アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「七つの大罪」を反省…誕生日なので

2009年03月17日 | Weblog
  美徳は七つどころではありません

 3月17日、私の誕生日です。原宿表参道を緑色のもの(アイリッシュのシンボルカラーが緑)を身につけた人々が、お祝いのパレードしてくれた時がありました(今はどうなっていますか?)。もっとも、私の誕生日を祝ってではなく、聖パトリックの祝日( セントパトリックスデイ)を祝ってなのですけれど。3月17日は、カトリックの祭日で、アイルランド共和国の祝祭日。

セントパトリックスデイを祝うのは、アイルランドより、むしろアメリカのほうが盛大。
 マンハッタン(ニューヨーク)では、世界一盛大な、パレードが行われます。アメリカは「世界一」を称するものばかりですから…。シカゴなど、川の水を緑に染めたこともありました。
 アイルランド系移民が多い、オーストラリア、カナダの大都市でも大規模なパレードが行われます。もちろん本家に近い、ロンドンをはじめイギリスの大都市でも、パレードやら、コンサートやら、フェスティバルが行われます。
 アイルランドのダブリンでは、5日間にわたってお祝いをします。疲れるでしょうに…。
 まあ、自分の誕生日を世界が祝ってくれている…本当は全く関係ないのですが、悪い気はしないものです。

 子供達は、3人ともカトリック系の学校を経験しています。長男など、「中須田季節保育所」を3日で首席中退し、「カトリック幼稚園」へ行きました。保育所に首席があるのかって?中退者が1名でしたから、当然首席でしょう。 カトリックにあこがれて中退したのかって?それが…、保育所中退の理由は、「お昼寝をしたくなかったから」でした…。保育所には「お昼寝の時間」というものがあるのです。

 キリスト教といえば、「七つの大罪」です。
 一般的な七つは…「暴食、色欲、強欲、憤怒、怠惰、嫉妬、傲慢」
 キリスト教徒ではない日本人に、「七つの大罪」が身近になったのは、「セブン」という映画からでしょう。「七つ」だから「セブン」分かりやすいというかそのまんまというか。殺人者が、七つの大罪になぞらえた連続殺人を行いました。あの映画、ハッピーエンドじゃなかった。脚本家は、最後にどうして身ごもっていた主人公の奥さんの首を殺人犯に切らせたのか?切られる寸前に助けることも出来ただろうに!キリスト教に詳しい人は理解したのでしょうが、私には難解すぎました。今も解決できていない。

 ダンテの叙事詩、「神曲」は、中世のキリスト教の世界観が最もよく表されています。七つの大罪については、「死者がこの罪を清める」などが書かれています。
 チョーサー(長嶋さんでも、いかりやさんでもない)のカンタベリー物語。カンタベリー大聖堂への巡礼の途中、同宿した様々の身分・職業の人たちが、自分の知っている物語を順に語っていく。24話が載っている。いちばん最後に牧師さんの話があり、そこに七つの大罪が出て来ます。カンタベリーは、中世が今に生きているといったたたずまい。実に落ち着いた町。どの建物も荘厳で奥ゆきが深い。カンタベリー大聖堂は、聖堂群の一つという印象でした。イギリスの場合、右ハンドル左側通行ですから、日本から出かけて車を借りても何の躊躇もなく運転できるのがありがたい。カンタベリーへ行ったことがあるというだけで、「七つの大罪のアナリスト」のような気分になっております。いつものことですが。

 七つの大罪は、人類が続く限りなくなることはないでしょう。中世には、それぞれの大罪に動物の姿を当てた時代がありました。
 暴食ー豚、色欲ーサソリ、強欲ー狐、憤怒ーユニコーン、怠惰ー熊、嫉妬ー蛇、傲慢ーライオン。現代の人物を当てはめてもおもしろそうです。

 いくら私の誕生日でも、大罪の話だけではいかがなものか。希望がもてる美徳の話も書かなければ。…「七つの美徳」はどうなっているか…
 「節制、純潔、救恤(きゅうじゅつ:救い恵むこと)、慈悲、勤勉、忍耐、謙譲、勇気、寛容、寛大、忠実、貞節、知恵、愛、希望、慎重、分別、正義、不屈、信仰」…七つではないぞ、20もあるぞって?
 七つの美徳がなかなかやっかいで、ほぼ一般的と思われるもののほかに、キリスト教神学の考え方、七元徳、七主徳などなどあって、それぞれが七つの主張をもっています。ダブリをカットしても上記の20になりました…。キリスト教は奥が深いです。仏教も深いって?そうですね(素直)!
 それにしても、強欲とか傲慢の文字を見るより、美徳とされている熟語を見ている方が精神衛生上よろしいですねー。

 還暦1年間の私の「七つの大罪」は…「誹謗中傷」「独断偏見」「悪口雑言」「針小棒大」「優柔不断」「責任皆無」「欺瞞満々」となりますか…十分反省しまして、懲りることなくまたやります。還暦までの美徳は?美徳の塊なので、七つでも20でも書ききれないので割愛します。

 今日から、61歳。還暦ではなくなった。ブログのタイトルが「還暦パパ」のままでは看板が欺瞞満々。そのため、タイトルを、「還暦パパあらためプレミアムパパ」に変更しました。なお、不評の場合は、別なタイトルを考えま~す。優柔不断だから。