朝鮮学校の無償化

　民主党政権…つい先週までのことだったのに、だいぶ前だったような…。民主党政権のクレジットの一つが、「高校無償化」。で、民主党が高校無償化に関わって棚上げしたのが、「朝鮮学校」。
　新政権は、「高校無償化は朝鮮学校に適用しない」ことにした。理由ですかぁ…

　１　拉致問題に進展がない。解決に向けて誠意ある対応がみられない。
　２　朝鮮学校が朝鮮総連と教育内容、財政などで密接に関係している。北朝鮮の独　　裁体制の礼賛や独善的な見方がみられる。
　３　ミサイル実験や核開発疑惑など、挑発的な示威行為が絶えない。

　そ、それが理由かい？と、思いました。「高校無償化は、国全体で生徒の学びの機会を支えるための制度で、学校自体を援助するものではない」…これは文科省というか、日本の考え方。掲げられた不適用の理由って、「生徒の学びの機会を支える」ことと、何の関係があるのか？単に、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ってことでしょう。北朝鮮という国が憎い…これ、普通の日本人の感覚だと思います。私など、「平壌に乗り込んで北朝鮮政府を制圧すべき」という考えですから。「北朝鮮が、拉致などしない。そんな国ではない」と、言った有名な政治家がおりましたが…。言論の自由ですからいいですけど…少なくても、そういう人を国会へ送り込んだ国民がいるわけで…その人達は、「北朝鮮は拉致などしない。独裁制バンザイ。ミサイルじゃなくて人工衛星でしょう！何が悪いの！」と、言うのでしょうねえ。これが、日本。

　北朝鮮は悪いです。だけど、朝鮮学校の生徒は悪いのか？国士舘とケンカばかりしているから悪いって？よ、４０年も前の話を持ち出すなよっ！（持ち出したのは自分でした…）
　「高校無償化は、学校自体を援助するものではない」…
　この説からいきますと、朝鮮学校の問題ではないことになります。生徒の学びの機会を支えるなら、国籍、人種、所属の高校によって差別するのはおかしいのではないか！？

朝鮮学校は、「各種学校」だから、「高校」じゃないだろう。朝鮮学校を無償化するなら、「理美容師の養成学校」も「調理師の養成学校」も…１６歳～１８歳の生徒の授業料を無償にしなければならない…はい、それも、もっともな話です…。

　不適用の理由をそのまま正当な理由とするのであれば、高校無償化の考え方を変えなければなりません。どう変えるか…

　「高校無償化は、日本人高校生の学びの機会を支えるための制度である。北朝鮮関係者を援助するものではない」

　なお、アメリカの義務教育（日本でいうところの高校までを義務教育としている市・町・村・州が多い）では、人種・国籍・思想信教・趣味特技・体脂肪・ゲゲゲ（抜けゲ・薄ゲ・ハゲ）などには、なーんも関係なく「無償」なんですけどね。