96歳が禁固1年4月
還暦→60歳、古希→70歳、喜寿→77歳、傘寿→80歳、半寿→81歳、米寿→80歳、卒寿→90歳、白寿→99歳…還暦と古希以外は、遊び心で名付けたもの。白寿など、なぞなぞですよ。(かぞえとか満に関わりなく年齢を書いてあります。念のため)
卒業式シーズンです。「卒寿」という言葉を初めて知ったとき、「人生を卒業するから卒寿」なのかなあと子供心に思いました。「卒」を「卆」と書くので、「九」と「十」で九十歳…「なあんだ、シャレか!」と、がっかりしたり、おもしろがったり。
コシヒカリとかササニシキに混じって、「八十九(はちじゅうく)」という米が売られておりました。意味が分かりませんでしたよ。説明書きに、「米は八十八回手間をかける。さらに一手間かけたから、八十九だ」…渋々納得しました。
卒寿人口が、100万人を超えている(高齢社会白書)。生まれてくる赤ちゃんの数より、90歳を超える人の数が多い。少子化対策で新生児を増やそうとするより、90歳以上を増やす対策の方が人口減の歯止めに有効というねじれ現象が起こっています。いずれ、高死亡率の時代にもなりますが。
高齢社会白書では、2055年の平均寿命を、男性83.67歳、女性90.34歳と、見込んでいます。やがて女性の場合、90歳は平均的年齢ということになります。
還暦を迎えて、「嗚呼、人生無事終えた」と、安心していたのですが…どうやらそうでもないらしい。90歳を越えた人の活躍!そんなに元気でいられるのなら、私だって残り30年もある。何かしでかさなければ!急に焦りが出てきました。
アメリカ・ニュージャージー州で、グレースさん(91歳の女性)が60メートル短距離走で同年代の世界記録を樹立した。タイムは?タイムは報道されなかったので、ストップウオッチを持ってNNNのビデオを繰り返し観ました(なんという暇人)。計測は出来ませんでした。
「何もしないでただ死を待つ老人もいるけれど、私は違うわ!」と、述べたそう。世界記録…91歳で!短距離を走ろうという発想を持つ卒寿、このことだけですでに世界記録です。グレースさんのランニングの衣装は、ヘソ出しTシャツに短パンではなく…ワンピースでした。しかもロングスカート。91歳ですから、全力疾走といっても駆け足の感じでしたが。
インドの90歳の男性は、60歳の長男をはじめ、20人の子供さんがおられる。4度目の結婚をして、このほど21番目の子(男の子)に恵まれた。
元気な90歳代の日本代表は、日野原重明博士でしょう。97歳。60メートル走の97歳の部で走れば、当然世界最高記録でしょう。
100万人を超えているのですから、元気な90歳代はたくさんおられるでしょう。そうなると、困った90歳代も当然出現する。
96歳の男が、禁固1年4月、執行猶予3年の判決を受けた。
96歳が自転車で、赤信号にかまわず交差点へ入ってきた。そこへトラックが来た。トラック運転手は、回避行動をとり、建物へ激突して死亡…。何とも、可哀想な事件でした。自動車を運転する人は、誰もがこのトラック運転手のような目に遭う可能性がある。トラック運転手は、妻子を持つ働き盛り。「行ってくるよ」と元気に出かけ、遺体で無言の帰宅。しかも、彼に過失はない。
せめてもの救いは、事故の様子の目撃者がいたことでしょう。いなければ、96歳は、何事が起こったかも全く知らずにとっとと帰宅。トラック運転手は、「どうしてあんな事故を起こしたんだろう?」と、奇異に思われそれでおしまいだったでしょう。
自転車の高齢者、徒歩の高齢者、運転している高齢者、その怖さは尋常ではありません。「あんたら、外へ出るな!」とも、言えないし…。
96歳の命と、妻子を持つ働き盛りの命、どちらが大切?赤信号で交差点へ入った96歳を、トラックが撥ねていたら、間違いなく「前方不注意」「業務上過失致死」となっていたでしょう。世論も、96歳に同情したでしょう。トロッコ問題です。
75歳以上が後期高齢者。では、90歳以上は、何と呼ぶ?「末期高齢者」
は、あんまりだ。「卒寿高齢者」が、いいでしょう。そのまんまですね。
「老老介護」で疲れ果て、夫を殺したり、妻を殺したり…。これは、高齢者悲劇のプロローグでしかなかった。今は、「認認介護」の時代になっている。認知症の妻(夫)が認知症の夫(妻)を介護しなければならない状況になっている。認認介護で夫を殺した妻が、「どうして死んでしまったのかねえ?」と、言っていました。自分が夫を殺したことが解っていないのです。
認知症高齢者は、2015年には300万人、2035年には 約445万人になる(内閣府政策統括官)。認知症高齢者は増加の一途。しかし、受け皿が足りなく、費用が高額。後期高齢者医療制度や介護保険制度のため、結局は自宅で介護しなければならない。介護する側も認知症…。
散歩に出れば…?そんなの関係ない。妻子がある働き盛りを死に至らしめることも。
交通信号など眼中になく、我が道を行く卒寿高齢者をどうするか?認認介護をどうするか?今、泥棒は押さえつけています。しかし、縛りつける縄がない。縄をなうワラもない。米を植えたいが籾がない。「政権ほしい!渡すものか!」これでは、籾は手に入りません。考えられる最良の策は、「ピンピンコロリ」。しかし、そうはうまくいかないのです…。
