アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

柔道会場に沢田研二が…

2012年08月05日 | Weblog
 「審判がジュリーを見ています!」と、実況アナが叫ぶものだから、沢田研二が、ロンドン五輪の柔道会場に来ているのかと思いましたよ。
 世界の柔道は強いです。日本の選手も頑張った。男子の金メダルがゼロ…それがどうしました!?科学技術は、一番でなければなりませんが、スポーツは二番でも、一回戦敗退でもいいのです。夢を見せてくれただけで、「ありがとう」と言いたい。

 で、「ジュリー」。♪窓際に寝返りうって…のジュリーではなく、柔道の審判委員のジュリー。この度の五輪での信じられない判定から…IJF(国際柔道連盟)の大会では、「審判員は不要」という意見を述べたいです。
 
 審判員不要の理由?…はっきりしています。現在は、主審、副審(2人)がそれぞれ、同等の権利を持って判定します。そ、それが、3人とも白旗(または青旗)を上げても、ジュリーの意向でみごとに覆される。バカバカしくて、やってられませんよ。事実、柔道大会が終わる前から荷物をまとめて帰国してしまった柔道審判員がいるそうです。

 IJFの大会では、現在の主審から権限を半分にした、「進行審判」をおきます。この進行審判が、「はじめ」「まて」「押さえ込み」「解けた」など、試合の進行をつかさどります。「一本」「技あり」「有効」「指導」「注意」のジャッジもします。しかし、ジュリー取り消されたりします。権限が半減ですからしょうがないです。審判の全ての権限は、ジュリーにあります。

 どうでしょう!IJFに提言しようと思っています。私は、講堂館員ですから、講道館の審判規定が良いと思っています。ロンドン五輪の柔道で、前回大会より良くなったなあと感じるのは、「尻もちでも一本」という、とんでもないジャッジがなくなったことです。ジュリー効果でしょうか?

 皮肉といえば皮肉ですが…シドニー五輪で、篠原信一選手(今回の男子代表監督)は返し技が認められず敗退でした。そのあと、IJFは、「誤審だった」と、非公式ながら認め、「映像から正しく判定するジュリー制」を導入したのです。
 技の有効性を見極め、審判の判断を補助するためのジュリー制…そ、その権限が、「裁判長」にまでなってしまいました。裁判長にまでなってしまったのですから、それでやっていただきましょう!