てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

エンジェル来訪

2010-06-30 19:38:00 | 暮らしと生活

お礼のメッセージとクッキー
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 夕刻、ママの手をひいてエリカ・エンジェルが訪ねてくれた。紅葉のような両手には、たどたどしいながらも心温まる一文に可愛らしい絵をあしらったメッセージにクッキー携えて。
 傍らのママの「(メッセージの中で)おバアちゃんと表現していて、大変失礼ですが・・・」の断りに、家内は「えりかちゃんと同い年の孫がいるので、(紛れもなく)おばあちゃんですよ」と応じた。

 おうつりにと、嫁の誕生日祝いにこしらえた赤飯を差し上げたら、「赤飯が大好きなんです!」と喜んでくださった。梅雨空を吹き飛ばすような、サプライズプレゼントだった。

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 事の起こりは5日前の夕食中のハプニング。近所から「ママ~、ママ~」と激しく泣き叫ぶ子どもの声に、家内が箸をとめて窓からのぞくと、裏のTさんちの小さな女の子が玄関を出たり入ったり。
 ただならぬ雰囲気を感じてすぐさま表に出てみると、ずぶ濡れになりながら道路へ駆け出しているその子を呼び止めて事情を聴く。

 近所といっても近年引っ越して来た家で、転入の挨拶もなく家族構成や家庭の事情も全く分からない。初めはパニクっていたが直ぐ落ち着きを取り戻し、「パパはいつも仕事で遅い。ママは、(塾通いの小学5年生の)おねえちゃんを迎えに行っている。今日帰りが遅れているのは、おねえちゃんがやり直しをさせられているから。晩御飯もまだ食べていない」と、ハキハキした口調で教えてくれる。
 保育園の制服を着ているところをみると、どうやら園から帰って寝込んでいるのを見計らって、母親が塾へ迎えに行ったものと思われる。

 しかし、それにしても遅い。あれから40分経っても帰ってくる気配はない。仕方なく『雨の中(親を)探して泣いておられたので、お預かりしています。どうぞご心配なく。帰られたら連絡ください。」と置手紙をして、家でTVを観ながら待機して貰った。

 小1時間もして午後8時40分頃、上の子を伴ってママが迎えに来られた。お姉ちゃんの塾の迎えがあり、寝ていた下の子を起こすのが憚られ、つい独りにして出かけたものと判明。一番におねちゃんから「やり直しじゃないよ」の一言があった。

 夕食時の一杯で明日の朝食準備が億劫になっていた所、とんだハプニングが無事に一件落着したことで、すっかり酔いも醒め元気を取り戻せた。いつものように家内がサンドイッチを作るのを横から手伝った。
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父と子(二人のヨハン・シュトラウス)

2010-06-30 17:40:00 | 舞台、ライブ
 昨日は長男の嫁の誕生日イブを、拙宅にてささやかながら手巻き寿司パーティで祝った。三男家族とも合流することになっていたのだが、嫁は母の見舞いに、そして三男は仕事が長引いていた。

 着信音を相手によって使い分けている家内のケータイが、三男からの着信を告げて鳴った。たまたま着メロがヨハン・シュトラウス1世の「ラデツキー行進曲」だったのを聞付けた長男が傍で蘊蓄を傾ける。

 小生は恥ずかしながら、ヨハン・シュトラウスという作曲家が2人いることをそれまで知らなかった。今日”ワルツの父”と呼ばれるヨハン・シュトラウス1世と、”ワルツ王”と呼ばれる息子のヨハン・シュトラウス2世であるが、「ヨハン・シュトラウス」とだけ書いた場合、通常は2世を指し、1世には「1世」または「父」と但し書きするのが通例だそうだ。

 業績としてはこの父の1世より2世のほうがたくさんの曲を書いているが、毎年年明けにウィーンで行われるニューイヤーコンサートでは、この1世が作曲した「ラデツキー行進曲」が必ず演奏されるとか。2世の代表的な作品は、いわずと知れた「美しく青きドナウ」である。

 倅の弁によれば『対照的な親子で、父が保守派、息子が共和派ということもあり、お互いに反目しあった。ヨハン2世は幼い頃から楽才に恵まれていたが、父のヨハン1世は、音楽家というものがどれだけ経済的に不安定で苦労が多いか身をもって知っていたので大反対だった。また息子に出し抜かれて、自分が失職するのが怖くて自分の存命中は、息子と宿命のライバル関係にあった。 』という。

 自分がやり残した仕事や、果たせなかった夢を次代(息子や娘)に託し、我が子がせめて自分を凌いでくれと願うことが、親としての本懐だと思うのだが。
 これなど凡人が故の浅はかな考えであり、いざ仕事、特に地位に執着するとなると父と子といえども命がけで戦うものかもしれない。そんな思いを巡らせながら改めて父と子の曲を聴き比べてみた。
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大家族

2010-06-27 22:06:00 | ファミリー
 物心ついたころには三世同堂で、常に7人~8人の大家族だった。

 長じて世帯を持ってからも三世同堂は続いた。ところが、三人の倅どもの核分裂を機に、御多分に洩れず一気に核家族化の波が押し寄せ、とうとう家内と二人っきりになった。

 昨日は長男と三男のところの子どもが、夫々二人ずつ我が家へ泊まり、この2日間は一遍にかつての大家族を取り戻した。

 家事を担う家内は大変だが、久し振りに家の中に活気が戻り、つくづくと大家族の良さを満喫した。
 
 束の間の団欒の後には、一抹の寂しさが募る。もしも倅家族と同居していれば“四世同堂”も夢ではなかった。六十路の坂を越えてからは一際身にしみる。
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梅雨の中休み

2010-06-24 13:45:00 | ノンジャンル
 梅雨の中休みとなった24日、今日から田に水が入り、やっと水田を潤して青々とした絨毯を広げている。

 小欄「2006/7/8 水見半作」でも書いたように、当分の間田の水を見回るのが日課となる。特に穂が成長して実をつける7月中旬から8月下旬にかけて一番多くの水を必要とする。

 束の間の中休みも今日を限り、明日からは当分梅雨空が続く。 









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同好の士

2010-06-23 08:58:00 | ホビー
 珍しく高校の同級生S定からケータイが鳴った。10年ほど前に、障害物さえなければ見通せるほどの近所に引っ越して来た事は聞いていたが、お互いに行き来はしてなかった。

 共にギターを趣味にしており、師を求めていた3、4年ほど前に、「身近でギターのよき先生を探そうや」と情報交換をしていた。
 その後、S定は岡山駅裏で営んでいた居酒屋を貸しに出し、悠々自適の生活。凝り性の彼は、もう一つの趣味であるゴルフを自分の能力の範囲内で一応極めたので、次なる目標は長年親しんで来たギターに持ち替えよういうもの。3月から某ギター教室に通い、本格的にラテン、フラメンコに取り組んでいる。

 初めて拙宅へ招き入れ、しばしお手並みを拝聴した。長年の我流が邪魔をしている感は否めないが、すっかり様になり、雰囲気は十分に出ている。悔しいが小生よりは一馬身勝っている。
 促されて渋々ながらも小生の拙い「アルハンブラの思い出」を披露し、「やるじゃない!なかなかエエヨ」とエールを貰った。

 S定は両方の手の平や肘をさすりながら、当面の課題を「まだ力みが先行するので、もっと脱力して弾くこと」と話す。全く同感である。目指すジャンルこそ違うが、お互い良きライバルとして切磋琢磨して行こうと約した。
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