国産力士強化策…

　 モンゴル勢は、３４力士

　「センバツ」たけなわ。「ああ！高校球児たちが、大相撲に入ったらなあ！」と、つくづく思います。

　大相撲春場所は、白鵬の優勝。白鵬は、だんだん大鵬に似てきました。今の取り口は、ミスを犯さない相撲。換言すれば、「盤石」です。
　…日本人力士が最後に優勝したのは平成１８年の初場所です。このときは、栃東が優勝。そもそも、平成１６年からの３０場所の優勝者をみてみると・・朝青龍１８回、白鵬１０回、琴欧州１回、栃東１回、魁皇１回。国産力士が優勝しなければならない必要はありません。しかし、日本人としては、３０場所中半分は国産が優勝したっていいと思うのですが…。そ、そ、それがたったの２回！

　「強い国産力士」の出現が待たれるのですが、昭和６１年生まれを中心とした学年（？）が、注目されている…らしい。名前が挙げられているのは、「稀勢の里、豪栄道、栃煌山」なのだが、まだまだ朝青龍や白鵬に脅威を与えられません。「脆（もろ）い」です。この脆さは、稽古ではカバー出来ません。簡単に言ってしまえば「センス」ですが、「センス」の中でもとりわけ相撲に要求されるのは、「反射」です。・・・相手の筋肉が「ピクリ」と動くのを感じて防御の動作へはいる。これが、相手の攻撃の動作を感じてからであれば、防御の動作など出来ません。従って、仕掛けられた技にそのまんまのっかって脆くも投げられる。
　
　「高校球児たちは、反射が優れているのか？」もちろん、優れていない球児もたくさんいるでしょう。しかし、それぞれの地区を勝ち抜いて選ばれてきた選手たちは素晴らしいです。
　時速１３０ｋｍのボールを、細い棒（バット）で、打てるのですから凄いですよ。動体視力と筋感覚、さらに強さとバランス…打撃一つをとってもあらゆる分野に優れていなければ成功しない。彼らの数％でいいですから、大相撲へ入りませんかねえ…。そうなれば、モンゴルの牙城にクサビを打ち込めるのですが。今場所、４２人の幕内力士のうち９人がモンゴル勢（２１％）です。ちなみに、十両は４人、幕下は１３人、三段目以下は８人です。

　大相撲のスカウトは、高校のグラウンドも見回らなければなりません。プロ野球のスカウトと、大相撲のスカウトがネット裏でバトルを繰り広げる！そういう時代になれば、相撲も野球も、どちらもおもしろくなります。

　大相撲の出身別セクト…モンゴル勢、旧ソ連勢のほかに、高校野球勢、高校サッカー勢、ちびっ子相撲勢、柔道経験勢・・・などの色分けをして競うとおもしろくなりますよー！