アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

おせち・・・縁起がいいし、福までついてきます

2013年01月04日 | Weblog
 そろそろ「おせち」にも…飽きてきたなどとは…贅沢なので口が裂けても言いませんが…。
 ところで、どうして「おせち」というか?
 「あまりおいしくないものでも、『おいしい』と言うからだろう!」だって?そ、それは、「おせじ」。

 おせちを漢字で書くと、「御節」。「御」と「節」ですから、重要な節句の料理であることが解ります。元旦・端午・重陽の節句は有名ですが…白馬(あおうま)・踏歌(とうか)・相撲(すまい)・豊明(とよのあかり)などの節句があります。「御」をつけるほど重要な節句が元旦。元旦(お正月)に食べるところから、お正月料理が、「おせち料理」と呼ばれるようになった。誰でも知ってるって?誰でも知っていることを書くところが大事なことなんです。(←自分でもどーゆー意味なのかよく解らない)

 おせちの縁起かつぎ…語呂合わせやこじつけの中に、良き年への祈りをこめて新春を祝った御先祖様の「心組み」が素晴らしい。

 黒豆・・・まめ(豆)に働けますように。豆と忠実(まめ)をかけている
 数の子・・・子孫繁栄
 田作り・・・豊作を願う(昔は鰯が田んぼの肥料だった)
 紅白蒲鉾・・・紅白はおめでたい!
 伊達巻・・・「伊達」は華やかという意味がある
 栗きんとん・・・きんとんは「金団」と書く。金の団体ですから豪華ですよ
 昆布巻き・・・「よろ昆布(喜ぶ)」ってことで…
 里芋・・・子宝を祈願(里芋は、子芋がたくさん付く)
 海老・・・長寿祈願。えびは腰が曲がるほど長寿ってことで
レンコン・・・先を見通せるように(穴があいているので)
くわい・・・出世祈願(くわいの芽は大きいので)
ごぼう・・・地にしっかりと根を張る

 おせちって、「縁起かつぎ」だけではない。全て、いわゆる「体にいい料理」。知恵ですよねぇー。「縁起がいいよ!体にいいよ!」ってわけです。
 さて、旨煮でも食べるかな。えっ?「そんなおせちは聞いたことがない」って?それがあるんですよ。全国区ではないかも知れませんがね。里芋・レンコン・鶏肉・ごぼうなどを、醤油・みりんで煮たものです。縁起いいよーっ!三元日の残り物だから「福」もついてきまーす。