アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「団塊世代」改め「アラカン」に

2008年12月06日 | Weblog
  アラカンへの改称でイメージアップ

 俳句は、5-7-5。他人の俳句をマネたわけでもないのに似てしまうことがある。わずか17音ですから、よくあることなのです。このような場合は、先に発表した人の勝ち。
 酷似した俳句を後から発表すると、「ぱくり」と、なります。もっとも、この「ぱくり、ぱくる」若者の言葉というわけではなく、れっきとした日本語。「大口を開けて食いつくさま、傷口が大きく広がるさま、かっぱらい・万引き」です。「ぱくり屋」もおります。詐欺師のこと。年配者が「ぱくり」を使ってもなにも問題ないのです。
 
 今年の、流行語大賞、「アラフォー」。「アラウンド フォーティ(40歳代前後)」の略だそうで。とっさに、だったら還暦パパは、「アラカン(アラウンド カンレキ:還暦前後)だな。ブログで発表してウケよう!」と、ほくそ笑んでいました・・・。しかし、BUT!毎日新聞に先を越されてしまった。まあ、誰でも考えそうなことですから。

 還暦前後の世代にとって、「アラカン」は、「嵐寛寿郎(あらしかんじゅうろう)」のニックネームです。俳優で映画界のヒーロー。アラカンも嵐寛寿郎も、知ってる人は、午前中のスーパーマーケットで買い物をしている人たちぐらいになってしまいました。しかし、「鞍馬天狗(くらまてんぐ)」と、いうと、聞いたことがある人が俄然増えますね。

 マニアックと言われそうですが、還暦パパにとって、「アラカン」は、他にもあります。
「アラカン作戦」です。太平洋戦争で、まだ日本軍…大日本帝国陸軍が元気だった頃(1943年)、ビルマの…ビルマですよ、決してミヤンマーではありません…ビルマのアラカン山脈付近で、イギリス軍を打ち破った。
 記録によりますと、日本軍側の死傷者数1,226人(死者は60数人)。イギリス軍側は、遺棄死体4,770人、捕虜480人とあります。

 もう一つアラカンがあります。「阿羅漢」です。仏教の聖者。略称して羅漢。話しは逸れますが、「羅漢果(らかんか)」という果物があります。乾燥して顆粒にしたものが売られています。やたら甘いのに、めっぽう低カロリー。ダイエッター垂涎の甘み調味料です。単に、お湯で溶かしても美味しい飲み物になります(甘くて低カロリー)。

 流行語大賞の「アラカン」(解ってますよ、大賞はアラフォー)、1945年~1955年生まれが該当します。いわゆる、第一次ベビーブームのベエィビーたち。堺屋太一さん命名の、「団塊の世代(または団塊世代)」と時代が一致します。この団塊の世代、「理屈っぽい」「ウンチク語り」「ダサい」「ウザい」「爪楊枝で歯クソ掘り」「Tシャツの裾はズボンに入れる」「つまらんダジャレをいつまでも言う」。化石と化した「バッチリ」という単語を使って流行の先端にいるつもり・・・。あまり良いイメージになっていません。この良くないイメージを払拭する意味で、「団塊の世代」と言う呼称を廃止し、「アラカン」を広めたいものです。

 アラカンのイメージとして・・・
○ うんちくが楽しい。役に立たないが、無用の用で、どこかで役に立つかも。
○ ダサそうに見せても、計算されている。
○ わざと、ウザくするが、干渉が少ない現代はむしろ過干渉が大切。
○ シャツの裾は、きちんとズボンにおさめるのでスッキリしている。
○ 歯周病予防のため、食後すぐに歯磨きをする。生真面目さが好感度抜群。
○ 常に品のあるジョークをくり出す。
 アラカン!いいです。

 フォーリーブスという、歌を歌うグループがあったのですが、何と、復活してコンサート活動をしています。もちろん、アラカン。いやーーー!無理がありました。フォーリーブスがどうしようと干渉するつもりはありません。ただ、…見ている方がこっぱずかしいんですけど…。

 いい味出しているアラカンは、南こうせつ、沢田研二、谷村新司、西田敏行、堺正章、ビートたけし…。由美かおるもアラカン…エクササイズがいかに大切かってことですね。