アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

マックのマーケティング手法はバンシーから?

2008年12月29日 | Weblog
  食品宣伝サクラとは古式豊かな

 日本マクドナルド!興味深い!おもしろいことをしてくれました。
 新商品「クォーターパウンダー」を販売する店舗、臨時店舗で、「盛り上がりを演出するため」、サクラを開店前から並ばせ、商品を購入させるなどしたという。
 サクラは、東京、大阪合わせて、概算で1,550人(日本マクドナルドは数字を公表していないが、東京550人。大阪1,000人という報道。得意の暗算で合計すると、この数字になる)。
 マック側は、「発売日を盛り上げたかった。アルバイトに並んでもらったのはマーケティング手法の一つ」サクラじゃないかとの批判については、「サクラの定義がないので何とも言えない」
 並んだアルバイトは、客として商品を買い、時給や購入代金はマクドナルド社が負担したという。
 「大変な盛況の中、多くのお客様に魅力をお楽しみ頂いた」とも、コメントしている。本当に買いたい客が、時間がない中、あちこちへ、「遅れます。すみません」と、電話をかけて、1,000人ものサクラの列に並ばされる!これって、客に迷惑をかけていると思うが、魅力をお楽しみいただいたの?いただいてない、いただいてない!

日本では、「サクラ」というが、マックともなると、「マーケッティング手法」だって!勉強になります。さらに、「サクラの定義を示せ」だって!そこまでは言ってないか。
 まずサクラの定義ですが、広辞苑では・・・
1 芝居で、役者に声をかけるよう頼まれた無料の見物人。
2 業者と、通謀し、客のふりをして、他の客の購買心をそそる者。
 マックの、マーケッティング手法は、間違いなく「サクラ」です。罪になるのか?警察官派出所勤務の人の裏に住んでいた私が思うに、罪状としては、「私人の行動を遅らせた罪」ですね。忙しい人も暇な人も、マック側が雇ったサクラに混じって並ばなければならなかったのですから。

 興味を惹かれましたねえ!「マックがサクラを雇うということは、アメリカのマックがサクラを雇うマーケッティング手法をとっているからではないか?」と考えたから。
 アメリカはサクラの本場らしく、サクラを表す単語が、3つもありました。「confederate、decoy、claque」どれも似たようなものですが、マックの手法に一番近いのは、「claque(クラック)」だと思います。日本における「サクラ」の語源は、「桜が咲くと人が集まるから」というのが当たっていると思います。

 葬式の時、「泣き役」を頼むのも、サクラの一種です。日本でも、戦前までは、風習として残っていた地方があったようです。今は…ないと思いますが。母に聞かされた話では、朝鮮半島から連れて来られた人たちの葬式では、「泣き女」を雇って泣いてもらう。「泣き役の風習」、これは大陸から来たものですね。サクラに泣いてもらっても、悲しさは晴れないでしょうけど。「大声で泣く、泣きわめく」これって、送葬の原風景のような気がします。

 泣き役…バンシーと、似ていませんか?アイルランドの死の妖精、バンシー。中国とヨーロッパ、別の文明ですが、人間の考えることって大体同じなのです。しかも、バンジーも報酬をもらって、「泣き役」をした・・・サクラです。
 これで、私の壮大な仮説がまとまりました。どのあたりが壮大かって?グローバリーじゃないですか!
 アイルランドの「サクラバンジー」を雇う文化が、メイフラワー号に乗って、新大陸へ渡った。アメリカにおいて、「サクラ」は、「マーケッティング手法」として、広く使われるようになった。よって、マックも何のこだわりもなく使った。これが私の説です。

 今年、アメリカ大統領選挙がありました。中央に大統領候補者がいて、後方に人々がいる映像、誰しもが何度も見ています。後方の人々ですが・・・「白人、黒人、ヒスパニック、モンゴロイド、お年寄り、子供、女性、男性・・・」バランスよく配置されています。「人種差別だ、なんだかんだ・・・」と、批判されないように入念に考えられています。これって…サクラです。「大統領候補者サイドと、通謀し、支持者のふりをして、投票する人々に一票を投じるようそそる者」アメリカは、サクラの文化だったんですねえ!

 「クォーターパウンダー」で、なぜ大騒ぎしなければならないのかがよく分からない。アメリカでは40年も前から売られていた、「クォーターパウンダー」が、なぜ、今頃日本で?(実は、今回が日本初ではありません。米軍基地のある所などでは扱っていました)。私は、マックへ行くと、「クォーターパウンダー」を食べていました。見栄を張るなって?ホントホント。理由は、「マックの肉は、ミミズ」との噂の最盛期でしたから。ミミズを食べるよりは、牛肉100%のクォーターパウンダーを食べる方がいいと考えたからです。この度も、「クォーターパウンダーは、牛肉100%」を謳っていました。わざわざ、牛肉100%のパティを強調するということは、ほかのパティは、牛肉100%ではないということ…。都市伝説だかなんだか知りませんが、ミミズ、猫、ネズミ、四本足のニワトリ…あのー、鳥類は二本足ということでお願いします。なお、自慢ですが、ネズミの肉の缶詰を食べた経験があります(昭和42年)。缶詰は、輸出向けでした。現存する日本人で、ネズミの肉の缶詰を食べたことがある人は、かなり少ないと思います。缶詰のラベルには、「STAR」と、ありました。「RATS」と表示してしまうと、気味悪がられて売れそうもないので、逆さまにして、「STAR」としたのです。「ネズミ」と「星」では、大変な違いですからねえ。「ラッツ&スター」という歌を歌うグループがおりました。彼らの命名は、ネズミ肉の缶詰ラベルからヒントを得た?「RATS&STAR」、きっとそうだ。
 
 「クォーターパウンダー」つまり四分の一ポンド(113g)の牛肉を使ったパティ。540カロリーある。私は、1食600カロリーという制限付きなので、それを1個食べたら・・・。フライが…マックのフライ、外はカリカリ、中はモチモチ。シェイク!いいですねえ。バニラが一番いいかな。マックサラダ、焙煎ごまドレッシングが香ばしい。おーっと!カロリーオーバーだー。