お礼のメッセージとクッキー
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夕刻、ママの手をひいてエリカ・エンジェルが訪ねてくれた。紅葉のような両手には、たどたどしいながらも心温まる一文に可愛らしい絵をあしらったメッセージにクッキー携えて。
傍らのママの「(メッセージの中で)おバアちゃんと表現していて、大変失礼ですが・・・」の断りに、家内は「えりかちゃんと同い年の孫がいるので、(紛れもなく)おばあちゃんですよ」と応じた。
おうつりにと、嫁の誕生日祝いにこしらえた赤飯を差し上げたら、「赤飯が大好きなんです!」と喜んでくださった。梅雨空を吹き飛ばすような、サプライズプレゼントだった。
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事の起こりは5日前の夕食中のハプニング。近所から「ママ~、ママ~」と激しく泣き叫ぶ子どもの声に、家内が箸をとめて窓からのぞくと、裏のTさんちの小さな女の子が玄関を出たり入ったり。
ただならぬ雰囲気を感じてすぐさま表に出てみると、ずぶ濡れになりながら道路へ駆け出しているその子を呼び止めて事情を聴く。
近所といっても近年引っ越して来た家で、転入の挨拶もなく家族構成や家庭の事情も全く分からない。初めはパニクっていたが直ぐ落ち着きを取り戻し、「パパはいつも仕事で遅い。ママは、(塾通いの小学5年生の)おねえちゃんを迎えに行っている。今日帰りが遅れているのは、おねえちゃんがやり直しをさせられているから。晩御飯もまだ食べていない」と、ハキハキした口調で教えてくれる。
保育園の制服を着ているところをみると、どうやら園から帰って寝込んでいるのを見計らって、母親が塾へ迎えに行ったものと思われる。
しかし、それにしても遅い。あれから40分経っても帰ってくる気配はない。仕方なく『雨の中(親を)探して泣いておられたので、お預かりしています。どうぞご心配なく。帰られたら連絡ください。」と置手紙をして、家でTVを観ながら待機して貰った。
小1時間もして午後8時40分頃、上の子を伴ってママが迎えに来られた。お姉ちゃんの塾の迎えがあり、寝ていた下の子を起こすのが憚られ、つい独りにして出かけたものと判明。一番におねちゃんから「やり直しじゃないよ」の一言があった。
夕食時の一杯で明日の朝食準備が億劫になっていた所、とんだハプニングが無事に一件落着したことで、すっかり酔いも醒め元気を取り戻せた。いつものように家内がサンドイッチを作るのを横から手伝った。