アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

漏らせば懲役最大10年!

2013年12月07日 | Weblog
 「アネクドート」…ロシアの風刺小話。アネクドートはおもしろいです。特にここ1か月、実におもしろい!いくつかとりあげると…

スターリンがベリヤを呼んで言った。
 「ワシの腕時計が見つからん。誰かが盗んだに違いない。すぐに犯人を捜し出せ」 「分かりました、同志スターリン」
 その後、腕時計はスターリンの机の中から出てきた。
 「もういいよベリヤ、腕時計は見つかった」
 「遅すぎます同志。すでに20人の容疑者を逮捕しました。全員が犯行を自白しています」
 ・・・オチがいいですねえ!「全員が犯行を自白している」…自白するまで、拷問し続けたと思われます。なお、ベリヤは、秘密警察長官。

  KGBの職員2人が世間話をしていた。
 「なあ、正直今の政権についてどう思う?」
 「まあ率直に言えば君と同じ感想だ」
 「そうか。悪いが同志、君を逮捕する」
 ・・・自分と同じなら、政権に不満を持っているということ。当然逮捕ですね。自分を自分で逮捕しなければならないんじゃないかって?自分は、政権批判を口に出していないから大丈夫なんじゃないかな。

  KGBの職員が通りすがりの通行人に話しかけた。
 「あなたの政治的な立場はどんなものですか?」
 「はあ、私が考えるに…」
 「それで結構、あなたを逮捕します」
 ・・・こういう場合は、「無言」で通さなければなりません。言論の自由?勝手にほざけ…ってことで。

 旧ソ連時代、ある男が赤の広場で叫んだ。
 「最高指導者のバカヤロウ」
 駆け付けたKGBに逮捕された男が、
 「罪状は侮辱罪か」と、聞くと…
 「いや国家機密漏えい罪だ」
 ・・・つまり、最高指導者がバカでえあるという国家機密を大声で漏えいした。

特定秘密保護法案決まってしまいました。閣僚ら「行政機関の長」が「秘密」とすれば、その情報は半永久的に「国家機密」となる。漏らせば懲役最大10年!
 デモもテロ活動と見なされるのかって?当然!すでに見なされるとする見解が出たじゃないですか。

 アンティークマンは、特定秘密保護法に反対なのかって?どっちでもないです。なぜなら、よく解っていないから。この法案を私が理解できるように明快に説明できる人っているのか?いないでしょう。一番の気掛かりは、懲役10年以下…もう歳なので、獄中死の可能性もある。それが問題。