お盆に、孫が来てくれました。生後9か月、つかまり立ちが出来るようになっておりました。テーブルの上が気になって気になって…ハイハイして近づき、テーブルにつかまり立ち。ビールのグラスに手を入れます。…当然ビールを、「まかして」しまいました。
この、「ビールをまかす」が、「おかしい?」と、居合わせた数名に責められました。孫は、「まかす」を責めなかったです。祖父思いの孫ということでしょう。もっとも、まだしゃべれませんけどね。
責める理由は、「ビールをまかす」ではなく、「ビールをこぼす」だ…と、いうのですが…。
実は、「こぼす」ことを、「まかす」とか「まける」と表現するのです。えっ?どこでそのような言葉を遣うかって?四国の瀬戸内海側、山陰、北陸と北上し北海道まで、「まかす」「まける」は、通用します。もっとも、今では一部の高齢者にしか通じなくなってしまいましたがね。
方言かというと、そうでもない。と、いうのは、広辞苑に載っていまして、「方言」とは書かれていないから…。
広辞苑には、「引す(まかす)…田・池などに水を引く」と、あります。徒然草に「まかす」が使われているそうです。田・池などに水を引くという意味から、しだいに、「こぼす」という意味になってきたと考えられます。
よって、「ビールをまかす」は、間違いではないのです。
「そんなの死語だ!」で、済ませないでください。吉田兼好が遣っていた言葉を遣うなんて、素晴らしいことだと思いませんか!(←ここ、ドヤ顔で書きましたよ)
平安の昔に遣われ、細々ながら今も魅力を放っている言葉…たくさんあるのでしょうが、私が日常的に遣うように努めているものは・・・
まず、「出来す(でかす)」ですねぇ。
「おーい!この仕事、明日までにでかしとけよーっ!」と、いうふうに遣います。つまり、「仕上げる」「完了する」という意味です。
第二に、「たいぎ」です。「この暑さの中、お偉いさん会わなければならない。たいぎだぁーっ!」これは、「めんどうくさい」という意味で広辞苑にも出ています。「大儀(たいぎ)」の何番目かの意味が「めんどうくさい」です。広島県では、形容詞形(?)にして、「たいぎい」といいます。
第三に、「おっちゃんこ」ですかね。「ちゃんこ鍋の種類か?」って?違います。「おっちゃんの子か?」って?違います。小さな子に、「座りましょう」というときに、「おっちゃんこしましょう」と、いいます。広辞苑には…載ってませんね。「おっちゃんこ」のルーツは…
大阪、兵庫、京都、奈良では、「おっちん」といい、愛媛では、「ちゃんこ」といいます。「おっちん」+「ちゃんこ」=おっちゃんこ …このような成立過程を辿ったと思われます。
福井では、「おっちゃんこ」と同様の意味で、「おちょきん」といいます。(「お貯金?ゆうちょ銀行の回し者か?」などとボケないでください)「おちょきん」は、「正座」に近い意味ですから、漢字では、「御直筋(おちょきん)」と書くのではないかと推測しております。
ちなみに、「おっちゃんこ」とは共通点がありませんが、埼玉は「えんこ」、神奈川は、「えんちゃい」。広島、岡山は、「べべちゃんこ」!「べべちゃんこしなさい!」赤ちゃんは、泣きますよ!
「お座りしなさい」と、怒ってはいけません。しかし、長崎、山口では、「あんが~(Anger!)」です。
第四…きりがないので、今日はこれまで。えっ?オチをつけろって?…「たいぎだー」。
この、「ビールをまかす」が、「おかしい?」と、居合わせた数名に責められました。孫は、「まかす」を責めなかったです。祖父思いの孫ということでしょう。もっとも、まだしゃべれませんけどね。
責める理由は、「ビールをまかす」ではなく、「ビールをこぼす」だ…と、いうのですが…。
実は、「こぼす」ことを、「まかす」とか「まける」と表現するのです。えっ?どこでそのような言葉を遣うかって?四国の瀬戸内海側、山陰、北陸と北上し北海道まで、「まかす」「まける」は、通用します。もっとも、今では一部の高齢者にしか通じなくなってしまいましたがね。
方言かというと、そうでもない。と、いうのは、広辞苑に載っていまして、「方言」とは書かれていないから…。
広辞苑には、「引す(まかす)…田・池などに水を引く」と、あります。徒然草に「まかす」が使われているそうです。田・池などに水を引くという意味から、しだいに、「こぼす」という意味になってきたと考えられます。
よって、「ビールをまかす」は、間違いではないのです。
「そんなの死語だ!」で、済ませないでください。吉田兼好が遣っていた言葉を遣うなんて、素晴らしいことだと思いませんか!(←ここ、ドヤ顔で書きましたよ)
平安の昔に遣われ、細々ながら今も魅力を放っている言葉…たくさんあるのでしょうが、私が日常的に遣うように努めているものは・・・
まず、「出来す(でかす)」ですねぇ。
「おーい!この仕事、明日までにでかしとけよーっ!」と、いうふうに遣います。つまり、「仕上げる」「完了する」という意味です。
第二に、「たいぎ」です。「この暑さの中、お偉いさん会わなければならない。たいぎだぁーっ!」これは、「めんどうくさい」という意味で広辞苑にも出ています。「大儀(たいぎ)」の何番目かの意味が「めんどうくさい」です。広島県では、形容詞形(?)にして、「たいぎい」といいます。
第三に、「おっちゃんこ」ですかね。「ちゃんこ鍋の種類か?」って?違います。「おっちゃんの子か?」って?違います。小さな子に、「座りましょう」というときに、「おっちゃんこしましょう」と、いいます。広辞苑には…載ってませんね。「おっちゃんこ」のルーツは…
大阪、兵庫、京都、奈良では、「おっちん」といい、愛媛では、「ちゃんこ」といいます。「おっちん」+「ちゃんこ」=おっちゃんこ …このような成立過程を辿ったと思われます。
福井では、「おっちゃんこ」と同様の意味で、「おちょきん」といいます。(「お貯金?ゆうちょ銀行の回し者か?」などとボケないでください)「おちょきん」は、「正座」に近い意味ですから、漢字では、「御直筋(おちょきん)」と書くのではないかと推測しております。
ちなみに、「おっちゃんこ」とは共通点がありませんが、埼玉は「えんこ」、神奈川は、「えんちゃい」。広島、岡山は、「べべちゃんこ」!「べべちゃんこしなさい!」赤ちゃんは、泣きますよ!
「お座りしなさい」と、怒ってはいけません。しかし、長崎、山口では、「あんが~(Anger!)」です。
第四…きりがないので、今日はこれまで。えっ?オチをつけろって?…「たいぎだー」。