アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

紅葉マークは危険のしるし

2008年12月05日 | Weblog
 走る凶器… 紅葉マーク 

 今、何が怖いか?怖いものだらけですが…「紅葉マーク」これ、怖いです。改正道路交通法が、6月1日から施行され、やたら目立つのが「紅葉マーク」を付けた車。上下が様々…。心ない人は、「なみだマーク」とか「落ち葉マーク」「枯れ葉マーク」などと言います。さらに心ない人は、「濡れ落ち葉マーク」と…。そう言っている人たちにも、75歳は訪れ、自分たちが、「濡れ落ち葉呼ばわり」されるのですが…。まあ、言っていられるのも今のうちだけですが。

 歩いていて、「紅葉マーク」に撥ねられそうになったのが1回。運転中に衝突されそうになったのは、5~6回はあります。こちらが一応にらみつけますと、紅葉も決まってにらみ返してきます。自分が危険な運転をしているということを全く認識していないのです。
 「ワシ(あるいは、オラ)は、安全運転をしている。おまえが危険運転をしている。何でにらむんだコラ!」という感じです。そういう車にぶつけられたとします。絶対自分の非は認めないでしょうから、口論しているうちにどっちが悪いかわからなくなってしまいます。裁きに入った、警察官も、保険会社も、通りすがりの野次馬も、迷うでしょう。高齢だが口が達者、一歩も引かない。

 そこで私は次のように提案します…
1 70歳から75歳の誕生日の前日まで。「高齢者が運転してますよ」のマークを付けさせる。
2 75歳の誕生日に強制的に自動車運転免許証を返納させる

 反対は多いでしょう。80歳のタクシー運転手さんの例もありますから。では、どこで返納していただくか?90歳でも、適性試験にパスすれば免許証の更新が出来るの?100歳でも?何歳で切っても反対は出てきます。これからは、足腰が経たなくても、車の運転なら出来るという人が出てきますよ。高齢者量産時代へ突入ですから。
 それとも犠牲者待ちにしますか?「紅葉さんの犠牲になった人が、交通事故死傷者数の○○%になってから、現行法を見直します」…これでは、○○%の人が浮かばれません。犠牲者を出してから対策を立てるのは止めましょうよ。

● 高齢者の線引きはよくない・・・あのね、後期高齢者医療制度とは違うんですよ。命の問題なのです。
● 車がなければ生活できず、75歳以上でも運転が上手な人はどうするんだ・・・車がなくても生活できます。昔は、車などなかった。車が発明され、便利になった反面、その犠牲になる人が出てきた。車さえなければそのようなことが起こらなかったはずです。75歳以上の人には、「電車・バス フリーパス」を発行する。駅に人が増え、地域が活性化しますよ。
● そもそも高齢者に「枯れ葉マーク」とは失礼ではないか。マークの縁取りが黒いのも縁起が悪い・・・だったらマークを変えればよい。大金をかけて、デザイナーに頼まなくても、私が無料でデザインしますよ。キティちゃんなんかいいんじゃないかなあ。
● そもそも、高齢者問題をどう考えるかという哲学がない・・・シャラップ!哲学より人命だ。高齢者問題と自動車の運転の問題を同じ土俵で考えるのは無理。捻れてるから!偉そうに、なにが哲学だ!そんな悠長なことを言っている今も、紅葉さんがらみの交通事故が起きているんですよ。

 警察庁は、来年6月から、75歳以上に義務化した紅葉マークを付けていなければ、「反則金4,000円、行政処分点数1点」の罰則を科す予定だった。しかし、「高齢者いじめ」との批判からこれを見直し、猶予する制度の検討を始めた…。
 これだもの!紅葉マークに恐ろしい目に遭ったことがない人々が、机上で話し合っているだけ!マークを付けて事故が減りますか?高齢者から罰金を徴収して、事故が減りますか?「運転手の能力に応じて・・・」これもおかしい!運転能力を客観的にみることなど出来るはずがない。もし出来るなら、75歳以上といわず、18歳からそのテストを課せばよい。能力が低い人には免許証を発行しなければ、交通事故は間違いなく減ります。

 紅葉とは別に、「てんかん」の人の運転…これ、野放しでいいのでしょうか?野放しにしていない?いいえ、しています。実際、私の知人におります。薬さえ忘れなければ、発作は抑えられますが、人間は忘れるのです。「脳波検査の診断書の提出を求め、異常なしの人のみ運転免許証を交付する」こうしなければなりません。現行法は、ここまで求めていないのでザル法です。脳波検査なら、本人も、周囲も気づいていない「小発作てんかん」もすぐに解ります。波形が、「スパイク アンド ウエーヴ」という幾何学的なものですから。学生時代、脳波実験の時間、たまたま被験者役になった学生の脳波が見事な、「スパイク アンド ウエーヴ!」教授が焦っていました。小発作てんかんは、泡を吹いて倒れる発作ではなく、数分意識がなくなるてんかん。私は、見ていれば解りますが、通常気づかれないものです。この発作も、運転中ならどうなりますかね。巻きこまれたくないものです。

 「紅葉マークは 安全と安心のしるし」という、県警のキャッチコピーを見ました。とんでもない、「交通法規?そんなの関係ーねー!」と、突っ込んでくるんだから。交差点でも、自分の進行方向しか見ない。右折も左折も自由自在!「紅葉マークは危険のしるしです」