今月のクラブでは、小生は梅の花がら摘みを施した。
花が咲き終わり、花弁が落ちた後すぐに、しべや萼が付いたままの状態の花がらを摘み取ること。
枯れた花をこまめに摘むことにより、翌年花が咲きやすくなり病気にもかかりにくくなる。
この先、(梅は長く伸びた枝には花芽があまりつかないため)花が終わった直後に長く伸びている枝を半分くらいの長さに切り詰める。
また松の植替えに際し、根には白い菌根菌が付着しており、これは松の生育に有益な働きをすると、講師から教わった。
盆栽クラブの席上、最年長のK山さんが退部の挨拶にみえられた。
入院を前に、盆栽鉢管理のこともあって、手掛けておられる小品盆栽を手押し車にいっぱい持参された。
小生が同クラブに入部して丸8年の間、亡くなられた方や高齢で引退された方が3名おられ、その度に盆栽を後継される方がおられず、お心入れの作品を同クラブへ寄進される習わしのようなものがある。
ただ頂き物の盆栽は環境変化が影響するのか、枯らしてしまうケースが多い。
充分に管理保全に留意し、せっかくの作品を枯らすことのないよう、改めて心した次第。
併せて、いずれ行くわが道かと思うと、いささか寂しい気持ちが募る。
※菌根菌とは、
土壌中に張り巡らした菌糸から、主にリン酸や窒素を吸収して宿主植物に供給し、 代わりにエネルギー源として共生主となる植物が光合成により生産した炭素化合物を得ることで、菌自身が成長する。 多くの菌根菌は共生植物に対し明確な成長促進効果があり、実際に、菌根菌を取り除いた土壌で栽培した植物は生育が悪くなる傾向にある。

花がら摘み前

松の根に付着した菌根菌

K山さんが愛情込めて手掛けられた作品たち