第1位 ロシア
第2位 カナダ
第3位 中国
第4位 アメリカ
第5位 ブラジル
第6位 オーストラリア
第7位 日本
第8位 インド
さてこれは、何の順位でしょうか?そうです。世界の国土面積の順位です。違うって?違うと思う人は、「日本の面積は約38万平方キロメートルで、世界第59位だ」と思い込んでいる人でしょう。
日本の国土面積は、日本が主張する領海と排他的経済水域を合わせると、約447万平方キロメートル。世界第6位なのです。
日本の面積大躍進の立役者はもちろん、「沖ノ鳥島」。世界で一番小さい島です。おもしろがりの私にとって、この沖ノ鳥島をめぐる一連の攻防がなんとも大好き。中国の逆襲があるから、おもしろがっている場合じゃないって?大丈夫です。根拠は、第2次世界大戦後アメリカの施政権下に入り、その後返還された(昭和43年)。この事実は、日本の領土ということをアメリカが認めていることになります。
沖ノ鳥島は、満潮時には2つの岩だけが海面から顔を出している(北小島と東小島)。面積は、畳にして6畳ほど(9平方メートル)。ビニールシートで隠れてしまう単なる岩を、「島だ!」と主張する日本!おもしろいです。
さらにおもしろいのは、当初5つの岩から成っていた沖ノ鳥島が、浸食により今は2つしかない。その2つも放置しておけば消滅する。となると、半径200海里の排他的経済水域を失うことになる。そこで日本は何をしたか!岩の周囲を、消波ブロックで覆い、コンクリート護岸工事を施した。とどめとして、チタン合金の金網を被せた。楽しいです。金網をかぶせた?…鶏じゃないんだから!岩は逃げません。
「日本の領土なら、郵便番号も番地もあるだろう。電話の市外局番は?」当然あります。
郵便番号は、「100-2100」住所は、東京都小笠原村沖ノ鳥島1番地(北小島)と2番地(東小島)。郵便を出したら、小笠原村の郵便局員がはるばる配達に行くのかなあ。電話の市外局番は、「04998」。電話の加入者がいないから、かけようがないけど。
日本政府、チタン合金の金網では逃げるかも知れないと思ったか、「沖ノ鳥島に港湾施設を設ける」ことにした。港湾施設のほうが、島(岩)よりはるかに巨大なものになるでしょう。滑稽な風景になります。
沖ノ鳥島をめぐっては中国が今年8月、大陸棚拡張を協議する国連大陸棚限界委員会で「(人の居住または経済的生活を維持できない)岩」と認定するよう求めた。「岩」となれは、排他的経済水域(海岸から約370キロメートル)を設定できない。沖ノ鳥島周辺には、海底資源レアメタル(希少金属)が存在するとみられている。港湾施設を設け、調査・開発などの経済活動の拠点を設けることで「島」であることを内外に示すという作戦。
中国は当然対抗策をとるでしょう。どんな形で?沖ノ鳥島とその排他的経済水域の実効支配を試みる…あるなあ。中国にとって、レアメタルも魅力でしょうがなんといっても、防衛ラインの要衝ですから。
沖ノ鳥島をめぐっては、しばらく楽しめ…ではなく、目が離せませんなあ。