アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

五輪選手は、私人であり公人である

2012年08月06日 | Weblog
五輪日本代表の女子がおります。五輪期間中に、この選手の交際相手が暴力団だと判明したらどういうことになるでしょうか?
 1 選手本人とは関係ないので、なんの措置もしない。
 2 日本代表のイメージが悪化するので、即座に帰国させる。
 まあ、上記のどちらかでしょう。

 私は、「即座に帰国させる」という、考えに賛成です。「恋愛の自由だろう!人権侵害だ!」と、言われそうです。その意見の方にお伺いしますが、「暴力団」とはなんですか?
 暴力団は、反社会的な犯罪助長集団です。その暴力団と交際するということは、「暴力、脅迫、強要、強盗、詐欺などの不当・不法行為を用いて、他人の金品、財産を奪ったり、利益の共用を強いる」ことを容認しているということになりませんか?そういう人が日本代表として、五輪に出場して良いのでしょうか?「恋愛の自由」は否定しておりませんよ。日本代表にふさわしいかどうかの問題です。
 人権侵害?人権問題にはなりませんよ。交際相手が暴力団であることを(意図的だったかどうかは別として)隠して日本代表になった。日本を冒涜したわけです。
 五輪選手は、「私人」です。もちろん、人権があります。と、同時に、国を代表しているわけですから、「公人」でもあるのです。国を辱める行為、あるいは選手団を辱める行為は断じて慎まなければなりません。
 「個人の自由だべ!」って?そうゆうことは、五輪代表を辞退してから言ってください。

 その女子選手の名前を教えろって?「例え話」ですから、実際には存在しません。そもそも、日本の代表になるような選手が、暴力団と交際するはずがないでしょう。

 ロンドン五輪ボート女子エイトに出場したドイツのナディア・ドリガラ選手が、ネオナチの活動家との交際をテレビで報じられた(8月2日)。
 これにはびっくりでした。もちろん、「鶏ガラ?旨いスープができます」と、個人的にボケましたけどね。「トリガラ」ではなく「ドリガラ」でした。

 この件も、「恋愛の自由だべ。恋人の主義主張と五輪代表は関係ないべ!」とおっしゃる人も少なからずおられるでしょう。
 その人達は、「ネオナチ」のなんたるかを…甘く見ています。
 ネオナチは、ナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)が、ユダヤ人大量虐殺や侵略戦争を推し進めた歴史を正当化する勢力です。アウシュビッツなどの強制収容所でユダヤ人を約600万人殺したナチスを、正当だと…!

 ネオナチを恋人に選ぶということは…ユダヤ人虐殺を正当化する男が好きということ。つまり、ネオナチスが好きということでしょう?イスラエル選手団とトラブルを起こさなくて良かったです。えっ?ドリガラ自身はネオナチじゃないからユダヤ人とトラブルを起こさないって?…はいはい、ドリガラには罪はありません。問題は、ドイツを代表して、ロンドンへ来たことです。テレビで報道された段階で、とっととドイツへ帰れば良かった。えっ?もう帰った!そ、それで良いのです。初めから、ロンドン五輪を辞退しておればもっと良かったのにね。

 「五輪選手は、私人であり公人である」
 …クーベルタン男爵の言葉かって?いえいえ、私の言葉なんですけどね…。