アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

支那4000年の歴史!…ん?

2013年02月18日 | Weblog
アンティークマンをフォローしていただいているデプスブトックス・ブッチャー・ファイン・マウンティン氏(お名前が長いので、今後、ファイン氏とさせていただきます)からメールを頂きました。 その内容は…

 中国が「中華人民共和国」の略称とすれば…
「中国3000年の歴史」とか「中国4000年の歴史」と表現するのは誤りではないか?せいぜい「中国70年の歴史」。
 かの地は易姓革命で王朝が断絶していますので日本の天皇家のように「日本2000年の歴史」がないわけです。断絶した王朝が次々に並んでいるだけ。今は「中国共産党王朝」です。
 英語表記では「CHAINA」で、これが日本では「支那」ですから「支那3000年の歴史」「支那4000年の歴史」が正確な表現かと…。
 注:易姓革命(えきせいかくめい)は、古代中国において、孟子らの儒教に基づく、五行思想などから王朝の交代を説明した理論です。易者さんに姓名を考えてもらう革命ではありません。(そんな革命あるかっ!)

 おもしろいです。ファイン氏、発想が豊かというか…頭のいい人です。全くその通りだと思います。
 そこで私が気になったのは、中国人の皆さんは自国、中華人民共和国のことをなんと呼んでいるのかということ。何度も中国へ行っていますが、そんなこと考えたこともありませんでした。
 自分たちを「支那人」と、呼んでいる?それはないような…?こういう質問に答えてくださるのが、広州の実業家ジャンボ氏。
 速いっ!何が速いかって?ジャンボ氏のメールの返信ですよ。御本人には無断で(いつも無断)、返信内容の概略を書きますと…

 一般の中国人は、国のことを中国(Zhongguo)、人は中国人(Zhongguoren)、 国語は汉语(Hanyu)と言ってます。
 さて、中国語にしても、北京话(標準語),苏州话、福建话、广东话、客家话らの五大方言その他何百、何千かな?の汉语方言を総称して中国語としています。
 ジャンボ的には、中国人とは「汉语」を話す人と理解しています。西の方へ行けば、文化、顔かたちの違う人たちも中国人ですからね。
 つい先だっての国会質疑で、石原さんが、支那でなにが悪いかと言っていましたが(支那を10数回連呼していました)、英語でもChinaですからね。フランス語でもChine。スペイン語でも中国人のことをチーノって呼びますよね。イタリア語では、Cina。お前の好きなドイツ語でもChinaだ、文句あっか!世界中支那だぁ!(←イタリア語以降は、私が付け加えましたぁ。許可無しで)

 まあ、国名なんていうのは、まさに「時の政権」でどうにでもなるものですから、中国3000年の歴史という言い方も、如何にも中国らしくて分かりやすいではないですか。

 ようするに、「支那」は外国からの呼称であり、中国人は使わない。日本人が、「支那3000年歴史」と、使うのは何ら問題ない。
 その「支那」という言葉がどこから来たか?説としては交易品であった絹糸に由来するものやら、民族名である「チャン族」あるいは、「インドから見て辺鄙で遠いところ」との意からきたと…。ギリシアでは紀元前後から中国をシナと呼んでいたようですが、これは「秦」に由来するもの。ギリシャ、ラテン圏では、国名は女性名詞。よって、秦の国名はシーナとなる。
 「支那」を蔑称とする考えはどこから来たか?これは、私のような上品な人間には書けないのですが…「支那チャンコロ」(支那にチャン族のチャンをくっつけて、侮蔑の接尾語コロをくっつけた。犬っコロとか言うでしょう)えっ?上品なくせに書いているじゃないかって?…对、对不起(ごめんなさい)。