アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

やまと証券と呼ばれないようにアルビレックス証券では?

2009年03月14日 | Weblog
  石橋をたたいて鉄橋を渡る…

「新潟アルビレックスBB」が好調だという。サッカーJ1の「アルビレックス新潟」ではなく、日本初のプロバスケットボールリーグ「bjリーグ」の「新潟アルビレックスBB」。新潟の場合、よほど「アルビレックス」という造語が気に入っているのか、野球の独立リーグに所属している新潟のチームも、アルビレックス。
 「新潟アルビレックスBB」の前身は、「大和証券」でした。日本リーグ1部だったチーム。「大和証券」は有名でありながら、派手さがないので目立たない証券会社。最近目立ったのは、去年の10月に、某テレビ局の信じがたい間違いによって、「経営破綻」にされてしまったことでしょうか。

 本当は、全く経営破綻ではなかったのですが、テレビ局がとんでもない字幕を流したのです。
与謝野さん(現職は…財務大臣、内閣府特命担当大臣ー金融担当、内閣府特命担当大臣ー経済財政政策担当)の談話の字幕で、「大和生命が破綻」とすべきところを、「大和証券が破綻」としたのです。大きな違いはないだろうって?「生命保険会社」と、「証券会社」って、全く別のものですよ。このテレビ局は、「やまとせいめい」と「だいわしょうけん」という読み方すら知らなかったのです。「どう読んだっていいだろう」って?それは通用しません。…テレビ局ともあろうものが、このような間違いをするのです。

大和証券は、証券業界では、「石橋をたたいても渡らない」という経営姿勢で有名です。その昔、読売ジャイアンツの監督だった川上哲治さんも、「石橋をたたいても渡らない采配」でした。堅実に、確実に…勝負は勝たなければならない。そのために冒険などしない。

アメリカの大手証券会社だったリーマン・ブラザースが経営破綻した時、大和証券も買収を考えたようですが、結局決断しなかった。野村ホールディングスがリーマンを買い取ったわけだが、野村はそのおかげで、今、かなりきつい(5,000億円近い最終赤字を計上しています)。私など、全財産を托している野村が破綻するんじゃないかとハラハラしています。その点、リーマン買収を見送った大和証券は、何の痛手もなし。

経営再建中のシティグループ傘下の会社売却(日興コーディアル証券、日興アセットマネジメント)についても、大和証券は、動こうとしない(これについては、「大和は蚊帳の外」という説もある)。では、どこが日興を買い取るか?野村は、もう買わないでしょう。5,000億円近い赤字では買いようがない。野村以外が買ったとき、大和にとって大きな問題となります。これまで、「1位、野村。2位、大和」で来ていたものが、「1位、野村。2位、日興を買ったところ。3位、大和」となるわけですから。証券会社は、このランクが重大問題。

 しかし、大和は日興を買わなくてもいいと思います。いまだに底が見えない景気です。じっとしているのがいいのです。
 「拓銀」が破綻しました。そして、それまで石橋を叩いても渡らない経営をしてきたため健全だった、「北洋銀行」に営業を譲りわたしました。北洋銀行は、手堅くやっているうちに勝手に裕福になっていった。大和証券と北洋銀行のイメージがダブリます。堅実にやっていけば、そのうち周囲がコケル。

 「アルビレックス」は、「アルビレオ(白鳥座の星)+レックス(王者)」の造語で、「王者に向かって羽ばたく」。新潟アルビレックスBBが、羽ばたいている。元親会社の大和証券さんも…まあ、そこそこ羽ばたいてください。