還暦→60歳、古希→70歳、喜寿→77歳、傘寿→80歳、半寿→81歳、米寿→80歳、卒寿→90歳、白寿→99歳…還暦と古希以外は、遊び心で名付けたもの。白寿など、なぞなぞですよ。(かぞえとか満に関わりなく年齢を書いてあります。念のため)
卒業式シーズンです。「卒寿」という言葉を初めて知ったとき、「人生を卒業するから卒寿」なのかなあと子供心に思いました。「卒」を「卆」と書くので、「九」と「十」で九十歳…「なあんだ、シャレか!」と、がっかりしたり、おもしろがったり。
コシヒカリとかササニシキに混じって、「八十九(はちじゅうく)」という米が売られておりました。意味が分かりませんでしたよ。説明書きに、「米は八十八回手間をかける。さらに一手間かけたから、八十九だ」…渋々納得しました。
卒寿人口が、100万人を超えている(高齢社会白書)。生まれてくる赤ちゃんの数より、90歳を超える人の数が多い。少子化対策で新生児を増やそうとするより、90歳以上を増やす対策の方が人口減の歯止めに有効というねじれ現象が起こっています。いずれ、高死亡率の時代にもなりますが。
高齢社会白書では、2055年の平均寿命を、男性83.67歳、女性90.34歳と、見込んでいます。やがて女性の場合、90歳は平均的年齢ということになります。
還暦を迎えて、「嗚呼、人生無事終えた」と、安心していたのですが…どうやらそうでもないらしい。90歳を越えた人の活躍!そんなに元気でいられるのなら、私だって残り30年もある。何かしでかさなければ!急に焦りが出てきました。
アメリカ・ニュージャージー州で、グレースさん(91歳の女性)が60メートル短距離走で同年代の世界記録を樹立した。タイムは?タイムは報道されなかったので、ストップウオッチを持ってNNNのビデオを繰り返し観ました(なんという暇人)。計測は出来ませんでした。
「何もしないでただ死を待つ老人もいるけれど、私は違うわ!」と、述べたそう。世界記録…91歳で!短距離を走ろうという発想を持つ卒寿、このことだけですでに世界記録です。グレースさんのランニングの衣装は、ヘソ出しTシャツに短パンではなく…ワンピースでした。しかもロングスカート。91歳ですから、全力疾走といっても駆け足の感じでしたが。
インドの90歳の男性は、60歳の長男をはじめ、20人の子供さんがおられる。4度目の結婚をして、このほど21番目の子(男の子)に恵まれた。
元気な90歳代の日本代表は、日野原重明博士でしょう。97歳。60メートル走の97歳の部で走れば、当然世界最高記録でしょう。
100万人を超えているのですから、元気な90歳代はたくさんおられるでしょう。そうなると、困った90歳代も当然出現する。
96歳の男が、禁固1年4月、執行猶予3年の判決を受けた。
96歳が自転車で、赤信号にかまわず交差点へ入ってきた。そこへトラックが来た。トラック運転手は、回避行動をとり、建物へ激突して死亡…。何とも、可哀想な事件でした。自動車を運転する人は、誰もがこのトラック運転手のような目に遭う可能性がある。トラック運転手は、妻子を持つ働き盛り。「行ってくるよ」と元気に出かけ、遺体で無言の帰宅。しかも、彼に過失はない。
せめてもの救いは、事故の様子の目撃者がいたことでしょう。いなければ、96歳は、何事が起こったかも全く知らずにとっとと帰宅。トラック運転手は、「どうしてあんな事故を起こしたんだろう?」と、奇異に思われそれでおしまいだったでしょう。
自転車の高齢者、徒歩の高齢者、運転している高齢者、その怖さは尋常ではありません。「あんたら、外へ出るな!」とも、言えないし…。
96歳の命と、妻子を持つ働き盛りの命、どちらが大切?赤信号で交差点へ入った96歳を、トラックが撥ねていたら、間違いなく「前方不注意」「業務上過失致死」となっていたでしょう。世論も、96歳に同情したでしょう。トロッコ問題です。
75歳以上が後期高齢者。では、90歳以上は、何と呼ぶ?「末期高齢者」
は、あんまりだ。「卒寿高齢者」が、いいでしょう。そのまんまですね。
「老老介護」で疲れ果て、夫を殺したり、妻を殺したり…。これは、高齢者悲劇のプロローグでしかなかった。今は、「認認介護」の時代になっている。認知症の妻(夫)が認知症の夫(妻)を介護しなければならない状況になっている。認認介護で夫を殺した妻が、「どうして死んでしまったのかねえ?」と、言っていました。自分が夫を殺したことが解っていないのです。
認知症高齢者は、2015年には300万人、2035年には 約445万人になる(内閣府政策統括官)。認知症高齢者は増加の一途。しかし、受け皿が足りなく、費用が高額。後期高齢者医療制度や介護保険制度のため、結局は自宅で介護しなければならない。介護する側も認知症…。
散歩に出れば…?そんなの関係ない。妻子がある働き盛りを死に至らしめることも。
交通信号など眼中になく、我が道を行く卒寿高齢者をどうするか?認認介護をどうするか?今、泥棒は押さえつけています。しかし、縛りつける縄がない。縄をなうワラもない。米を植えたいが籾がない。「政権ほしい!渡すものか!」これでは、籾は手に入りません。考えられる最良の策は、「ピンピンコロリ」。しかし、そうはうまくいかないのです…。