのもオープンの時だけじゃ~」の声が耳に残った。
昼からは、県北津山のかみさんの幼馴染達ちゃんの婦人衣料店「ベラ・○カムラ」訪れた。店舗は構えず適宜地元のホテルを借り切ってセールをやり、普段は自宅居間の一室で細々と商品を展示している。先日15周年記念セールを無事終えたばかりで、芳名帳を拝見すると地元のみならず遠方からも大勢の来訪を受け、今日も近所のおばちゃんが二人みえていた。
久しぶりの津山なので商店街を歩いたが、“シャッター通り”と化しているのに驚かされた。折りしも<若者パワーで商店街に活気を>と津山市の大学生や高校生らが空き店舗を使って飲食店などを開く
「MIMA商店街」を開催中であったが、関係者だけで盛り上がり商店街は閑古鳥が鳴いていた。
商店街の外れの店でご当地の名物横綱饅頭(太鼓焼き)を求める際、かみさんが感慨を込めて「昔、津山駅前にありましたねぇ、あの味が懐かしくて…」の声に、店のおやじは耳目を傾けず、黙ったまま無愛想に注文の饅頭を突き出す。この商店街が寂れているのは然もありなんと思わせる象徴的な一面を見た。