富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!「ええとこ富田林」

大阪の東南部に位置する人口10万ちょっとのごく普通の町、富田林。その魅力を、市民の手で発見していきます。

【リレー】キトラ古墳と高取町・土佐の街並み散策

2019年03月30日 | 館外活動

 

3月26日、富田林中央公民館講座の館外学習が開催された、当日は久しぶりのポカポカ陽気の中、奈良県高取町の城下町と「町屋の雛めぐり」とキトラ古墳は散策した。散策に夢中であまり写真が撮れなっかったが、その一部を紹介します。2019.03.26撮影



キトラ古墳は7世紀末から8世紀初め頃に造られた古墳で、下段直径13.8m、上段直径9.4mほどの小さな二段の円墳です。墳丘の中央には18個の凝灰岩の切石を組み上げた石室があり、石室内には、四神、十二支、天文図、日月の壁画があります。四神(青龍・朱雀・白虎・玄武)は天の四方を司る神獣で、四周の壁画に、対応する方位に合わせて描かれています。日本で四神の図像全てが揃う古墳壁画は、キトラ古墳のみです。(古墳パンフレット説明資料参考)

他に雛の里親館には、十数段の雛壇が見事に展示されておりました。


くぎを覆う様に四角に塗られた漆喰壁

江戸時代のくぎと金具

古民家内の井戸の釣瓶の滑車(半分見える丸い滑車)

2019.03.30 kusu

リレーします。油香森 2019.4.2.

 〈クリックすると拡大します〉

 2019年3月26日 10:39 奈良県高市郡高取町観覚寺 これはびっくりの高皇産霊たかみむすび)神社参道脇(土佐街道沿い)の石灯籠

「基礎」部分に深い盃状穴を穿かれたこの灯籠の「竿」部分には、「冨士山」「天照皇大神宮」「大峯山」「金毘羅大権現・正一☐」と4面とも記銘されています。

民衆信仰の灯籠で4面とも信仰の対象となるものが書かれているのは珍しいです。

「冨士山信仰」「伊勢信仰」「大峯山信仰」「金毘羅信仰」と信仰を祈念されてきたこの石灯籠、他に年号や「講」「村中」などの記銘はありませんでしたが、深い盃状穴とともに、とても気になりました。

関連記事:千早赤阪村東阪の太神宮・金毘羅大権現・蔵王大権現・常夜燈 2016.9.16.

 

キトラ古墳に向かう道筋で、吉野川分水(東部幹線水路)を通りました。

蓋をされた水路を橋が跨ぎます。

 

 特別史跡 キトラ古墳

「飛鳥美人」が描かれていた高松塚古墳と同じく、特別史跡に指定されていますが、高松塚より前の7世紀末から8世紀初め頃に作られた古墳と推測されています。

 

 「四神の館」

キトラ古墳壁画保存施設&壁画体験館

 

 「四神の館」にある石室の壁画(レプリカ)

 

 南壁の「朱雀」(レプリカ)
現物は石室から壁画の部分(漆喰)を剥いで、大切に保存されています。

 

壁画体験館の展示

天井には「天文図」、4面の大画面モニターには「四神」や「十二支の獣頭人身像」が映し出されています。

 

 キトラ古墳に一番近い集落の安倍山地区にあるこれなんでしょね?

右の3体はお地蔵さんのようですが、左の団子を重ねたような2体は、私たちの住む南河内にはあまりなく珍しく思います。

御所市の南部地区や九品寺に見かけますが、団子三兄弟のようなこれは、宝珠でしょうか?

 

    

〈画面をクリックすると拡大します〉 

 安倍山地区にあった伊勢灯籠&富士山信仰の灯籠&金毘羅灯籠

「天照皇太神宮」「富士大權現」「金毘羅大權現」と記銘、文政二年(1819)の灯籠です。

この灯籠も複数の神様を祈念している民衆信仰の灯籠です。

 

 「この辺の人が歩いて大阪の方に出るなら、あの山の切れ目を通るな。」と思ってしまう、葛城山(右)と金剛山の切れ目(水越峠)

古代から交通の要衝であったと思わせる風景。

 

 これはミモザという木やそうです。高取町観覚寺にて

 

 駒つなぎ

高取の土佐の町でところどころ見かけます。

 

 人の顔に見える謎の石 高取町下土佐の城下町、土佐街道沿い

光永寺の人面石ならぬ「謎の人頭石」ですね。

 

 ブリキートース砲(権現砲)のレプリカ

大坂城冬の陣で使われたという高取藩の年代物の大砲です。

文久3年8月26日(旧暦)に天誅組が高取藩城下に攻め入り、鳥ケ峰(高取町役場付近の丘)で4門のこの大砲で交戦し、勝利を収めました。

*高取城の藩主の植村氏は酒井氏や本多氏らと共に戦国時代から松平氏(のちの徳川氏)に仕えた古参で、家康の下で抜群の戦功を挙げたことから、歴代藩主に家康の「家」を名乗ることを許されていた名門譜代でした。

 

 「大和の置き薬」で有名な高取町

現在も多くの製薬会社があり、いろんな置き薬が製造されています。 くすり資料館にて

 

 幾何学模様が美しい植村家長屋門のなまこ壁

元々は旧高取藩筆頭家老屋敷でしたが、現在は旧藩主の植村氏の住居として現存しています。県の指定文化財。

 

「 Mさん、お酒品切れしてるよ...」

 

 「酒粕はおいしかった!」

 

 お内裏さま(男雛)はいずこへ?

 

 蔵を利用した雛の里親館の圧倒的なひな人形

どうやって展示するのでしょうか?ボランティアさんの解説も楽しい。

 

 なんと細かいお雛さま 夢創館にて

 

 紙人形の源氏絵巻

千代紙で作られていて、繊細で人形に動きがあります。

 

 目を見張る美しさの手毬 

 

 手作りの極みです。

 写真撮影:2019年3月26日 

関連記事:町家のひなめぐり ー 高取町   2017.3.30.

      【天誅組の足跡】を訪ねて 「高取町」 2016.6.2.

2019年4月2日 (HN:アブラコウモリH )

 


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2 コメント

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手毬街道 (油香森)
2019-03-31 04:37:50
今年は大和郡山と高取と、そして地元の富田林と雛めぐり三昧しましたね。今度館外で行く五条新町も落ち着いたいい町で、富田林とは「重伝建」と「天誅組」でつながっています。ここも三月には軒先に手毬(てまり)が飾られ、紀州街道が「手毬街道」になるそうです。
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お疲れさまでした (辰じい)
2019-03-31 11:14:52
好天に恵まれたて良かったです。
これからが絶好のウォーキング日和が続きます。
来週の「五條」が楽しみです。
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